研究室ブログ

海外渡航記 ~東南アジア 3 ヶ国の旅~

 皆様,ご無沙汰しております.D1 葉石です.運動する習慣がすっかり抜けてしまい,運動不足が否めなくなってまいりました.このままだと,三段腹ができてしまいそうです.自分が大好きな甘味も意識して控える必要が出てきました.年を取って,大人になるというのは,こういったところからなのでしょうか.


 

 さて,私の最近のお悩みはほどほどに,今回は,11月末の7日間の間にあったことについてお話したいと思います.タイトルにもある通り,内容としては,タイ,マレーシア,フィリピンの三ヶ国に行った際のお話となります.具体的な内容に入る前に,なぜそのような経緯となったかについて,まずは説明させていただきます.


 事の発端といたしましては,九州工業大学と姉妹校であるマレーシアのプトラ大学と合同シンポジウム「SAES2023」が開催されることとなり,私がそれに参加する予定でした.その日程に合わせて,2年前からタイのキングモンクット大学にあるTGGSと呼ばれる研究グループと渕脇研究室のミニシンポジウムの日程を,渕脇先生が調整してくださりました.その結果,先にタイでのミニシンポジウムに参加した後に,マレーシアに移動し,SAES2023に参加するといった流れで,一週間程度の海外渡航を行うこととなりました.
「せっかくの機会なので,いろんなことを見て体験して学んでくるように」と,渕脇先生から助言をいただきました.全く以てその通りだなと思い,今回は移動手段から異なる方法にトライしてみることにしました.


 日本と海外を行き来する移動手段は,大富豪でもない限りは,プライベートジェットでの移動は不可能なので,飛行機での移動となります.シンポジウムが開催されるタイおよびマレーシアは,日本とは大きく異なり,二国間が陸路でつながっているため,飛行機ではなく電車での移動も可能なはずです.そこで,タイとマレーシアの国境付近に駅がないか調べてみたところ,ちゃんと出入国手続きを行うことができる駅がありました.その駅は,パダン・ブサール駅(プダン・ベサールなど日本語ではいろんな呼び方をされているみたいです,ローマ字表記は,Padang Besar)という名前です.

今回の旅路,全て陸路での移動


 この駅に到達することができれば,マレーシアに行くことができます.そこまでの移動手段を調べたところ,今現在,日本ではあまり見かけない,寝台列車で移動することが可能なようでした.寝台列車には,一等と二等があり,自分は調べるのが遅く,一~二週間前だったため,一等の寝台列車は残っていませんでした.この移動方法だと,移動にかかる時間は,およそ18時間と3/4日分の時間を費やしての移動になります.これも経験だと考え,二等寝台の列車を予約しました.マレーシア入国後は,バターワース(Butterworth)駅まで電車で移動し,その後,高速バスでKL(クアラルンプール)セントラル駅へ移動後,プトラ大学近くの駅まで,再び電車で移動し,寮まで移動します.


 ここまでの合計の値段を見てみると,なんと15,000円程度と,飛行機で移動するより7,000円ほど安い値段でした.しかしながら,移動時間は圧倒的に異なり,飛行機2時間で移動可能(スワンナプーム空港 or ドンムアン空港~クアラルンプール空港)なのに対し,今回計画した移動手段だと合計34時間程度と,ほぼ一日半の時間を費やしての移動となります.「時は金なり」とはよく言ったもので,時間の貴重さだけでなく,移動時間・方法にも当てはまることなんだなぁとしみじみ感じました.


 マレーシアに到着し,シンポジウム参加後は,帰路に就くこととなります.クアラルンプール空港から福岡空港までの直通便はありませんでしたので,他の空港を経由しての移動となります.安く,かつ早めに日本に帰れる便を探したところ,フィリピンのマニラにあるニノイアキノ国際空港に18時間滞在し,その後,福岡空港に帰る便がありました.18時間滞在する間に,ターミナルにあるお店を見て回ればいいかなと思い,その便に乗ることにしました.

 以上が,日本⇒タイ⇒マレーシア⇒フィリピン⇒日本の移動に関する情報となります.

 それでは,実際に滞在中にあったことについてこれから書いていきたいと思います.かなり長くなりますが,拝読していただけますと幸いです.



 まず,タイのキングモンクット大学にたどり着くまでの話になりますが,福岡空港でのチェックインや搭乗手続きは,問題なく済ますことができ,難なく日本の土地を離れ,タイに降り立つことができました.スワンナプーム空港到着後,大学までの移動は,大学近くにあるBang Pho駅付近のカフェにおいて,渕脇先生と夏季集中講義でお世話になったPeerawatt先生と待ち合わせており,そのカフェからPeerawatt先生の車で送迎していただきました.
 キングモンクット大学では,M2の田中君が先行しており,今回のミニシンポジウムを合同で開催するTGGSの学生と実験を行っていました.田中君が補佐をしていた学生はTor君と呼ばれており,とても穏やかで優しい人でした.


 到着当日は,シンポジウムの前準備および寮への荷物移動の後,Tor君と田中君と共に,Tor君おすすめの川沿いにあるレストランに連れて行ってもらいました.Tor君チョイスに任せて,トムヤムクンやポークなど,タイのご飯を頂きました.その時には,知りませんでしたが,トムヤムクンの中に入っていたレモングラスは,香り付け用のため食べる必要がないのですね.知らなかった自分は,繊維が無くなり続けるまで,ムシャムシャといただいてしまいました.Tor君も食べないよと笑いながら言っていたので,次回以降は気を付けます.


 その後のTGGSとのシンポジウムの内容については,前回掲載した田中君の記事があると思うので省略させていただきます.



  タイのシンポジウムが終わり,次の日の朝には,一度キングモンクット大学がどういったものなのか見てみることと,朝食をとるために大学をぐるっと散歩してみることにしました.九工大よりも大きい道が舗装されており,川が学内の敷地に通っていて,橋が何か所かかかっているため,それらを渡りながら回ることができるほど,広大な敷地でした.

 その中で,おそらく学生が使っているであろう中央食堂があったので,そこに入って朝食をとることにしました.入ってみると,複数の学生が朝食をとっており,周りを見渡すと,ほとんどしまっているものの,いくつかお店が開いていました.名前はわかりませんでしたが,その中でも,一番おいしそうなお店に行きました.

 店先にいたおばあさんに英語で注文したところ,タイ語で話かけられたので,すかさず「I can’t speak Thailand language.」と答えました.すると,相手の方もおそらく「私は英語が分からない」といったことを,タイ語?か何かで,私に訴えかけてきました.もうこうなると,最終手段は,敵意がないことを示す笑顔,およびボディランゲージがコミュニケーション手段になります.メニュー表を指さししながら,何とか鳥の手羽先が入った春雨スープのようなものと追加でタイ米を注文しました.お値段なんと35バーツと破格のお値段.朝から特をしたなと思いながら,言語が分からないながらも,笑顔で対応してくださったおばあさんに感謝しつつ,いただきました.


