研究室ブログ

2023年度 渕脇研究室の送別会を行いました

 おはようございます.鷹カフェの存在を知り浮き足立つ,新M2の岡本です.


 先月3月25日,九州工業大学情報工学府では卒業式があり,渕脇研究室では,我らが小河さん,田中さんがご卒業されました.まずは,卒業された先輩方へ言祝ぎを.小河さん,田中さん,此度はおめでとうございます.研究室では大活躍でしたお二方とも,今後は社会人として,猛威を振るわれること請け合いです.その猛勢に衰えのありませんことを,お祈り申し上げます.今までお世話になりました.


 同日夜は,お二人を送り出す送別会です.卒業生二人との最後の晩餐でしたが,その準備や進行などは,4月からD2になります葉石さんと,我々新M2の川口,岡本が担当しました.お世話になった方々へのお返しという形で,会を自分たちの手で準備させて頂けたのは,素直に嬉しかったです.今年も,のがみプレジデントホテルの「のがみ大飯店」で,まずは中華を頂きます.会を進行する中で,花束と,お気持ちばかりの品を,学生たちからお二人へ,贈呈させて頂きました.また,中華でがっつり腹を膨らませたそのあとは,駅近くの飲み屋,「のぶりん」で,二時間ほどゆっくりと飲み直し,11時前に飯塚駅にて解散となりました.今回の会が,お二人へ幾ばくかの励ましになったなら,幸いです.


本会の式次第

卒業する2人への花束贈呈

"出会いに感謝","常に前進"など,花言葉が前向きなものを送りました


 さて,時に,こういう場合,卒業生の方々からのお言葉が掲載されるものと思っておりましたが,しかしこうして機会を頂いたのですから,折角ですので見送った側からしか出来ない話でもしようと思います.

 M1の初め頃,すなわちちょうど一年前,私は先輩方から口々に「お前は変わった」と言われました.B4の頃の私は様々な無礼を働く酷い学生でしたので,それが変わったとあれば,嬉しい言葉に違いありませんが,考えさせられる言葉でもあります.


 真っ先に考えるのは,具体的に自分の何がどう変わったのか.無論思いつくことはたくさんありますが,しかし書き始めるとキリが無いので,これは割愛します.今回の正鵠は,私が何故変わったのか,ということです.私は自分が大好き,否,大大大好きな,自分第一な人間です.これは研究室に入る前から今も変わっていません.自分が大大大好きな人間というのは,変化を拒みます.というより,今の自分を愛している故に,変わる必要が無いのです.変わっていこう,とか,自分のここは変えなければならない,とか,そういう思考はつゆほども浮かばないものです.そんな人間が何故変われたのか,これは考える価値のあることです.


 近頃それについて色々考えてみて,結論行き着いたところとしては,自分の周囲の環境を好きになれたことが大きかったかな,と.自分好きなだけの人間は,変わろうとは思いません.しかしその人が周囲を好きになれたなら,「この人たちのためにも自分を変えよう」と,恐らく思うのではないでしょうか.憧憬や同調から,先輩方のあれこれを,倣ったり取り入れてみたりして,結果上手く行ったり,余計失敗したりする.それが私に変化をもたらしたのだと思います.


 私は,どの研究室に所属していたとしても,変わらず自分を好きで居たに違いありません.けれど,小河さんや田中さんのような,立派な先輩方が同じ研究室に居てくれたからこそ,私は自分の外にも目を向けることができたのだと思います.自分に変化をくれた,小河さん,田中さん,本当にありがとうございました.あ,もちろん,小河さんと田中さん以外の先輩方も,です.

 改めて,研究室を代表してお祝い申し上げます.きっとまたどこかで,お会いしましょう.


解散前に集合写真,金澤君が撮影してくれました

 先輩お二方のお話ばかりになりましたが,進学組の三名,金澤さん,弘中さん,松尾さんも,情報工学部を卒業され,今年度からは新M1となり,研究室を引っ張って行きます.3月初めごろにやってきた新B4たちも,4月12日に推薦試験を終え,本格的に研究に向けての勉強を始めようというところでしょうか.私も,彼らに変化を与えられる先輩となるため,精進していく所存です.これからもよろしくお願いいたします.


 失礼いたします.

第55回学生員卒業研究発表講演会の優秀講演賞を受賞しました!

 ご無沙汰しております.B4の金澤です.季節も春らしくなり,ぽかぽか陽気な日も増えてきました.そのせいか,去年の冬に減らしたはずの8 kgの体重が戻りつつある今日この頃です.


 3月7日の第55回学生員卒業研究発表講演会 in OKINAWAで卒業研究の発表をしてきました.その講演会にて今回,優秀講演賞を頂くことが出来ました.自分の発表内容が表彰されるとは露にも思っておらず,先生から賞状と盾をいただいた時は大変驚きました.しかしながら,いただいた賞状の題目が若干間違っており,自分の題目の下に他の方の題目も書かれていたため,実際に自分に対するものかは定かではありませんが,運も実力のうちということでありがたく頂きました.


 大学の卒業研究発表会では,質問資料をあまり用意していませんでした.そのため,教授陣からの質問に答えられず悔しさの残る発表となりました.今回の学生会では,この後悔を払拭できればと質問資料100枚を目標に資料作成に臨みました.100枚に届かなかったものの84枚の質問資料を作り,どんな質問にも対応できたことで,今回受賞できたのではないかなと思います.しかしながら,発表内容に関してはまだまだ十分なものではなく,この一年自分が怠けてあまり研究を進めてこなかった結果だと思います.大学院では自分の日々の行動を改め,渕脇先生からの信頼を得られるように自分自身を変えていかなければならないと感じています.


全員で賞状の題目を確認している様子

頂いた盾と賞状

 最後になりますが,今回の賞並びにこの一年の成果は渕脇先生や先輩からの大きな支援の賜物です.特に,葉石さんには資料作りや人間性,ご飯の援助などいろいろな面で助けて頂きました.今後は研究を進めるとともに,先輩方の背中から学んだことを後輩にも受け継いでいき,さらにはダイエットにも精進できればなと思います.


日本機械学会 九州支部 九州学生会 第55回学生員卒業研究発表講演会に参加しました.

 2024年3月7日(木)にB4の三人が日本機械学会 九州支部 九州学生会 第55回学生員卒業研究発表講演会に参加しました.三人ともギリギリまで資料の修正,発表練習を行い,本番に臨んでいました.各々,講演会を通して感じたことがあるようです.以下に,三人の記事を投稿します.



~金澤~

 ご無沙汰しております.B4の金澤です.3月6日から8日の3日間,学生会のため沖縄に行ってきました.

 初めての外部の人たちを交えた発表はとても緊張しました.そのため,発表したものの,自分がちゃんと話せているのかも,自分のスライドが相手にしっかり伝わっているかも正直わかりませんでしたが,精一杯やり切ることができました.

 発表後,他の方の発表を聞きましたが,周りの方の発表は大変面白く,自分の知らない分野について知ることができる貴重な機会になりました.学生会の次の日には,沖縄を満喫するために,アメリカンビレッジ横のビーチに赴きました.しかし,その日の沖縄は天気が悪く寒かったため,海に入ることはできず,波打ち際から海を眺めることしか出来ませんでした.けれども,アメリカンビレッジでは各々気に入ったお土産を購入することができました.自分はグレムリンの巾着袋,弘中くんはアロマストーン,松尾さんはトルコランプを購入することができ,最高の思い出を作ることができました.

 最後になりますが,M2になっても頑張って研究をしていこうと思います. それではまたのブログで.


グレムリン巾着袋

砂浜での扇


~弘中~

 皆様お疲れ様です.最近一人暮らしを初め,家事に対するモチベーションがいつまで続くか不安になっている弘中です.

 3月7日に,琉球大学にて行われた,九州学生会第55回学生員卒業研究発表講演会に参加させていただきました.今回の飛行機がLCCということで,座席が翼近くの窓際にならないかな...とそわそわするのは流体研あるあるでしょうか.

 さて,肝心の発表についてなのですが,発表が終わってすぐに,早口になったなぁと反省しました.緊張であったり,時間配分ミスであったり,余計なことを付け加えたりなど,様々な原因が考えられますが,全ては発表練習に通ず,ということを痛感しました.今回の反省点を具体化して,次回の発表練習に活かせるよう,頑張ります.

 発表が終わった後は,B4全員,先生に飲みに連れて行ってもらいました.ハブ酒をみんなで飲んだ後,お酒に浸かったハブを見て大興奮でした.

 卒論に続き,学生会も終わり,一段落となる時期ですが,家事同様,研究に対してのモチベーションも下がらないよう,これからも頑張ります.


発表中のアップ写真

~松尾~

 3月7日に沖縄で,行われた機械学会九州支部の九州学生会第55回学生委員卒業研究発表講演会に参加してきました.

 学生会は,初めてだったため,とても緊張し,慌ただしい行動が多くなってしまいましたが,たくさんの学びを得ることが出来ました.一つ目に,分野での研究内容の幅広さです,他の分野を見ていないため,流体のみかもしれませんが,流体と一言にいっても,多種多様の研究があり,内容を理解するために,幅広い知識が必要であると感じました.特に,方法や結果については,殆ど理解する事が出来ず,勉強不足を感じました,そして,だからこそ,その研究に至るまでの背景や目的,この結果からどういったことが言えるのかをしっかりと伝えることの重要性についても理解することが出来ました.

 また,学会以外で私が一番感じた事としては,体力のなさです,確認しておきたいことやしておきたいことがあっても,気付いたら2日連続で寝落ちしてしまっており,結果としてしっかりと休むことも出来ていないという問題が起きました,そのため,今後は勉強以外の移動などで使用する体力についても付けていきたいと思いました.

 余談になりますが,一日目の夜に沖縄そばを食べました.食べたことない食感の麺でしたが,味も含めておいしかったです.


沖縄そば

タイで開催された RESTCON2024 に参加しました!!

 皆々様,ご無沙汰しております.D1 葉石です.ここ最近,寒い日ばかりが続いていて,洗濯物が乾きにくく,特にパーカーのフード部分がよく乾かずに思い悩んでいる次第です.室内で干してしまうと,生乾きのような臭いがしてしまうので,なんとかしたいところです.

 
 さて,本題に入りますが2/16~2/20の間,私は学会発表のためタイを訪問していました.「RESTCON2024 – 2024 1st International Conference on Robotics, Engineering, Science, and Technology」という名称で,名前にもある通り,今回が記念すべき第一回目であり,タイのキングモンクット大学と日本の九州工業大学の二大学が共催の学会になります.


 開催場所は,クレイジータウンことパタヤであり,会場はかなり高級なホテル:Siam Bayshoreリゾートでした.福岡空港からドンムアン空港までは,一緒に若松キャンパスに所属しているJanさんとRioさんの2人と移動し,ドンムアン空港から会場まではJanさんの友人の車に乗せてもらい,高速を使って,会場まで向かいました.


 日本が冬なのに対して,タイは乾季ながらも気温が20~32℃程度と夏日だったので,気温差が激しく,暑さにやられてしまいそうでした.そのため,会場まで向かう途中,パーキングエリアで休憩する際には,冷えたコカ・コーラ(太らないために,ゼロを選択)を買って,暑さをしのげるようにしました.


 会場到着後は,TGGSで前からお世話になっているTor君と合流し,タイに滞在するJanさんの友人(運営スタッフや発表者も含む),RioさんおよびTor君の皆で,オキシゲン ビーチフロント オアシス パタヤなるおしゃれな浜辺近くのお店で,おいしいタイ料理を堪能させていただきました.


タイの学生達,笑顔が絶えず活気のある学生達ばかりでした


 その後,Tor君と同じホテルに帰ったのですが,その際,彼の口からは「パタヤはタイらしさを感じない」と笑いながら言っていました.自分から見ると,あまり変わらない気もしたのですが,現地の彼が言うのならば,そうなんだろうと思いつつ,ホテルに向かいました.自分たちが滞在するホテルは,有名なウォーキングストリートが近く,様々な店がありました.自分たちのホテルの真ん前にも,たくさんのお店(詳細には書けませんが,,,)があり,夜の間ずっと,自分が泊まる部屋にまで,ドンチャン騒ぎが聞こえてきて,あまり寝付くことができませんでした.しかしながら,Tor君にそのことを聞くと,「いや全く聞こえなかったよ」と言っていたので,自分の運が悪いだけでしたね.



パタヤでの滞在先ホテル前の様子

 さて,発表当日ですが,午前は基調講演があり,午後に発表者が各部屋に分かれて,発表を行うといった流れでした.自分が発表する部屋はあたかもスティーブジョブズがスピーチするような段が用意されており,その上から遠隔で操作して発表するというものでした.最初,てっきりどこかの教室のような場所で発表するものと思っていたため,かなり緊張してしまいました.しかしながら,何とか発表と質問対応を無事に終えることができ,その後は,他の発表者に対して質問し,積極的に参加させていただきました.


 発表セッションはおよそ16:30に終了し,懇親会は18:00からだったため,Tor君と会場裏にあるラーン島へ向かう港近くで,景色を楽しみながら談笑しました.家族のことや,国の政治に関すること,さらには今後のことについてなど,1時間程度ながらも色々なことを話すことができ,Tor君とより仲良くなれたのではないかと思います.


 その後,時間になり会場に戻ると,たくさんの円卓,タイ料理が並べられており,天井には何とミラーボールがついているという,豪華絢爛な会場へと変貌していました.私とTor君,渕脇研究室のOB・OJ留学生であるBowさん,Nutさんと先輩方の友人,さらには久留米高専の方々と一緒の卓に付き,ご飯を一緒させていただきました.



Bowさん,Nutさんとの写真
トートバッグとキーホルダーまで頂いちゃいました.使い勝手がよく,大切に使ってます!