食堂で食べた名前の分からない麺料理とご飯


 その後,おそらく渕脇先生御用達であると思われるROCKETというカフェで,Tor君,渕脇先生と私の三人で,学生生活についてや就職活動,今後の人生設計について1時間程度,会話を楽しみました.その時に,Tor君に今朝食べた写真を見せたところ,大笑い.なぜか聞いてみると,春雨スープと自分が思っていたのは,ラーメンのようなもので,それにご飯をつけて食べる人はほぼいないためでした.まぁ,おいしかったので,ノープロブレムです.


 昼食後は,寝台列車の発車駅であるBang Sue Grand stationで,渕脇先生とTor君とはお別れしました.これから,マレーシアに到着するまでは,一人での行動となります.しかも,今回の海外渡航の一番の要所である,寝台列車での移動です.寝台列車が発車するまでには,二時間程度時間があったので,タピオカミルクティーを買って,のんびり過ごしながら,発車時間まで待つことにしました.列車が発車するまでの間は,特に何事もなく(紙ストローだったため,うまく蓋を貫通させきれず,シャツに飲み物をこぼして,新しいシャツを買わざるを得なかったこと以外),過ごすことができました.

 時間になって,列車に乗るころになると,乗客が搭乗ゲートに集合し,係員の人に搭乗券を見せて,列車へと乗り込んでいきました.私も,その中に混ざって,寝台列車へと搭乗しました.寝台列車の中に入ると,道幅はおそらく日本の列車の2/3程度で少し狭い印象を受けましたが,座る椅子は,向かい合わせでもくつろぐことができるくらいの椅子の広さがあり,2等といってもかなり快適な空間でした.向かい合わせの席には,自分よりも年下の現地の青年でした.軽く会釈後は,お互い沈黙のまま過ごすことになりました.窓の外を眺めてみると,窓はかなり汚れており,くすんでいましたが,一人でも旅ができているという高揚感で(たぶん)澄み切ってみえました.


 しばらくすると,他の席の方々は,乗務員の方に声をかけて,組み立て式のテーブルを座席の下に片付け,二段式のベッドにしてもらっていました.自分も,向かい合って座っているDr. Stone(ジャンプ作品,私も大好きな作品です)のアニメを見ている青年と,目が合い,うなずき合って,乗務員の方にベッドに変形してもらいました.乗務員の方の,手際のよい作業によって,ものの5分程度で,二段ベッドが組みあがりました.シーツは,新しいもので,とても清潔で,ブランケットもいただきました.ベッド自体は寝返りができるほどの広さで,カーテンを閉めて,パーソナルスペースの確保が可能であったため,十分にくつろぐことができました.列車は,国境付近のPadang Besar駅までは,たまに止まりながら,ひたすら走り続けました.


席上部を開くと二段ベッドに早変わり


各ベッドにカーテンが設置されており,プライベートも確保



 8時間の移動が終了し,到着時間の10分遅れ程度で,目的地であるPadang Besar駅に到着しました.到着後は,タイからの出国とマレーシアへの入国手続きを約20分程度ですましました.その時に携帯を確認すると,時刻は,一時間進んだ時刻になっていて,陸続きでの移動は,こんな感じになるのかと,不思議な感覚を味わいました.


Padan Besar駅 入出国手続きは駅構内で実施



 ここからは,列車で移動し,Butterworthに到着後は,高速バスに乗り,クアラルンプール中央駅からさらに電車での移動です.移動開始前に,トイレに行ったのですが,マレーシアではお金を払わないとトイレが使用できない場所もあるようでした.日本でリンギットに変換していたので,問題なくトイレを使用することができました.


 Padang Besar駅から,Butterworth駅までの移動ですが,駅から列車が発車した直後に問題が生じました.なんと,携帯の通信が圏外になったのです.タイのスワンナプーム空港でSIMカードを購入したのですが,その際にはマレーシアでもつながると書いていることを確認していたはずでした.しかしながら,そのSIMカードが,つながらない.周りの方はみな,朗らかに会話している中,自分はかなり焦っていました.なぜならば,高速バスに乗車する用の乗車券を紙で印刷しておらず,携帯でメールを開き,添付で見せる必要があったためです.そのため,自分は「なんとかなるだろう」と思う反面,何とかせねばと思考を巡らせました.


 Butterworth駅到着後,高速バスターミナルまで,急いで移動し,セブンイレブンに行くと,SIMカードを購入することができました.そのSIMカードを持って,ケンタッキーに駆け込んで,wi-fiを使わせてもらって,なんとか通信を再開することができました.その後は,乗車券をターミナルで発行して,45分遅れの高速バスに乗って,クアラルンプールへと移動しました.高速バスは,premiumと書いているバスだったので,充電とかできるかなと思っていたのですが,思ったよりも座席は狭く,窮屈に感じました.さらには,バスの運転手の方は,遅延してしまっていることに焦っているのか,ものすごいスピードで,バスを運転していました.高速では,3~4車線ある道路を常に右車線で走り,蛇行しながら車の合間を縫って,どんどこ進んでいきました.


 5時間の間,高速バスに揺られた後,およそ一時間遅れでクアラルンプール中央駅に到着しました.どうやら,ここ数日の大雨による洪水で,少しばかり渋滞の巻き込まれたのが遅れの原因のようです.自分がクアラルンプール中央駅に到着したときには,既に9時を過ぎてしまっていました.早くプトラ大学の寮に付かないと,担当の学生に迷惑をかけてしまうと思い,夕食はほぼ売り切れてしまってフィッシュフィレオしか売っていないハンバーガー屋さんで,フィッシュフィレオを購入し,道が分からない時には,駅員さんや,ベンチに腰掛けている老夫婦に案内していただき,なんとかプトラ大学最寄りの駅までたどり着きました.

 しかしながら,ここでまた問題が発生してしまいました.なんと,地図アプリを開きすぎてしまっていたせいか,SIMカードの通信料の上限(1GB)に到達してしまいました.これでは,寮の学生と連絡できないと思っていましたが,通話とSMS(ショートメールサービス)だけは,つながったため,タクシーを手配してもらい,無事に大学の寮にたどり着きました.


 寮に到着すると,夜の「12時を過ぎたにも関わらず,担当の学生が鍵を渡して,部屋にまで案内してくれました.「Have a good rest.」ととても優しい労りの言葉をいただき,さぁくつろぐかぁ,と部屋を開けると,そこには想像を絶する光景がひろがっていました.


学生寮の部屋 空調はなくファンで涼む


 なんと,天井から少しジャンプすれば届くほどの位置に,軸がブレブレのファンが取り付けられたのみの,とても簡素な部屋だったのです.さらには,シャワールームのシャワーは冷水しか出らず,トイレはマレーシア特有の文化で,トイレットペーパーが一切ありませんでした.かなり唖然としてしまいましたが,他にも九工大の学生が来ているという話を聞いて,自分だけではないのかと,少し安堵し,「これも経験だ!」と自分に言い聞かせ,マレーシアでのSAES2023が開催されている間は,そこで過ごしました.


 プトラ大学で開催された,SAES2023は,今回で11回目ということもあり,かなり大々的に開催されていました.また,研究発表は口頭発表だけではなく,ポスターセッションでの発表もあり,数多くの学生が参加していました.特に,ポスターセッションでの発表は,一つの部屋に所狭しと敷き詰められたようにポスターが掲載され,各ポスター前に学生が並び,活発に議論していました.自分も,少し見ているだけでしたが,現地の学生に何度も声を掛けられ,説明してくるほど,学生は熱意にあふれていました.


 自分は口頭での発表で,機械系のセッションでの発表でした.当日,部屋に行って準備をしていると,座長の方から,発表者がいるかどうかの確認を受けました.そうすると,自分のセッションでは,なんと4人もの欠席者が出てしまっており,6人もいるのに,発表者は,自分ともう一人の九工大生の2人のみでした.そのため,自分は4番目だったのですが,繰り上げられて,一番最初の発表になりました.突然のアクシデントだったため,焦ってしまいましたが,なんとかしのぎ切ることができました.


 SAES2023終了後は,もともと知り合いである後輩やその後輩の友達と合流して,少しばかりマレーシアの都市を観光させてもらいました.


クアラルンプールで有名なツインタワー


 そして,慣れ親しみ住めば都となった,寮での生活を終え,日本への帰路に就くこととなりました.最後は,クアラルンプール空港からフィリピン,マニラのニノイ・アキノ国際空港を経由し,これまた18時間滞在後,福岡空港への移動です.

 ニノイ・アキノ国際空港に到着すると,係員の方から,「ここに滞在する?それとも外に出る?」と聞かれたので,もちろん18時間も一つのところにはいられないと考えていたので,「外に行きます」と答えました.ニノイ・アキノ方が「ホテルは予約している?してないのなら,外にはいかない方がいいよ」との言葉.私は,海外に行く前に多くの方から,「マニラは危ない」という話を聞いており,確かに,止まる場所も確定していないのなら,外に出ない方がいいか,と思い,「ここに滞在します」と言ってしまいました.


 さて,ここからが18時間耐久レースとなります.自分が滞在した第1ターミナルは,広いものの,お店は指で数え切れるほどしかはいっておらず,さらには休憩スペースがベンチしか利用できないため,かなり退屈となってしまいます.ここで,自分が持ってきていた600ページほどの小説,”未必のマクベス”を取り出し,たまに仮眠をとりながら,何とか18時間を耐えしのぐことができました.”未必のマクベス”は,ちょうど話の舞台が,タイの自分が使った空港の名前とかも出ていたので,楽しむことができました.時折,お土産売り場等を訪れたのですが,どこでもやはりフィリピン名産のドライマンゴーかココナッツが大量に店先に並んでいました.ただ,自分は,「これなら日本のカルディでも買って食べられるなぁ」と思い,荷物ももう持ちきれない量を持っていたため,買わずじまいとなりました.後で,渕脇先生から話を聞いたのですが,やはりターミナル間での移動はできるようでした.最後の最後で,選択を誤ってしまったなぁと,少しばかりもったいない気持ちになってしまいました.


 しかしながら,今回,一人で三ヶ国を渡り歩くことによって,何とかなるんだという精神をはぐくむことができたこと,さらには,どんな場所でも楽しむことができる精神を学ぶことができたと思います.これから,研究を頑張ってまた海外に行くことができたらいいなと思います.ここ最近は,寒さが猛威を振るい始めてきました.インフルエンザやコロナといった病気,また,体調には気を付けていきましょう.


モンクット王工科大学北バンコク校(TGGS) と 3 回目のミニシンポジウムを開催しました!

 先日,毎年恒例のTGGSとのミニシンポジウムがハイブリッドで開催され,現地で参加してきました.また,その前日および前々日にTGGSでPIV実験を行ってきました.


~学んだこと~

 最近の二本松杯やその他のイベントを通して,「準備の重要性」を再認識,再々認識しております.しかしながら,イベントの度に,その準備が完全であることはなく,何度も先生からご意見・ご指摘を頂いております.したがって,自分の中で,特に「準備」を十分に行い,できるようになる必要があると感じていました.また,今回の渡航および実験は,一人で行う必要があったため,なおさら十分に準備をしておかないとグダグダな,無駄な4日間になってしまいます.そこで,出発前に先生と,どういう実験をして,何を明らかにして,注意事項は,こういう時はどうするかなど,打ち合わせを行っていました.その結果,現地にて臨機応変に実験を行うことができ,次につながる結果が得られたと感じています.


 また,自身の英語に関して,大きな変化がありました.初日は,英語で話す際に,頭で文章を作ってから話していましたが,3日目ともなると,とっさに口から出ていて,若干ではありますが,話しながら文を組み立てられるようになっていました.とにかくアウトプットをすることが必要なのだと,改めて感じました.また,今後の課題として,単語や熟語の知識を増やそうと思いました.まだ,SVOでの簡単な文でしか話すことができず,熱量と相手の解釈で乗り切っていましたが,もう少しかっこいい表現などで話したいなと,今後の課題です.


 今回の一人タイ旅を通して,「準備」含め,これまでの研究で学んだことが集約されていたと思います.まず事前準備,そしてPIV計測,とにかく英語を話すこと,伝わる絵を使用した実験打ち合わせ,情報の整理など.今回の経験は残り数か月の修論に生かす必要があると感じました.



~観光について~

 夜は,タイのローカルな屋台街に連れて行ってもらいました.特に,タイスープとカエルの唐揚げは見た目にそぐわずおいしかったです.タイスープには,明らかに豚の耳のまんまの形をしたものがゴロゴロと入っていたり,よくわからない長め太めのストロー状の臓器が入っていたりとしましたがおいしく頂けました.☆3つを差し上げましょう.これを経て,これから無人島で遭難し,何も食料がない場面になった場合にはカエルを食べることができますし,豚を丸々一匹食べることができます.一歩たくましくなったのではないでしょうか.


 また,その食事中に雑技団のような団体が人を担ぎ,さらにその上に小さい子を担いで三段タワー状態で各テーブルを回ってきました.食べている真横から三段タワーでまじまじと見られたのは初めてで,そんな風に見るのはやめてくれと思いつつもすごい技術でした(一番上の子は嫌そうな顔をしていました).自分は、研究室内または友人内で「人を担ぐこと」で有名です.しかし,未だ一人しか担ぐことができず,上には上がいることを知らされ,大変悔しい気持ちです.次回タイに行く時までに必ず二人は担ぐことができるよう,小河君と松尾さんには手伝ってもらおうと思います.


 最後に,最も衝撃的だったのは,これらの数十分の大きな道路,小道移動をノーヘル二ケツ原付で駆け抜けたことです.交通規制が日本より緩い?らしく,たぶん問題ないよとのことでした.後ろは当然,つかむところがなく,しかしTor君に抱きつくのもなあと,太ももでシートをガチガチにホールドし,スリル満点でした.現地の人たちは,男性が前で運転し,後ろでは女性が横向きに,足を組んで優雅に座って駆け抜けております.ここでも格の違いを見せつけられました.