 豪華なタイ料理を堪能していると,タイの運営の方々からタイの伝統的な踊りを披露していただきました.Tor君曰く,あまりよくわからないが,実際だと水をふりまかれたりするとのことで,会場仕様にしていただいているのだとわかりました.



タイの伝統的な踊りのショー

 その後は,会場がカラオケ会場へと変貌し,ドクターの方々や,国際交流担当の職員方,さらには私が所属する学科の教授陣の方々まで舞台に上がり,美声を披露していました.その合間に,Tor君の知り合いの教授から,「時間はほんの一瞬しかないから,盛り上げていこう!君も歌うんだ!!」と何度もお言葉をいただきました.確かにそうだと思い,研究室のメンバーと共に息抜きとかねて鍛え上げた喉を披露せず,なんとするかと奮い立ち,壇上に上がることにしました.


 ただ自分が好きな歌を歌うだけではよくないなと考え,Tor君に知っているJ-popはないかと聞いたところ,ゴールデンボンバーさんの「女々しくて」はわかるとのことだったので,その曲を選び歌わせていただきました.


 緊張しつつも,精一杯歌うことができ,皆振り付けも一緒に踊ってくださったので,とても楽しかったです.先ほど,声をかけてくださった教授からも「Good Job! J-pop boy!」とほめていただきました.その後,全体集合写真を撮る時にも,ずっとJ-pop boy と呼ばれ続けました.


 後日,授賞式および閉会式が行われ,その際に,自分はBest Paper賞として表彰していただきました.修士から現在に至るまで,賞を受賞したことがなかったので,とても嬉しかったです.


 RESTCON2024終了後は,Tor君にバンコクまで車の調子を確認しつつ,バンコクまで移動しました.その道すがら,もし時間があったら行きたいと考えていた,サンクチュアリ・オブ・トゥルースにまで,連れて行ってもらいました.スペインにある現在も建設中のサグラダ・ファミリアとは異なるものの,タイのパタヤにも,現在でも建設中(現在,約80%の状態)のものがあるようです.


 Tor君もいったことがないようでしたので,行くことができてよかったです.タイのお寺はいずれの箇所も,日本の寺とは違ってかなり装飾物が多く,きらびやかな印象のものが多いです.しかしながら,今回,訪れたサンクチュアリ・オブ・トゥルースは,木材のみで組み立てられていることから,タイによくあるお寺のような,きらびやかな印象はなく,その一方で,手の込んだ作りとなっていました.また,多くの宗教概念がごっちゃまぜになっており,何が何だかわからないものの,その精巧さに圧倒されました.


サンクチュアリ・オブトュルースの全体像


 観光後は,滞在する寮の部屋に荷物を置き,夕食はTor君チョイスで,チャオプラヤ川沿いにあるブッフェレストランで夕食を食べました.ここでも,タイの変わった料理を食べることができました.夕食後は,近くの寺で催しがあり,何を買うわけでもなく,どんなものか見に行きました.かなり手作り感が満載のものが多くありましたが,ヤギやウサギが売られていたり,お化け屋敷やライブがあるなど,かなり活気のあふれるお祭りでした.なお,売り上げはお寺に寄付されるとのことで,色々な祭りの形があるのだなぁと思いました.今度行くときには,お腹を空かしてから,色々ものを食べられるようにしたいです.


お寺のお祭りの様子,日本のようにたくさんの屋台


手作りお化け屋敷,入りはしませんでした...

 最終日は,キングクット大学で時間を過ごしました.午前中はキャンパス内を散歩して,昼ご飯時にTor君と合流し,TGGSのメンバーに挨拶しました.皆,変わらず元気そうでした.その後,Tor君の実験道具を見て,色々と話し,夕食時には近くのお店でソムタムや,Tor君の兄が務めているビール会社のおいしいビールをいただき,タイを後にしました.



SHINGAと書いて"シン"と読むそうな,苦みがなくすっきりとした味わい
ビールが苦手な自分でもごくごく飲めました


 前回の訪問時には,あわただしく移動があったため,タイを十分に満喫することができませんでしたが,今回,学会発表,懇親会,さらにはタイの学生との話を通して,少しばかりタイについて詳しくなったのではないかと思います.また,国際交流の際には,互いに歩み寄るようにしてコミュニケーションをとる必要があると感じました.懇親会の時でも,どちらか一方が受け身になるのではなく,何かアクションを起こし,一緒に盛り上げることで,楽しんでいることを表現することもできるのだと感じました.


 今後も,今回学んだことを生かして,頑張っていきたいと思います.それでは,また何かイベントごとありましたら,更新したいと思います.それでは!


海外渡航記 ~東南アジア 3 ヶ国の旅~

 皆様,ご無沙汰しております.D1 葉石です.運動する習慣がすっかり抜けてしまい,運動不足が否めなくなってまいりました.このままだと,三段腹ができてしまいそうです.自分が大好きな甘味も意識して控える必要が出てきました.年を取って,大人になるというのは,こういったところからなのでしょうか.


 

 さて,私の最近のお悩みはほどほどに,今回は,11月末の7日間の間にあったことについてお話したいと思います.タイトルにもある通り,内容としては,タイ,マレーシア,フィリピンの三ヶ国に行った際のお話となります.具体的な内容に入る前に,なぜそのような経緯となったかについて,まずは説明させていただきます.


 事の発端といたしましては,九州工業大学と姉妹校であるマレーシアのプトラ大学と合同シンポジウム「SAES2023」が開催されることとなり,私がそれに参加する予定でした.その日程に合わせて,2年前からタイのキングモンクット大学にあるTGGSと呼ばれる研究グループと渕脇研究室のミニシンポジウムの日程を,渕脇先生が調整してくださりました.その結果,先にタイでのミニシンポジウムに参加した後に,マレーシアに移動し,SAES2023に参加するといった流れで,一週間程度の海外渡航を行うこととなりました.
「せっかくの機会なので,いろんなことを見て体験して学んでくるように」と,渕脇先生から助言をいただきました.全く以てその通りだなと思い,今回は移動手段から異なる方法にトライしてみることにしました.


 日本と海外を行き来する移動手段は,大富豪でもない限りは,プライベートジェットでの移動は不可能なので,飛行機での移動となります.シンポジウムが開催されるタイおよびマレーシアは,日本とは大きく異なり,二国間が陸路でつながっているため,飛行機ではなく電車での移動も可能なはずです.そこで,タイとマレーシアの国境付近に駅がないか調べてみたところ,ちゃんと出入国手続きを行うことができる駅がありました.その駅は,パダン・ブサール駅(プダン・ベサールなど日本語ではいろんな呼び方をされているみたいです,ローマ字表記は,Padang Besar)という名前です.

今回の旅路,全て陸路での移動


 この駅に到達することができれば,マレーシアに行くことができます.そこまでの移動手段を調べたところ,今現在,日本ではあまり見かけない,寝台列車で移動することが可能なようでした.寝台列車には,一等と二等があり,自分は調べるのが遅く,一~二週間前だったため,一等の寝台列車は残っていませんでした.この移動方法だと,移動にかかる時間は,およそ18時間と3/4日分の時間を費やしての移動になります.これも経験だと考え,二等寝台の列車を予約しました.マレーシア入国後は,バターワース(Butterworth)駅まで電車で移動し,その後,高速バスでKL(クアラルンプール)セントラル駅へ移動後,プトラ大学近くの駅まで,再び電車で移動し,寮まで移動します.


 ここまでの合計の値段を見てみると,なんと15,000円程度と,飛行機で移動するより7,000円ほど安い値段でした.しかしながら,移動時間は圧倒的に異なり,飛行機2時間で移動可能(スワンナプーム空港 or ドンムアン空港~クアラルンプール空港)なのに対し,今回計画した移動手段だと合計34時間程度と,ほぼ一日半の時間を費やしての移動となります.「時は金なり」とはよく言ったもので,時間の貴重さだけでなく,移動時間・方法にも当てはまることなんだなぁとしみじみ感じました.


 マレーシアに到着し,シンポジウム参加後は,帰路に就くこととなります.クアラルンプール空港から福岡空港までの直通便はありませんでしたので,他の空港を経由しての移動となります.安く,かつ早めに日本に帰れる便を探したところ,フィリピンのマニラにあるニノイアキノ国際空港に18時間滞在し,その後,福岡空港に帰る便がありました.18時間滞在する間に,ターミナルにあるお店を見て回ればいいかなと思い,その便に乗ることにしました.

 以上が,日本⇒タイ⇒マレーシア⇒フィリピン⇒日本の移動に関する情報となります.

 それでは,実際に滞在中にあったことについてこれから書いていきたいと思います.かなり長くなりますが,拝読していただけますと幸いです.



 まず,タイのキングモンクット大学にたどり着くまでの話になりますが,福岡空港でのチェックインや搭乗手続きは,問題なく済ますことができ,難なく日本の土地を離れ,タイに降り立つことができました.スワンナプーム空港到着後,大学までの移動は,大学近くにあるBang Pho駅付近のカフェにおいて,渕脇先生と夏季集中講義でお世話になったPeerawatt先生と待ち合わせており,そのカフェからPeerawatt先生の車で送迎していただきました.
 キングモンクット大学では,M2の田中君が先行しており,今回のミニシンポジウムを合同で開催するTGGSの学生と実験を行っていました.田中君が補佐をしていた学生はTor君と呼ばれており,とても穏やかで優しい人でした.


 到着当日は,シンポジウムの前準備および寮への荷物移動の後,Tor君と田中君と共に,Tor君おすすめの川沿いにあるレストランに連れて行ってもらいました.Tor君チョイスに任せて,トムヤムクンやポークなど,タイのご飯を頂きました.その時には,知りませんでしたが,トムヤムクンの中に入っていたレモングラスは,香り付け用のため食べる必要がないのですね.知らなかった自分は,繊維が無くなり続けるまで,ムシャムシャといただいてしまいました.Tor君も食べないよと笑いながら言っていたので,次回以降は気を付けます.


 その後のTGGSとのシンポジウムの内容については,前回掲載した田中君の記事があると思うので省略させていただきます.



  タイのシンポジウムが終わり,次の日の朝には,一度キングモンクット大学がどういったものなのか見てみることと,朝食をとるために大学をぐるっと散歩してみることにしました.九工大よりも大きい道が舗装されており,川が学内の敷地に通っていて,橋が何か所かかかっているため,それらを渡りながら回ることができるほど,広大な敷地でした.

 その中で,おそらく学生が使っているであろう中央食堂があったので,そこに入って朝食をとることにしました.入ってみると,複数の学生が朝食をとっており,周りを見渡すと,ほとんどしまっているものの,いくつかお店が開いていました.名前はわかりませんでしたが,その中でも,一番おいしそうなお店に行きました.

 店先にいたおばあさんに英語で注文したところ,タイ語で話かけられたので,すかさず「I can’t speak Thailand language.」と答えました.すると,相手の方もおそらく「私は英語が分からない」といったことを,タイ語?か何かで,私に訴えかけてきました.もうこうなると,最終手段は,敵意がないことを示す笑顔,およびボディランゲージがコミュニケーション手段になります.メニュー表を指さししながら,何とか鳥の手羽先が入った春雨スープのようなものと追加でタイ米を注文しました.お値段なんと35バーツと破格のお値段.朝から特をしたなと思いながら,言語が分からないながらも,笑顔で対応してくださったおばあさんに感謝しつつ,いただきました.


食堂で食べた名前の分からない麺料理とご飯


 その後,おそらく渕脇先生御用達であると思われるROCKETというカフェで,Tor君,渕脇先生と私の三人で,学生生活についてや就職活動,今後の人生設計について1時間程度,会話を楽しみました.その時に,Tor君に今朝食べた写真を見せたところ,大笑い.なぜか聞いてみると,春雨スープと自分が思っていたのは,ラーメンのようなもので,それにご飯をつけて食べる人はほぼいないためでした.まぁ,おいしかったので,ノープロブレムです.


 昼食後は,寝台列車の発車駅であるBang Sue Grand stationで,渕脇先生とTor君とはお別れしました.これから,マレーシアに到着するまでは,一人での行動となります.しかも,今回の海外渡航の一番の要所である,寝台列車での移動です.寝台列車が発車するまでには,二時間程度時間があったので,タピオカミルクティーを買って,のんびり過ごしながら,発車時間まで待つことにしました.列車が発車するまでの間は,特に何事もなく(紙ストローだったため,うまく蓋を貫通させきれず,シャツに飲み物をこぼして,新しいシャツを買わざるを得なかったこと以外),過ごすことができました.

 時間になって,列車に乗るころになると,乗客が搭乗ゲートに集合し,係員の人に搭乗券を見せて,列車へと乗り込んでいきました.私も,その中に混ざって,寝台列車へと搭乗しました.寝台列車の中に入ると,道幅はおそらく日本の列車の2/3程度で少し狭い印象を受けましたが,座る椅子は,向かい合わせでもくつろぐことができるくらいの椅子の広さがあり,2等といってもかなり快適な空間でした.向かい合わせの席には,自分よりも年下の現地の青年でした.軽く会釈後は,お互い沈黙のまま過ごすことになりました.窓の外を眺めてみると,窓はかなり汚れており,くすんでいましたが,一人でも旅ができているという高揚感で(たぶん)澄み切ってみえました.


 しばらくすると,他の席の方々は,乗務員の方に声をかけて,組み立て式のテーブルを座席の下に片付け,二段式のベッドにしてもらっていました.自分も,向かい合って座っているDr. Stone(ジャンプ作品,私も大好きな作品です)のアニメを見ている青年と,目が合い,うなずき合って,乗務員の方にベッドに変形してもらいました.乗務員の方の,手際のよい作業によって,ものの5分程度で,二段ベッドが組みあがりました.シーツは,新しいもので,とても清潔で,ブランケットもいただきました.ベッド自体は寝返りができるほどの広さで,カーテンを閉めて,パーソナルスペースの確保が可能であったため,十分にくつろぐことができました.列車は,国境付近のPadang Besar駅までは,たまに止まりながら,ひたすら走り続けました.