~愛について~

 これまで2年間行ってきたミニシンポジウムですが,TGGSにすごくきれいな方がいることも一つの楽しみでした.一年に一回拝むことができる(さながら七夕)機会です.その方と直接会うことができ,3年越しに,"I love you",と愛を伝えることができました.相手は笑っていましたが,おそらくクリーンヒットしたのではないでしょうか.話せなくても英語を話そうとすることは大事ですし,一方通行の愛でも,愛を伝えることは大切だと感じました.


 最後に,今回の旅を経て,主に強く感じたことは,「準備」の大切さと何とかして英語で伝えようとすることの大切さ,食べる前に「これは何?」と聞かないようにすることです.



実験装置の準備


現地の方々への報告&話し合い


現地での発表


二本松杯 in 九工大 飯塚キャンパス

 こんにちは,急激な気温の変化についていけない川口です.冬服が見つからず衣替えがまだ終わりません.皆さんもお体にはお気を付けください.


 今回の内容は,表題の通り二本松杯についてです.二本松杯は30年以上の歴史があり今回で32回目の開催でした.歴史あるイベントに参加できてよかったです.今回は九州工業大学飯塚キャンパスで行われました.


 晴れ一時的に雨の天気の中行われたソフトボール大会の結果としましては,渕脇研究室は7チーム中の4位でした.今回はホストであることを意識した順位を狙いました.本当です.決して準備で忙しくて練習できなかったためではありません.渕脇先生もホームランを打ちました.ちなみに私も打ちました.優勝できなかったのは悔しいため,来年の開催時には十分な準備をして挑みたいです.


 今回の優勝チームはユニフォームで参加された九州大学の宮崎先生の研究室でした.予選のときからボールがよく飛んでいて,当たりたくないなと思っていましたが,決勝リーグ初戦で対戦し,惜敗してしまいました.あらためて宮崎先生の研究室の皆さん,優勝おめでとうございます.

肥後先生と談笑する田中さんと岡本さん


走りつかれた葉石さんと弘中さん


野球部っぽい構えの川口さん


ホームラン打った渕脇先生


丁寧にバットを置いていく小河さん


有り余るパワーを感じる葉石さん


準備に急ぐ松尾さん


 ソフトボールを通して,日ごろのストレスや運動不足を解消した後は本命(?)の懇親会です.飯塚キャンパスに新設されたポルト棟が会場でした.新しすぎて汚すことにビビりながらの懇親会は夕方から二時間ほど続きました.


 昨年までは感染症を拡散させないために開催できませんでしたが,渕脇先生のご助力により久しぶりに開催できました.懇親会の準備のときから先生が一番楽しみにしていたような気がします.とはいえ,楽しみにしていたのは先生だけでなく,多くの人が楽しみにしていたようで,懇親会は大変盛り上がりました.普段研究室と家の往復しかしていない私にとって,懇親会は他の研究室と交流でき,非常に有意義な機会でした.


 懇親会中にソフトボール大会の表彰を行いました.今回は中身がわからないように賞品を準備し,ソフトボール大会の順位順に選んでもらいました.賞品は渕脇研究室で選んで準備しましたが,研究室で必要なものであること,結果に応じた差をつけることを両立させた賞品を考えるのは難しかったです.しかしながら,実際に賞品が選ばれていくとどの研究室も盛り上がってくれてよかったです.ちなみに私たちはネスカフェのコーヒーメーカーをゲットしました.選びながらほしいと思っていたため良かったです.その日からおいしいコーヒーを飲めています.


 懇親会では皆さんが健康的な飲み方をしてくださったおかげで,こちらも無事に終わることができました.皆さんと今度会うのは学会になるのでしょうか.それもまた楽しみです.


交流を深める皆さん①


交流を深める皆さん②


優勝した宮崎先生の研究室


今回はホームラン王の個人表彰も行いました


コーヒーメーカーをもらって喜ぶ田中さん


 今回は私たち渕脇研究室がホストとなり,開催の準備および運営を行ってきました.今回からは懇親会も再開され,その分多くの準備が必要となりました.このようなイベントの運営をした経験がなかった私は,初め何をしたらよいかわからず先輩に頼りきりでした.買い出しや,パンフレット作製,施設の予約,グラウンド整備,各研究室への連絡,そして当日の運営となかなかハードな内容でしたが,研究室メンバーの積極的な助けにより,ソフトボール大会および懇親会は問題なく運営ができたと思います.


 11月も終わりが近づいています.二本松杯だけでなく,学会等の研究で交流を深めるためにも,そろそろ自分の研究に本腰を入れていこうと思います.

2023年度 B4 自己紹介 第三弾

 掲載するのが遅れました.今年度,渕脇研究室に配属となった,B4 三人目の自己紹介を掲載させていただきます.


 皆さんこんにちは、今年の4月から渕脇研究室に来ました金澤達男です。


 私が、渕脇研究室を選んだ理由は二つあります、一つ目は将来航空系の研究をしたいと考えており、流体とは切っても切れないことからこの渕脇研究室を選びました。二つ目は、私の腐った根性をこの渕脇研究室で叩き直してもらうためです。ここのところ多くの方々から、叱咤激励をいただいており、今日も重いお尻に鞭を入れてくださいました。これからもたくさん叩かれてどんどん成長していこうと思っています。


 ここで、話は変わりますが、最近色々な方から肉が厚いというご指摘をいただき、改善をすべくランニングに励んでいます。かれこれ 3ヶ月ほどが経ちますが、未だ改善されておりません。今後も勉学同様努力を積み重ねていきたいと考えています。


 再び話は変わりますが、私の趣味について話していこうと思います。私は、主に二つの趣味を持っており、一つ目はサイクリングです。高校の頃から、遠くへ行くのが好きで地元静岡から東京や京都に行っていました。大学では初めて九州縦断を行い、九州の大きさを身をもって体感する事ができました。今はあまり時間がなく肉が増えてしまい、乗れなくなってしまったため家の中でハンガーラックとして大活躍しております。



















 二つ目は釣りです。私は釣り道具を集めるのが好きで、購入してはそれを肴にお酒を楽しんでいます。主に鰤などの青物を狙っていますが、まだ釣れておらず、今年中には釣りたいと考えております。



















 またまた話は変わりますが、私は今RoboFlyの研究をしています。まだ手探り状態ではありますが、渕脇先生、先輩方ご指導のもと亀の歩みではありますが頑張っていきます。


最後に未熟極まりない私ですが、よろしくお願いします。


2023年度 B4 自己紹介 第二弾

 初めまして、4月から渕脇研究室に配属されました、B4の松尾優花(まつおゆうか)と申します。福岡県生まれ、福岡県育ちの者です。


 まず初めにですが、この研究室を希望した理由について少し述べていこうと思います。


 私が渕脇研究室に入りたいと思った理由はもの凄く単純かも知れませんが、授業で行った流体のシミュレーションがとても楽しかったからです。流体自体は、内容が難しくあまり理解出来ていませんでしたが、普段目に見えていない周りの流れを自分で設定することで、簡単に見えるようになる楽しさにはまり、もっと詳しくなりたいと思ったため、渕脇研究室を志望しました。他に興味のある分野としては教育関連です。こちらは、教職の授業を受けるうちに人に教える楽しさと私より下の世代の役に立ちたいと思いを持つようになったからです。