席上部を開くと二段ベッドに早変わり


各ベッドにカーテンが設置されており,プライベートも確保



 8時間の移動が終了し,到着時間の10分遅れ程度で,目的地であるPadang Besar駅に到着しました.到着後は,タイからの出国とマレーシアへの入国手続きを約20分程度ですましました.その時に携帯を確認すると,時刻は,一時間進んだ時刻になっていて,陸続きでの移動は,こんな感じになるのかと,不思議な感覚を味わいました.


Padan Besar駅 入出国手続きは駅構内で実施



 ここからは,列車で移動し,Butterworthに到着後は,高速バスに乗り,クアラルンプール中央駅からさらに電車での移動です.移動開始前に,トイレに行ったのですが,マレーシアではお金を払わないとトイレが使用できない場所もあるようでした.日本でリンギットに変換していたので,問題なくトイレを使用することができました.


 Padang Besar駅から,Butterworth駅までの移動ですが,駅から列車が発車した直後に問題が生じました.なんと,携帯の通信が圏外になったのです.タイのスワンナプーム空港でSIMカードを購入したのですが,その際にはマレーシアでもつながると書いていることを確認していたはずでした.しかしながら,そのSIMカードが,つながらない.周りの方はみな,朗らかに会話している中,自分はかなり焦っていました.なぜならば,高速バスに乗車する用の乗車券を紙で印刷しておらず,携帯でメールを開き,添付で見せる必要があったためです.そのため,自分は「なんとかなるだろう」と思う反面,何とかせねばと思考を巡らせました.


 Butterworth駅到着後,高速バスターミナルまで,急いで移動し,セブンイレブンに行くと,SIMカードを購入することができました.そのSIMカードを持って,ケンタッキーに駆け込んで,wi-fiを使わせてもらって,なんとか通信を再開することができました.その後は,乗車券をターミナルで発行して,45分遅れの高速バスに乗って,クアラルンプールへと移動しました.高速バスは,premiumと書いているバスだったので,充電とかできるかなと思っていたのですが,思ったよりも座席は狭く,窮屈に感じました.さらには,バスの運転手の方は,遅延してしまっていることに焦っているのか,ものすごいスピードで,バスを運転していました.高速では,3~4車線ある道路を常に右車線で走り,蛇行しながら車の合間を縫って,どんどこ進んでいきました.


 5時間の間,高速バスに揺られた後,およそ一時間遅れでクアラルンプール中央駅に到着しました.どうやら,ここ数日の大雨による洪水で,少しばかり渋滞の巻き込まれたのが遅れの原因のようです.自分がクアラルンプール中央駅に到着したときには,既に9時を過ぎてしまっていました.早くプトラ大学の寮に付かないと,担当の学生に迷惑をかけてしまうと思い,夕食はほぼ売り切れてしまってフィッシュフィレオしか売っていないハンバーガー屋さんで,フィッシュフィレオを購入し,道が分からない時には,駅員さんや,ベンチに腰掛けている老夫婦に案内していただき,なんとかプトラ大学最寄りの駅までたどり着きました.

 しかしながら,ここでまた問題が発生してしまいました.なんと,地図アプリを開きすぎてしまっていたせいか,SIMカードの通信料の上限(1GB)に到達してしまいました.これでは,寮の学生と連絡できないと思っていましたが,通話とSMS(ショートメールサービス)だけは,つながったため,タクシーを手配してもらい,無事に大学の寮にたどり着きました.


 寮に到着すると,夜の「12時を過ぎたにも関わらず,担当の学生が鍵を渡して,部屋にまで案内してくれました.「Have a good rest.」ととても優しい労りの言葉をいただき,さぁくつろぐかぁ,と部屋を開けると,そこには想像を絶する光景がひろがっていました.


学生寮の部屋 空調はなくファンで涼む


 なんと,天井から少しジャンプすれば届くほどの位置に,軸がブレブレのファンが取り付けられたのみの,とても簡素な部屋だったのです.さらには,シャワールームのシャワーは冷水しか出らず,トイレはマレーシア特有の文化で,トイレットペーパーが一切ありませんでした.かなり唖然としてしまいましたが,他にも九工大の学生が来ているという話を聞いて,自分だけではないのかと,少し安堵し,「これも経験だ!」と自分に言い聞かせ,マレーシアでのSAES2023が開催されている間は,そこで過ごしました.


 プトラ大学で開催された,SAES2023は,今回で11回目ということもあり,かなり大々的に開催されていました.また,研究発表は口頭発表だけではなく,ポスターセッションでの発表もあり,数多くの学生が参加していました.特に,ポスターセッションでの発表は,一つの部屋に所狭しと敷き詰められたようにポスターが掲載され,各ポスター前に学生が並び,活発に議論していました.自分も,少し見ているだけでしたが,現地の学生に何度も声を掛けられ,説明してくるほど,学生は熱意にあふれていました.


 自分は口頭での発表で,機械系のセッションでの発表でした.当日,部屋に行って準備をしていると,座長の方から,発表者がいるかどうかの確認を受けました.そうすると,自分のセッションでは,なんと4人もの欠席者が出てしまっており,6人もいるのに,発表者は,自分ともう一人の九工大生の2人のみでした.そのため,自分は4番目だったのですが,繰り上げられて,一番最初の発表になりました.突然のアクシデントだったため,焦ってしまいましたが,なんとかしのぎ切ることができました.


 SAES2023終了後は,もともと知り合いである後輩やその後輩の友達と合流して,少しばかりマレーシアの都市を観光させてもらいました.


クアラルンプールで有名なツインタワー


 そして,慣れ親しみ住めば都となった,寮での生活を終え,日本への帰路に就くこととなりました.最後は,クアラルンプール空港からフィリピン,マニラのニノイ・アキノ国際空港を経由し,これまた18時間滞在後,福岡空港への移動です.

 ニノイ・アキノ国際空港に到着すると,係員の方から,「ここに滞在する?それとも外に出る?」と聞かれたので,もちろん18時間も一つのところにはいられないと考えていたので,「外に行きます」と答えました.ニノイ・アキノ方が「ホテルは予約している?してないのなら,外にはいかない方がいいよ」との言葉.私は,海外に行く前に多くの方から,「マニラは危ない」という話を聞いており,確かに,止まる場所も確定していないのなら,外に出ない方がいいか,と思い,「ここに滞在します」と言ってしまいました.