 また、好きなこととしては絵を描くことと本を読むこと、運動することです。絵は無意識に書いてしまうことが多く、ノートなどを取るとミニキャラが沢山出来ています。本は感情移入出来るものが好きで、物語などをよく読んでいましたが、読み始めると読み終わるまでその内容のことしか考えられなくなり、時間が勿体ないため最近は短めのものしか読まないようにしています。運動は親の影響でテニスをしていたためか、スポーツ問わず動くことが好きで、今も定期的に動きたくなります。


 長々と失礼いたしました。これから至らない点が多く出てくると思いますが、宜しくお願いいたします。


可視化情報シンポジウム2023 in 北海道(小樽)

8月上旬に北海道にて,「可視化情報シンポジウム2023」が開催されました.私たち渕脇研究室からは,三名の学生が参加しましたので,下記に三人のブログを記載させていただきます.少し長いですが,読んでもらえると幸いです.


<葉石編>

 こんにちは,あるいはこんばんは,皆様.間食大魔王ことD1葉石です.目の前に甘味があれば,全て食らう.ひどいときには,パック分けにされているファミリーパックのお菓子を一日で平らげてしまう.そんなことを繰り返すうちに,未踏の体重にまで到達してしまいました.一日の運動量に対する摂取量を考えて食べないと,太ってしまいますね^^;.中学や高校の時のように,食べても太らないなんて状態ではないことを思い知りました.若いって素晴らしいです.

 

 さて,本題に入りますが先日,8月7~10日の間に,北海道の小樽にある小樽グランドパークにおいて,可視化シンポジウム2023が開催されました.会場である小樽グランドパークは,港に隣接した場所にあり,会場の休憩スペースからは水平線を視ることができる素敵な会場でした.

 

 今回,可視化シンポジウムには,D1葉石,M2田中君,M1岡本君の三人で参加しました.可視化という単語があるように,様々な現象を可視化することを趣旨として,熱流体力学やコンピュータビジョン,さらには心理学など様々な分野の発表がありました.


 私は蝶の翅まわりの流れ場に関する研究をしていることから,生物・生体まわりの可視化というセッションで発表させていただきました.学会での発表が5回目ということもあり,落ち着いて発表することができました.以前よりも聞き手側の方々が理解してもらえてはいたものの,結果を得るまでの過程に関する質問が多く,結果をもとにした考察に対する質問があまり得られませんでした.まだまだ,未熟な部分があるということを,今回の学会で学ばせていただきました.


 学会の後,飛行機に搭乗するまでに少し時間があったので,北海道のグルメを満喫することにしました.最初は,札幌に向かい駅付近のお店で,お昼ご飯を済まそうとしました.しかしながら,さすがは北海道,多くの観光客でごった返しており,待つことなく入ることができるお店が一切ありませんでした.このまま入店できるまで待っていては,飛行機に乗り遅れてしまいそうだったので,新千歳空港でグルメを堪能することにしました.


 新千歳空港は,私が考えていた空港のイメージとは異なり,雑貨やレストラン,お土産売り場がほぼすべての階にあり,非常に多くのお店がありました.ここでも,やはり北海道,観光する人々がごった返しており,気を付けていないと通行人にぶつかってしまいそうでした.そんな中で,私たちは「北海釜めし海鮮 銀しゃり ふく亭」で昼食をとりました.釜めしの上に贅沢に敷き詰められた海鮮に醤油をかけて食べたり,お茶漬けにして食べたりと,北海道の海鮮を満喫することができました.次回,また北海道に行く機会があれば,市場に行って海鮮丼にありついてみたいです.

 他にも,「よつ葉ホワイトコージ」というお店で,塩キャラメルとバニラのミックスソフトを食べました.これまで食べてきたソフトクリームとは一線を画すようなうまみと濃厚さに舌がうなりました.あまりの美味しさに,鶴瓶さんにも似ているとよく言われる満面の笑みが出てしまいました.




















 9月上旬には,年次大会が東京であるので,また学会後にブログをアップすることになると思います.その時には,少しでも顔の輪郭がスリムになっているようにしておきます.それでは,またお会いしましょう!



<田中編>
 M2の田中です.

・学会発表について
 今回の学会は,”準備が悪い”に尽きる学会でした.アブストの段階で,締め切りを過ぎ,ベストプレゼンテーション賞の選考対象外になるところから始まり,質問資料を十分に作成しておらず,簡潔な説明ができなかったため,余計な時間を消費し,質問時間はあっという間に無くなってしまいました.これまでに3回,学会参加したにも関わらず,準備不足というのは,一番あってはならないことだと思います.この失敗は,修論までの残り半年間,頭に残し,なくすこと,さらに,後輩に伝えておこうと感じました.


・in 北海道
 まずは一言で,今回の冒険記は失敗に終わりました.北海道がでかすぎるあまり,どこで何をしたらよいのかわかりませんでした.そのため記憶に残ったソフトクリーム2選を紹介します.
 今回,ソフトクリームを2店分食べ,そのうちの2選をランキング形式で紹介します.優勝は...よつ葉さんです.ガツンと来るミルクのかほり,しかしながら甘すぎることなく,コクの後にコクが押し寄せるというコクのタイダルウェーブ.


まさしく “コクのフラクタル構造やぁ”  たなまろ



何重にも積み上げられたソフトクリームはペロリと行けちゃいます.また,店員さんも道産子美人さんで,勝手にほほが緩んでしまいます.よって,よつ葉さんは優勝とし,☆5つを差し上げます.


 惜しくも準優勝となったのは,椿・DREAM DOLCEさんです.まず,見た目が通常のソフトクリームと異なり,表面がつるつるのソフトクリームで,ミシュランみたいなソフトクリームです.よつ葉さんをキレイ系のソフトクリームとするなら,椿・DREAM DOLCEさんは,かわいい系といった感じです.味についても申し分なく,口の中で,十勝の牛さんがモォーモォー鳴いています.ただ,その時の自分には,甘さが若干強かったかなといった感じでした.また,この店も道産子美人さんが出迎えてくれました.よって,椿・DREAM DOLCEさんは準優勝とし,☆5つを差し上げます.


 次はもっと上手な歩き方をしようと思います.また,強靭な胃袋となるよう鍛錬し,ソフトクリーム10選に挑みます.























※ちなみに葉石は富山県にはいっておりませんので,誤解なきよう
 富山県に行ったのは,田中君です.


<岡本編>

 初めて歩くのに不自由するほどの捻挫をした岡本です.

 今回は第51回可視化シンポジウムに参加させていただきましたので,そのことについて書かせていただきます.

 が,その前に,独白を少々.