 さて,ここからが18時間耐久レースとなります.自分が滞在した第1ターミナルは,広いものの,お店は指で数え切れるほどしかはいっておらず,さらには休憩スペースがベンチしか利用できないため,かなり退屈となってしまいます.ここで,自分が持ってきていた600ページほどの小説,”未必のマクベス”を取り出し,たまに仮眠をとりながら,何とか18時間を耐えしのぐことができました.”未必のマクベス”は,ちょうど話の舞台が,タイの自分が使った空港の名前とかも出ていたので,楽しむことができました.時折,お土産売り場等を訪れたのですが,どこでもやはりフィリピン名産のドライマンゴーかココナッツが大量に店先に並んでいました.ただ,自分は,「これなら日本のカルディでも買って食べられるなぁ」と思い,荷物ももう持ちきれない量を持っていたため,買わずじまいとなりました.後で,渕脇先生から話を聞いたのですが,やはりターミナル間での移動はできるようでした.最後の最後で,選択を誤ってしまったなぁと,少しばかりもったいない気持ちになってしまいました.


 しかしながら,今回,一人で三ヶ国を渡り歩くことによって,何とかなるんだという精神をはぐくむことができたこと,さらには,どんな場所でも楽しむことができる精神を学ぶことができたと思います.これから,研究を頑張ってまた海外に行くことができたらいいなと思います.ここ最近は,寒さが猛威を振るい始めてきました.インフルエンザやコロナといった病気,また,体調には気を付けていきましょう.


モンクット王工科大学北バンコク校(TGGS) と 3 回目のミニシンポジウムを開催しました!

 先日,毎年恒例のTGGSとのミニシンポジウムがハイブリッドで開催され,現地で参加してきました.また,その前日および前々日にTGGSでPIV実験を行ってきました.


~学んだこと~

 最近の二本松杯やその他のイベントを通して,「準備の重要性」を再認識,再々認識しております.しかしながら,イベントの度に,その準備が完全であることはなく,何度も先生からご意見・ご指摘を頂いております.したがって,自分の中で,特に「準備」を十分に行い,できるようになる必要があると感じていました.また,今回の渡航および実験は,一人で行う必要があったため,なおさら十分に準備をしておかないとグダグダな,無駄な4日間になってしまいます.そこで,出発前に先生と,どういう実験をして,何を明らかにして,注意事項は,こういう時はどうするかなど,打ち合わせを行っていました.その結果,現地にて臨機応変に実験を行うことができ,次につながる結果が得られたと感じています.


 また,自身の英語に関して,大きな変化がありました.初日は,英語で話す際に,頭で文章を作ってから話していましたが,3日目ともなると,とっさに口から出ていて,若干ではありますが,話しながら文を組み立てられるようになっていました.とにかくアウトプットをすることが必要なのだと,改めて感じました.また,今後の課題として,単語や熟語の知識を増やそうと思いました.まだ,SVOでの簡単な文でしか話すことができず,熱量と相手の解釈で乗り切っていましたが,もう少しかっこいい表現などで話したいなと,今後の課題です.


 今回の一人タイ旅を通して,「準備」含め,これまでの研究で学んだことが集約されていたと思います.まず事前準備,そしてPIV計測,とにかく英語を話すこと,伝わる絵を使用した実験打ち合わせ,情報の整理など.今回の経験は残り数か月の修論に生かす必要があると感じました.



~観光について~

 夜は,タイのローカルな屋台街に連れて行ってもらいました.特に,タイスープとカエルの唐揚げは見た目にそぐわずおいしかったです.タイスープには,明らかに豚の耳のまんまの形をしたものがゴロゴロと入っていたり,よくわからない長め太めのストロー状の臓器が入っていたりとしましたがおいしく頂けました.☆3つを差し上げましょう.これを経て,これから無人島で遭難し,何も食料がない場面になった場合にはカエルを食べることができますし,豚を丸々一匹食べることができます.一歩たくましくなったのではないでしょうか.


 また,その食事中に雑技団のような団体が人を担ぎ,さらにその上に小さい子を担いで三段タワー状態で各テーブルを回ってきました.食べている真横から三段タワーでまじまじと見られたのは初めてで,そんな風に見るのはやめてくれと思いつつもすごい技術でした(一番上の子は嫌そうな顔をしていました).自分は、研究室内または友人内で「人を担ぐこと」で有名です.しかし,未だ一人しか担ぐことができず,上には上がいることを知らされ,大変悔しい気持ちです.次回タイに行く時までに必ず二人は担ぐことができるよう,小河君と松尾さんには手伝ってもらおうと思います.


 最後に,最も衝撃的だったのは,これらの数十分の大きな道路,小道移動をノーヘル二ケツ原付で駆け抜けたことです.交通規制が日本より緩い?らしく,たぶん問題ないよとのことでした.後ろは当然,つかむところがなく,しかしTor君に抱きつくのもなあと,太ももでシートをガチガチにホールドし,スリル満点でした.現地の人たちは,男性が前で運転し,後ろでは女性が横向きに,足を組んで優雅に座って駆け抜けております.ここでも格の違いを見せつけられました.



~愛について~

 これまで2年間行ってきたミニシンポジウムですが,TGGSにすごくきれいな方がいることも一つの楽しみでした.一年に一回拝むことができる(さながら七夕)機会です.その方と直接会うことができ,3年越しに,"I love you",と愛を伝えることができました.相手は笑っていましたが,おそらくクリーンヒットしたのではないでしょうか.話せなくても英語を話そうとすることは大事ですし,一方通行の愛でも,愛を伝えることは大切だと感じました.


 最後に,今回の旅を経て,主に強く感じたことは,「準備」の大切さと何とかして英語で伝えようとすることの大切さ,食べる前に「これは何?」と聞かないようにすることです.



実験装置の準備


現地の方々への報告&話し合い


現地での発表


二本松杯 in 九工大 飯塚キャンパス

 こんにちは,急激な気温の変化についていけない川口です.冬服が見つからず衣替えがまだ終わりません.皆さんもお体にはお気を付けください.


 今回の内容は,表題の通り二本松杯についてです.二本松杯は30年以上の歴史があり今回で32回目の開催でした.歴史あるイベントに参加できてよかったです.今回は九州工業大学飯塚キャンパスで行われました.


 晴れ一時的に雨の天気の中行われたソフトボール大会の結果としましては,渕脇研究室は7チーム中の4位でした.今回はホストであることを意識した順位を狙いました.本当です.決して準備で忙しくて練習できなかったためではありません.渕脇先生もホームランを打ちました.ちなみに私も打ちました.優勝できなかったのは悔しいため,来年の開催時には十分な準備をして挑みたいです.


 今回の優勝チームはユニフォームで参加された九州大学の宮崎先生の研究室でした.予選のときからボールがよく飛んでいて,当たりたくないなと思っていましたが,決勝リーグ初戦で対戦し,惜敗してしまいました.あらためて宮崎先生の研究室の皆さん,優勝おめでとうございます.

肥後先生と談笑する田中さんと岡本さん


走りつかれた葉石さんと弘中さん


野球部っぽい構えの川口さん


ホームラン打った渕脇先生


丁寧にバットを置いていく小河さん


有り余るパワーを感じる葉石さん


準備に急ぐ松尾さん


 ソフトボールを通して,日ごろのストレスや運動不足を解消した後は本命(?)の懇親会です.飯塚キャンパスに新設されたポルト棟が会場でした.新しすぎて汚すことにビビりながらの懇親会は夕方から二時間ほど続きました.