 私は自分の身の上話を書くとき,それが出来るだけ無駄の多い文章になるように意識してきました.当たり前のことですが,ブログの記事を見返す時には,書かれている内容は既に過去の出来事になっています.私は忘れっぽいですし,こういった記事を見返す時くらいしか,過去のことを思い出す機会というのがありませんから,せめて読み返した時に,最大限,その時のことを思い出せればな,と思っているのです.そうして文章を書き起こしておくと,見返した時に,ああ,あの頃はこんなことにハマっていたのだった,とか,あの時はこんな境遇で,自分の周りもどうだった,とか,そんなことを自分が思い出してくれますから.しかしながら,それももう億劫になってきたので,以降書く際は普通に凡庸に,それを書かせてもらおうかなと,そう思います.

 飽きっぽい性分ですので,何がどこまで続くのか,わかりませんがね.


 それでは,改めまして可視化シンポジウム,お疲れさまでした.

 会場は,北海道・小樽.自分にとっては初めての学会でしたが,そんなに緊張は無かったです....無かったのですが,発表中は結構早口になっていたらしいです.心拍とかはいつも通りだったので気づかなかったです.緊張って,自分自身も気づかないものみたいで,それにはすごく驚きました.あと印象に残っていることといえば,先輩方の発表です.葉石さんも,田中さんも,声が明瞭で,一言一言の間の取り方も塩梅がよく,聞き取りやすかったです.いろいろと,勉強させていただきました.


 勉強させていただいたといえば,そういえば今回の遠征で,初めてコインランドリーなるものを使いました.じゃんけんに負けて,先輩たちの衣服をぶち込みにいったのですが,ランドリーの洗濯機はすごく大きくて,驚愕しました.加えて仕上がりも温かで良い香りです.共用の洗濯機ということで,清潔なイメージを持ちづらかったのですが,なかなかどうしてといったところ.他にも,歯磨き類,カッターシャツなど学会に必要なものを現地調達することで,荷物を極限まで減らす荷造り術も,田中さんから相伝しました.人生を豊かにする経験って,いいものですね.


 ただ,肝心の北海道観光は時間が無くてあまり出来なかったので,そこは残念でした.民泊近くで目星をつけていたダイニングバーに行けなかったのも,心惜しかったです.諸々果たすために,今度は,観光目的で,お二人と北海道旅行に行きたいです.その機会があればよいのですが.


 それでは,このあたりで.

 失礼いたします.

2023年度 B4 自己紹介 第一弾

皆様初めまして,
今年度より渕脇研究室に配属となりましたB4の弘中凌(ひろなかりょう)です.


 今回は自己紹介ということで.私は生まれも育ちも福岡で,大学へは車で1時間かけて通学しています.まわりからは通学で1時間運転するのは大変だねとよく言われるのですが,好きな音楽を流しながら運転するのは案外好きだったりします.最近ではAKB48のフライングゲットやOne DirectionのLive While We’re Youngを流してテンションを上げています.楽しいです.


 趣味はダンスと漫画です.ダンスは大学から初めて,poppinというジャンルをやっています.音ハメがバチバチに気持ちいいです.漫画はハイキュー!!が好きです.キャラクター1人1人が主人公過ぎます.激アツです.また,最近クレステッドゲッコーというヤモリをお迎えしました.初めは別の種類のヤモリをお迎えしようと思っていたのですが,お店で手に乗せたときのクレステッドゲッコーのぷにぷに感に射貫かれました.毎夜家に帰ると餌欲しさに寄ってきます.かわいいです.














 私が流体に興味を持ったきっかけは蝶々のロボフライです.もともと昆虫が好きで,講義の中で蝶々のロボフライの話が出たときに蝶々の部分に反応しました.そこから流体は私たちが空気中で生活している以上,切っても切り離せない存在というような話を聞き,流体のちからってすげー!となり,これが渕脇研究室に入る理由の1つとなりました.

 そしてもう1つの理由は渕脇研に所属されている先輩方です.研究室を選ぶ時期になりいろいろな人と情報交換すると,尊敬する先生や自分のやりたいことなど様々な志望理由に加え,どこどこの研究室は楽だからおすすめだよというような情報がたくさんありました.そんな中,渕脇研の先輩方に話を聞くと,どの先輩も研究は大変だけど確実に成長できると断言しており,その姿をかっこいいなと思って渕脇研に入ることを決めました.

















 現在はPIV(Particle Image Velocimetry)の装置を自作してどこまでの精度で撮影できるのかといったテーマで研究を進めています.流体に関する知識はもちろん,装置を製作する際に必要な光学系や電気回路の知識など,幅広く勉強することを苦労しながら日々頑張っています.

















 以上で自己紹介を終わります.研究室の皆様,これからよろしくお願いいたします.


AJK FED 2023 (ASME – JSME – KSME Fluid Engineering Division 2023) in 大阪 に参加しました

 皆様,ご無沙汰しております.D1葉石です.最近は,暑さもさることながら,非常に強い通り雨が発生しており,湿気も相まってかなり過ごしづらい日々が続いています.そんな中,増え切ってしまった体重をそぎ落とすためにも走るようにしているのですが,運動不足も重なり,なかなか思うように走れない日々です.運動できる日には少しだけでもして,「塵も積もれば山となる」の精神で頑張ろうと思います.

 さて,本題に入りますが,7月10~13日の間に大阪の国際会議場:グランキューブ大阪において,アメリカ・日本・韓国の三ヶ国の機械学会が集まり,流体に関する研究講演および交流を行うAJKFED(ASME-JSME-KSME Fluids Engineering Division)2023が開催されました.この国際学会には,D2小林さんとD1葉石の2人で参加しました.


 私の発表が開催初日にあることもあり,私と小林さんは大阪に前日入りすることとなりました.その際,移動手段として飛行機を利用しました.別の方法として新幹線があったのですが,当日は激しい雨により新幹線の運行が困難な状況となっていました.そのため,私たちが問題なく会場にたどり着けたのは幸いでした.移動手段の手配をしてくださった,小林さんには感謝しかないです.

 学会当日,会場に到着するとやはり国際会議,海外の方々がたくさん来場していました.どの場所に移動しても,英語を使用した会話が飛び交っており,国際会議に参加していることを改めて感じました.


 各国の参加者の人数ですが,日本がやはり多いものの半数以上が海外の方々で占められていました.アメリカ形式で開催していることもあり,朝の8時10分から開会式があり,三ヶ国の機械学会の代表者の方々が挨拶し,AJKFED2023が開催されました.開会式の直後から,Plenary Sessionと呼ばれる60分の発表があり,その合間にカテゴリごとに部屋に分かれて, Technical sessionsと呼ばれる一人20分の発表を2時間区切りで行われました.

 Plenary sessionでは,企業の方あるいは教授の方が,流体の可視化を行う際に考慮することや,可視化を行う手法など様々な内容で講演されていました.特に印象に残っている内容は,JR東日本の弥生さんが講演されていた内容でした.実際に企業の方々がどのように流体力学を利用して,様々な現象を解明していくかを具体的に発表されていたので,とても新鮮でした.また,Technical sessionsではFundamental Fluid Dynamics やComputational Fluid Dynamics,さらにはMultiphase Multicomponent Flowsなど,その内容は多岐にわたっており,基礎的な現象だけでなく応用的な内容であるタービンやポンプに関する内容もありました.

 自身の発表では今まで繰り返し練習・修正をしてきた自分と,発表資料を信じて発表に臨みました.発表前までは,初めての国際会議であり,海外の方が見ていることを意識してしまい,かなり緊張していました.しかしながら,発表していくにつれて,その緊張はなくなっていき,集中して取り組むことができました.しかしながら,発表後の質問対応では,質問内容を理解した際には,すぐに対応することができたのですが,説明する際の言葉や資料の見せ方がうまくいかず,さらには,相手の質問がなかなか聞こえずにうろたえてしまいました.その時は,渕脇先生が補助してくださったおかげで,何とか乗り切ることができました.今回の発表では得たものがあったものの,その一方で,自分のまだまだ至らない未熟な点が浮き彫りになったような気がします.
 小林さんは,三日目に発表がありました.複数回目の英語での発表であったことと,歴戦の経験からもすごく落ち着いた発表で,質問対応も丁寧にされており,さすがの一言でした.



 少し日時が前後しますが,二日目の夜にはBanquet:懇親会がありました.



 この懇親会では,円卓ごとに食器が既に並べられており,皆で向かい合って歓談しながら交流することができるようなセッティングになっていました.さらには,リーガロイヤルホテルであったこともあり,食事の内容もかなり豪華でした.今回の懇親会では,テーブル形式での食事ということもあり,海外の方々との交流は図れませんでした.しかしながら,大分高専,大分大学および東北大学の先生方と楽しくお話することができました.また機会があればぜひともご一緒したいです.

 最終日まで,大きな問題も全く起きることなく,無事にAJKFED2023が終了しました.とても素晴らしい国際会議であり,多くのことを学ぶことができました.このような催事を開催するには,運営委員会の方々の並々ならぬ努力のおかげであると考えています.今回のような素敵な講演会を開いていただき,運営委員会の方々には,感謝の意しかありません.

 今後は,今回の国際会議で学んだことを研究活動に還元していきながら頑張っていきたいと思います.それでは,またお会いしましょう!

日本機械学会九州支部 卒業論文講演会にて優秀講演賞を受賞しました.

 皆さんこんにちは,再三再四の登場をさせていただきます,川口です.3月になり,後輩たちが来るようになりました.大学院入試に向けて,勉強している彼らを見ると,自分らも1年前に勉強していたことを思い出します.

 先日,宮崎大学で行われた,第54回学生員卒業研究発表講演会において,優秀講演賞をいただきました.この賞は,各セッションから一人ずつ表彰される賞となっていました.公演プログラムが発表されたときに,同輩の岡本と自分は同じセッションとなってしまい,どちらかしか受賞できない状況でした.発表する前から自分たちが受賞する前提なこともおこがましかったですが,自分らは,お互いに頑張ろうと話していました.受賞させていただいた発表内容については,前回のブログ記事に載せておりますので,割愛させていただきます.

 結果として,受賞させていただきました.これまで,個人で表彰される経験が少なかったため,今回の受賞は非常にありがたく,うれしく思っています.しかしながら,研究はもちろん道半ばであり,発表で用いた資料も渕脇先生および先輩方の指導をたくさんいただいたおかげで,発表できるまでになりました.この受賞は,渕脇研究室の皆さんのおかげでいただけたものです.この自覚があるからこそ,これから自分自身が成長し研究も進めようと思いますし,後輩たちの指導をしていきたいと思います.


令和4年度 卒業式

山口

 皆さん,こんにちは!卒業しました,山口です!

 先日,卒業式が行われ,私は無事に卒業することができました!無事にというのも,私自身,学部生時代は非常に成績が悪く,留年はしなかったものの,テストの点数・単位数ともに必要要件ギリギリの生活を送っていました.どうしてもサボってしまうこの腐った根性を叩き直してもらいたいという動機に加え,頭が悪いなりに流体に興味を持っていたことから,渕脇研究室を希望しました.“この研究室に身を置くことで頑張れるぞ!”なんて甘い考えを意気込んでいた過去が,恥ずかしくも懐かしく感じます.

 私に与えられた研究テーマは「導電性高分子」でした.これまで電気化学に関する勉強を避けてきた私にとっては,文字通りお先真っ暗状態です.(後の祝賀会で明らかになったことなのですが,先生は全て見透かした上で私に壁を与えて下さっていたみたいです.)それからというもの,「勉強嫌いの私」vs「導電性高分子」の3年間の戦いの中で,先生の思惑通り色々な壁にぶち当たりました.渕脇研究室を経て卒業された先輩の皆様方なら多くを語らずともイメージができると思うので,「色々」と省略させて頂きます.

 この3年間はあっという間,いや,ちゃんと長い時間であった気がします.24歳の私の人生の8分の1とは言わず,人生の半分の時間を過ごした気がします.この研究室での「色々」は非常に濃く,この3年間はコロナ禍でも密でした.全ての壁をぶち壊せたとは思っていません.途中,壁を行き止まりと間違えて右に曲がって避けたこともありました.しかし,その壁の向こうに所属したての頃には見えなかった景色,見えるとも思わなかった景色が,今見えていると実感しています.普通のことが普通にできない私が,このように見えなかった景色を見ることができているのは,渕脇先生をはじめ,先輩,後輩,同期の葉石くんの支えがあってこそだと確信しています.本当にありがとうございます.大きな荷物を支える必要が無くなったこともあり,渕脇研究室の,益々の加速的な発展を期待しております.

 最後に,私が担当したブログ記事は片手で数えられる程度ですが,本ブログが最後の記事となるかと思います.お世話になりました.今後はブログの閲覧者として皆さんの発展を応援したいと思います.

それでは,ごきげんよう!

葉石

 こんにちは!火山灰被り男こと葉石です.最近は,後輩であるB4の岡本君に,ギターを教えてもらうようになりました.まずは,BUMP OF CHICKENの天体観測を弾くことができるように頑張ります.

 さて,先日,2022年度 旧機械情報工学科(大学院)の修了式がありました.機械学科は恒例である,500人講義室にて修了証書授与式が行われ,研究室一同で参加しました.今回,渕脇研究室からは,M2である私と山口君の2人が登壇し,証書を授与する運びとなりました.機械情報工学科は,私たちの代が最後となるため,B4は異なる式にて卒業証書を授与するようです.
 司会は今年度,学科長である鈴木先生が担当し,厳かに行われました.開式の辞の直後に,修了証書授与となり,機械情報工学科に該当する研究室の学生が次々と指導していただいた先生から証書を授与していきました.私たちも登壇し,三年間お世話になった渕脇先生から手渡しで卒業証書をいただきました.証書をいただく際には,渕脇先生から「今後も引き続き頑張ってください」と激励の言葉をいただきました.