 昨年までは感染症を拡散させないために開催できませんでしたが,渕脇先生のご助力により久しぶりに開催できました.懇親会の準備のときから先生が一番楽しみにしていたような気がします.とはいえ,楽しみにしていたのは先生だけでなく,多くの人が楽しみにしていたようで,懇親会は大変盛り上がりました.普段研究室と家の往復しかしていない私にとって,懇親会は他の研究室と交流でき,非常に有意義な機会でした.


 懇親会中にソフトボール大会の表彰を行いました.今回は中身がわからないように賞品を準備し,ソフトボール大会の順位順に選んでもらいました.賞品は渕脇研究室で選んで準備しましたが,研究室で必要なものであること,結果に応じた差をつけることを両立させた賞品を考えるのは難しかったです.しかしながら,実際に賞品が選ばれていくとどの研究室も盛り上がってくれてよかったです.ちなみに私たちはネスカフェのコーヒーメーカーをゲットしました.選びながらほしいと思っていたため良かったです.その日からおいしいコーヒーを飲めています.


 懇親会では皆さんが健康的な飲み方をしてくださったおかげで,こちらも無事に終わることができました.皆さんと今度会うのは学会になるのでしょうか.それもまた楽しみです.


交流を深める皆さん①


交流を深める皆さん②


優勝した宮崎先生の研究室


今回はホームラン王の個人表彰も行いました


コーヒーメーカーをもらって喜ぶ田中さん


 今回は私たち渕脇研究室がホストとなり,開催の準備および運営を行ってきました.今回からは懇親会も再開され,その分多くの準備が必要となりました.このようなイベントの運営をした経験がなかった私は,初め何をしたらよいかわからず先輩に頼りきりでした.買い出しや,パンフレット作製,施設の予約,グラウンド整備,各研究室への連絡,そして当日の運営となかなかハードな内容でしたが,研究室メンバーの積極的な助けにより,ソフトボール大会および懇親会は問題なく運営ができたと思います.


 11月も終わりが近づいています.二本松杯だけでなく,学会等の研究で交流を深めるためにも,そろそろ自分の研究に本腰を入れていこうと思います.

2023年度 B4 自己紹介 第三弾

 掲載するのが遅れました.今年度,渕脇研究室に配属となった,B4 三人目の自己紹介を掲載させていただきます.


 皆さんこんにちは、今年の4月から渕脇研究室に来ました金澤達男です。


 私が、渕脇研究室を選んだ理由は二つあります、一つ目は将来航空系の研究をしたいと考えており、流体とは切っても切れないことからこの渕脇研究室を選びました。二つ目は、私の腐った根性をこの渕脇研究室で叩き直してもらうためです。ここのところ多くの方々から、叱咤激励をいただいており、今日も重いお尻に鞭を入れてくださいました。これからもたくさん叩かれてどんどん成長していこうと思っています。


 ここで、話は変わりますが、最近色々な方から肉が厚いというご指摘をいただき、改善をすべくランニングに励んでいます。かれこれ 3ヶ月ほどが経ちますが、未だ改善されておりません。今後も勉学同様努力を積み重ねていきたいと考えています。


 再び話は変わりますが、私の趣味について話していこうと思います。私は、主に二つの趣味を持っており、一つ目はサイクリングです。高校の頃から、遠くへ行くのが好きで地元静岡から東京や京都に行っていました。大学では初めて九州縦断を行い、九州の大きさを身をもって体感する事ができました。今はあまり時間がなく肉が増えてしまい、乗れなくなってしまったため家の中でハンガーラックとして大活躍しております。



















 二つ目は釣りです。私は釣り道具を集めるのが好きで、購入してはそれを肴にお酒を楽しんでいます。主に鰤などの青物を狙っていますが、まだ釣れておらず、今年中には釣りたいと考えております。



















 またまた話は変わりますが、私は今RoboFlyの研究をしています。まだ手探り状態ではありますが、渕脇先生、先輩方ご指導のもと亀の歩みではありますが頑張っていきます。


最後に未熟極まりない私ですが、よろしくお願いします。


2023年度 B4 自己紹介 第二弾

 初めまして、4月から渕脇研究室に配属されました、B4の松尾優花(まつおゆうか)と申します。福岡県生まれ、福岡県育ちの者です。


 まず初めにですが、この研究室を希望した理由について少し述べていこうと思います。


 私が渕脇研究室に入りたいと思った理由はもの凄く単純かも知れませんが、授業で行った流体のシミュレーションがとても楽しかったからです。流体自体は、内容が難しくあまり理解出来ていませんでしたが、普段目に見えていない周りの流れを自分で設定することで、簡単に見えるようになる楽しさにはまり、もっと詳しくなりたいと思ったため、渕脇研究室を志望しました。他に興味のある分野としては教育関連です。こちらは、教職の授業を受けるうちに人に教える楽しさと私より下の世代の役に立ちたいと思いを持つようになったからです。


 また、好きなこととしては絵を描くことと本を読むこと、運動することです。絵は無意識に書いてしまうことが多く、ノートなどを取るとミニキャラが沢山出来ています。本は感情移入出来るものが好きで、物語などをよく読んでいましたが、読み始めると読み終わるまでその内容のことしか考えられなくなり、時間が勿体ないため最近は短めのものしか読まないようにしています。運動は親の影響でテニスをしていたためか、スポーツ問わず動くことが好きで、今も定期的に動きたくなります。


 長々と失礼いたしました。これから至らない点が多く出てくると思いますが、宜しくお願いいたします。


可視化情報シンポジウム2023 in 北海道(小樽)

8月上旬に北海道にて,「可視化情報シンポジウム2023」が開催されました.私たち渕脇研究室からは,三名の学生が参加しましたので,下記に三人のブログを記載させていただきます.少し長いですが,読んでもらえると幸いです.


<葉石編>

 こんにちは,あるいはこんばんは,皆様.間食大魔王ことD1葉石です.目の前に甘味があれば,全て食らう.ひどいときには,パック分けにされているファミリーパックのお菓子を一日で平らげてしまう.そんなことを繰り返すうちに,未踏の体重にまで到達してしまいました.一日の運動量に対する摂取量を考えて食べないと,太ってしまいますね^^;.中学や高校の時のように,食べても太らないなんて状態ではないことを思い知りました.若いって素晴らしいです.

 

 さて,本題に入りますが先日,8月7~10日の間に,北海道の小樽にある小樽グランドパークにおいて,可視化シンポジウム2023が開催されました.会場である小樽グランドパークは,港に隣接した場所にあり,会場の休憩スペースからは水平線を視ることができる素敵な会場でした.

 

 今回,可視化シンポジウムには,D1葉石,M2田中君,M1岡本君の三人で参加しました.可視化という単語があるように,様々な現象を可視化することを趣旨として,熱流体力学やコンピュータビジョン,さらには心理学など様々な分野の発表がありました.