 また,学科長からの祝辞では,鈴木先生から「1.チャレンジし続けること」,「2,利他の精神を持つこと」および「3.学校名ではなく自身の技術にブランドを持つこと」とありがたいお言葉をいただきました.博士後期課程では,先述した3つのことが大事だと思うので,忘れずにいたいです.



 私は,B4からM2までの三年間で,成果を出すことはほとんどできなかったものの,渕脇先生のご指導を始め,他の研究室メンバーの支えもあり,少しは成長することができたと思っています.これからも日進月歩とはいかずとも,継続して研究を続けて,成果を出すことができるように頑張っていきます.

 卒業証書・修了証書授与式の後には,渕脇研究室おなじみの野上プレジデントホテル一階にある「中華料理 のがみ大飯店」にて,祝賀会を開きました.コロナのおかげで,一昨年と去年は計算機室でこぢんまりとやっていましたが,今年はウイルスの猛威も少し緩和したおかげで,無事に開催することができました.M1の田中君,小河君そしてD1の小林さんが手配および準備してくださったおかげで,皆でわいわい盛り上がって楽しい時間を過ごすことができました.渕脇先生からのお言葉や,山口君の話も聞くことができ,とても充実していたと思います.また,来年もこうして楽しい時間を過ごすことができればなと思っています.

 4月からは,あまり大きな変化がない人もいれば,卒業して企業で働き始め,新しい環境に飛び込む人と,色々な人がいると思います.どのような場所でも頑張ることができれば,自ずと成長し,結果を出すことができるようになると私は信じています.なので,皆さん,来年度も張り切っていきましょう!

川口

 皆さんこんにちは,学部を卒業しました,川口です.これから1週間程度無職です.とは言え,生活に変化はありません.五重の塔も下から組むということで,最近は勉強が主体になっています.

 先日,九州工業大学情報工学部,知的システム工学科を卒業させていただきました.自分以外の多くはこの大学で4年間を過ごしてきたようですが,自分は高専から編入しているため,2年しか過ごしていません.それに加え,うち1年間は遠隔授業だったため,特に思い出もありません.2年間を振り返ってもほとんどが今年の内容になります.これに関して,別にさみしいとは思っていません.本当です.

 実際に振り返っても,ふと思い浮かぶ風景は実験室です.これまでの先輩方も同様でしょうが,家にいる時間より,実験室にいる時間のほうが長かったです.そのおかげで電気代が少し安くなっていたのは助かりました.夏ごろに初めて実験した際,ボール周りの流れ場を,PIVを用いて観察しました.その時,実験室の先輩方も目をキラキラさせながら観察していたことを覚えています.この人たちは本当に実験が好きなのだな,と思いました.他にもたくさんの思い出がありますが,全部書いてしまうときりがないため割愛させていただきます.

 この1年は楽しいだけでなく,つらいときもありました.それでもこうして卒業を迎えることができました.これは渕脇先生のご指導や,先輩方に支えていただいたおかげです.この場をお借りして,改めて感謝を伝えさせていただきます.ありがとうございました.学部は卒業しますが,博士前期課程があるため,あと2年はお世話になります.よろしくお願いします.

 来年からは,修士1年になります.また,後輩ができます.これまで先輩方から教わったことを,後輩に伝えます.自分自身も人として,研究者として成長していけるよう頑張ります.

岡本

 最近,同窓会で浮いて,結果担任の教師と話した時間が一番長かった岡本です.
 卒業おめでとうございます.ありがとうございます.

 2023年3月24日,九工大の学位授与式が行われました.式をはじめとした卒業イベントを終えた感想を述べていきます.

 学位授与式についてですが,あまり面白いものではありませんでした.もともとこの類の式典は大の苦手でして,この渕脇研究室に所属していなければ,私は出席していなかったことでしょう.人にはそれぞれ個性感性というものがあり,これは私のそれから言わせた戯言ですが,私は式典というものに特別価値を感じません.具体的には,自身に関する式典です.まず服装です.私はすこぶるスーツというものが嫌いです.何故卒業式は皆こぞって正装をするのでしょう.万年ジャージの私からすると,理解に苦しみます.…しかし他人からすれば一生の思い出でしょうし,式中ジャージの人を見かけた時,良い気分はしないだろうな,と毎度そう考えてしぶしぶスーツを着ています.やりづらいことこの上ないですが,価値を感じていない人間は,基本的に価値を見出している人間を損なうべきでは無いでしょうから….写真も苦手です.式の後は,皆写真,写真,写真.写真を後で見て楽しいと思いませんし,下手くそな笑顔を馬鹿にされるのがオチですし,自分の写った写真を見るのは苦痛なので写りたくありません.カメラを向けられると拒否反応が出るので,切にお願いします,やめてください.盗撮なら構いませんので….式前には,運悪く友人と出会うこともなく,同窓会以上に浮きました.天はどこまで人を追い詰めれば気が済むのでしょう.

 式後の飲み会は楽しかったです.飲み会中のことは恐らく同期が書いているので,私は飲み会帰りのことを少々.飲み会終了後,幾人かで新飯塚駅から博多駅へ向かったのですが,その中の一人がかなりハードに飲んでいたらしく,また,電車の揺れが追い打ちになり,博多駅着後,待合室でやらかしまして….その時,介抱のために当人のほとんど目の前に座っていたもので,危うく正面から食らうところでした.その後,諸々対応したのですが,自分自身,飲み始めてから何度も吐いてきたこともあり,あまり驚くことはなく,寧ろどこか感慨深かったです.これが歳をとるということなのでしょう.そして,今度からは,飲み会の日にはビニール袋を荷物に入れておこう,と決心した次第です.

 そうこうとしているうちに新年度が近づいています.4月から大学院生になり,近く,留学生との交流や,TAとしての活動も始まります.まずはそれらに向け,身を引き締めて参ります.
 失礼いたします.

村中

 こんにちは.村中です.最近,久しぶりに筋トレをしたら2日間日常生活に支障が出て,体が鈍っているなぁと感じています.

 さて,今回のブログのテーマは”卒業”です.これまで,小中高と3回の卒業時は,それぞれ新しい出会い,環境にワクワクしていたため,それほど悲しい気持ちはありませんでした.ですが,今回は新しい出会いも環境にもならず,さらには,同じ学科で仲良くしていた数少ない女子の友人が全員就職ということで,悲しい気持ちが溢れています.

 私は当日,袴の着付けがあったため,朝5時に起き,北九州へ向かいました.北九州ソレイユ大ホールの学位授与式に参加した後,すぐに飯塚キャンパスへ移動しなければならず,袴姿で運転してくれた友人には感謝しかありません.式典の時間よりも圧倒的にドライブの時間が長く,不思議な感じでしたが,これはこれで素敵な思い出となりました.式典での,”感謝の気持ちは形で表すべき”との言葉が記憶に残っています.感謝の気持ちを言葉で表すことは大事だということはよく聞きますが,確かに,形で表すことも大事なことだなと思いました.今後,実践していこうと考えています.

 学部を卒業しましたが,あと2年,研究室に所属する予定です.不束者ではございますが,今後ともどうぞよろしくお願いいたします.