 私は蝶の翅まわりの流れ場に関する研究をしていることから,生物・生体まわりの可視化というセッションで発表させていただきました.学会での発表が5回目ということもあり,落ち着いて発表することができました.以前よりも聞き手側の方々が理解してもらえてはいたものの,結果を得るまでの過程に関する質問が多く,結果をもとにした考察に対する質問があまり得られませんでした.まだまだ,未熟な部分があるということを,今回の学会で学ばせていただきました.


 学会の後,飛行機に搭乗するまでに少し時間があったので,北海道のグルメを満喫することにしました.最初は,札幌に向かい駅付近のお店で,お昼ご飯を済まそうとしました.しかしながら,さすがは北海道,多くの観光客でごった返しており,待つことなく入ることができるお店が一切ありませんでした.このまま入店できるまで待っていては,飛行機に乗り遅れてしまいそうだったので,新千歳空港でグルメを堪能することにしました.


 新千歳空港は,私が考えていた空港のイメージとは異なり,雑貨やレストラン,お土産売り場がほぼすべての階にあり,非常に多くのお店がありました.ここでも,やはり北海道,観光する人々がごった返しており,気を付けていないと通行人にぶつかってしまいそうでした.そんな中で,私たちは「北海釜めし海鮮 銀しゃり ふく亭」で昼食をとりました.釜めしの上に贅沢に敷き詰められた海鮮に醤油をかけて食べたり,お茶漬けにして食べたりと,北海道の海鮮を満喫することができました.次回,また北海道に行く機会があれば,市場に行って海鮮丼にありついてみたいです.

 他にも,「よつ葉ホワイトコージ」というお店で,塩キャラメルとバニラのミックスソフトを食べました.これまで食べてきたソフトクリームとは一線を画すようなうまみと濃厚さに舌がうなりました.あまりの美味しさに,鶴瓶さんにも似ているとよく言われる満面の笑みが出てしまいました.




















 9月上旬には,年次大会が東京であるので,また学会後にブログをアップすることになると思います.その時には,少しでも顔の輪郭がスリムになっているようにしておきます.それでは,またお会いしましょう!



<田中編>
 M2の田中です.

・学会発表について
 今回の学会は,”準備が悪い”に尽きる学会でした.アブストの段階で,締め切りを過ぎ,ベストプレゼンテーション賞の選考対象外になるところから始まり,質問資料を十分に作成しておらず,簡潔な説明ができなかったため,余計な時間を消費し,質問時間はあっという間に無くなってしまいました.これまでに3回,学会参加したにも関わらず,準備不足というのは,一番あってはならないことだと思います.この失敗は,修論までの残り半年間,頭に残し,なくすこと,さらに,後輩に伝えておこうと感じました.


・in 北海道
 まずは一言で,今回の冒険記は失敗に終わりました.北海道がでかすぎるあまり,どこで何をしたらよいのかわかりませんでした.そのため記憶に残ったソフトクリーム2選を紹介します.
 今回,ソフトクリームを2店分食べ,そのうちの2選をランキング形式で紹介します.優勝は...よつ葉さんです.ガツンと来るミルクのかほり,しかしながら甘すぎることなく,コクの後にコクが押し寄せるというコクのタイダルウェーブ.


まさしく “コクのフラクタル構造やぁ”  たなまろ



何重にも積み上げられたソフトクリームはペロリと行けちゃいます.また,店員さんも道産子美人さんで,勝手にほほが緩んでしまいます.よって,よつ葉さんは優勝とし,☆5つを差し上げます.


 惜しくも準優勝となったのは,椿・DREAM DOLCEさんです.まず,見た目が通常のソフトクリームと異なり,表面がつるつるのソフトクリームで,ミシュランみたいなソフトクリームです.よつ葉さんをキレイ系のソフトクリームとするなら,椿・DREAM DOLCEさんは,かわいい系といった感じです.味についても申し分なく,口の中で,十勝の牛さんがモォーモォー鳴いています.ただ,その時の自分には,甘さが若干強かったかなといった感じでした.また,この店も道産子美人さんが出迎えてくれました.よって,椿・DREAM DOLCEさんは準優勝とし,☆5つを差し上げます.


 次はもっと上手な歩き方をしようと思います.また,強靭な胃袋となるよう鍛錬し,ソフトクリーム10選に挑みます.























※ちなみに葉石は富山県にはいっておりませんので,誤解なきよう
 富山県に行ったのは,田中君です.


<岡本編>

 初めて歩くのに不自由するほどの捻挫をした岡本です.

 今回は第51回可視化シンポジウムに参加させていただきましたので,そのことについて書かせていただきます.

 が,その前に,独白を少々.


 私は自分の身の上話を書くとき,それが出来るだけ無駄の多い文章になるように意識してきました.当たり前のことですが,ブログの記事を見返す時には,書かれている内容は既に過去の出来事になっています.私は忘れっぽいですし,こういった記事を見返す時くらいしか,過去のことを思い出す機会というのがありませんから,せめて読み返した時に,最大限,その時のことを思い出せればな,と思っているのです.そうして文章を書き起こしておくと,見返した時に,ああ,あの頃はこんなことにハマっていたのだった,とか,あの時はこんな境遇で,自分の周りもどうだった,とか,そんなことを自分が思い出してくれますから.しかしながら,それももう億劫になってきたので,以降書く際は普通に凡庸に,それを書かせてもらおうかなと,そう思います.

 飽きっぽい性分ですので,何がどこまで続くのか,わかりませんがね.


 それでは,改めまして可視化シンポジウム,お疲れさまでした.

 会場は,北海道・小樽.自分にとっては初めての学会でしたが,そんなに緊張は無かったです....無かったのですが,発表中は結構早口になっていたらしいです.心拍とかはいつも通りだったので気づかなかったです.緊張って,自分自身も気づかないものみたいで,それにはすごく驚きました.あと印象に残っていることといえば,先輩方の発表です.葉石さんも,田中さんも,声が明瞭で,一言一言の間の取り方も塩梅がよく,聞き取りやすかったです.いろいろと,勉強させていただきました.


 勉強させていただいたといえば,そういえば今回の遠征で,初めてコインランドリーなるものを使いました.じゃんけんに負けて,先輩たちの衣服をぶち込みにいったのですが,ランドリーの洗濯機はすごく大きくて,驚愕しました.加えて仕上がりも温かで良い香りです.共用の洗濯機ということで,清潔なイメージを持ちづらかったのですが,なかなかどうしてといったところ.他にも,歯磨き類,カッターシャツなど学会に必要なものを現地調達することで,荷物を極限まで減らす荷造り術も,田中さんから相伝しました.人生を豊かにする経験って,いいものですね.


 ただ,肝心の北海道観光は時間が無くてあまり出来なかったので,そこは残念でした.民泊近くで目星をつけていたダイニングバーに行けなかったのも,心惜しかったです.諸々果たすために,今度は,観光目的で,お二人と北海道旅行に行きたいです.その機会があればよいのですが.


 それでは,このあたりで.

 失礼いたします.