2025年度

4th International Joint mini-Symposium on Fluid Dynamics in KMUTNB (TGGS)-KYUTECHに参加しました

2025年3月18日に,4度目となるキングモンクット工科大学とのミニシンポジウムが行われました.渕脇研究室からは3人がタイに行き,発表しましたので,それぞれの記事を下記に掲載します.

<近藤さん>

はじめまして,D1の近藤 亜寿香(こんどう あすか)です.’24年10月より社会人ドクターとして渕脇研究室で研究させていただいております.会社では,流体解析を活用することで一定の改善効果が得られていますが,さらなる課題も明らかになっています.そこで,流体力学や,その解析および実験に関する専門知識を身に着けるために,本研究室で学んでいます.

この度は,タイのキングモンクット工科大学で開催された,流体力学に関する国際合同ミニシンポジウムに,発表者として参加させていただきました.そこで,自分の英語力の乏しさを痛感するとともに,知的好奇心が強くかき立てられました.タイのみなさんは,学習意欲が旺盛で,研究について様々な議論ができました.興味深い研究ばかりだったため,もっと多くのことを質問したかったのですが,英語で上手く表現できず,もどかしい思いです.次の機会に十分な議論ができるように,もっと興味深い研究結果を出して,英語力も身に着けます.はじめての海外で緊張してしまい,マイクをスタンドごと持って発表してしまいましたが,たくさんの方々のおかげで,大変有意義な時間を過ごすことができました.

ミニシンポジウムでの発表風景

議論の後には,タイの学生さんたちがタイ料理を紹介してくださいました.とても優しく,明るい方々で,普段人見知りが激しい私もすぐにジョークを交わせるほどになれました.やはり,世界共通言語は英語ではなく,笑顔なのだなと改めて感じた時間でした.タイの学生さんたちは,辛い物が苦手な私に,料理が出される度に辛さの程度を教えてくれました.しかしながら,タイの方にとっての「little bit」は,自分にとっては「too much」であり,「辛い、辛い」と言いながらみんなで笑っていました.辛くても箸が伸びてしまうのは,きっと料理のおいしさのためだけではなかったと思います.もしまた会えたら,英語でたくさんお話したいです.

タイの学生さんたちとの夕食風景(写真中央のエビと野菜の料理が一番辛かったですが,おいしかったです.)

至らぬ点ばかりではありますが,がむしゃらに食らいついて参ります.これからどうぞよろしくお願いいたします.

<弘中くん>

皆様お疲れ様です.最近飼っている蛇の脱皮シーンを視ることができて興奮気味の,M1の弘中です.

2025年3月18日(火)に開催された,キングモンクット工科大学との4回目のミニシンポジウムに参加しました.私自身昨年の11月に続き,2度目となる英語での発表だったのですが,反省する点も多く,成長できた3日間でした.

シンポジウム当日,渕脇先生のご挨拶から始まり,タイの学生の発表が始まりました.発表を聞いていてまず感じたのは,前回の発表よりは,リスニングの能力が上がっている気がする...!ということです.なにも分からなさすぎて質問すらできないという状態からは抜け出せたのかなと思いました.そして発表が続き,いよいよ私の番となります.発表はというと,まだ資料に記載された英語を頼りにしている節が残っているなと感じ,事前の発表練習の少なさを痛感しました.これまで何度か学会に参加させていただいている以上,これ以上発表練習の少なさを繰り返さないように,より一層スケジュール管理を徹底しないといけないなと感じました.

発表中の様子

ミニシンポジウムが終了した2日目の夜,夕食を食べるために,Tor達がチャイナタウンに連れて行ってくれました.日本にも数あるチャイナタウンですが,どこにも行ったことがなかったので,初めてのチャイナタウンでした.到着してすぐの大きな門の装飾は,イメージする中国そのもので,タイにいるのに中国!という気分でした.ですが,いざチャイナタウンを歩いてみると,中国語であふれているのかと思いきや,タイ語がたくさんでした.日本のチャイナタウンも日本語であふれているのでしょうか.

そんなこんなでチャイナタウンを進み,お店に到着しました.当日の夕食は海鮮系のお店で,ピザポテトのようにギザギザした貝,たこ,牡蠣,大きな魚を使った料理の数々はとても美味しかったです.特に自分は牡蠣を使った料理(写真中央)がお気に入りで,甘辛いタレと合わせると絶品でした.そしてコーラはどこに行っても美味しいです.

チャイナタウン

チャイナタウンにそびえ立つ門

海鮮系の夕食(中央の牡蠣料理がおすすめ)

最後に,前回のタイ渡航に引き続き,タイでお世話をしてくれたTorと研究室の皆さん,本当にありがとう!!

<吉川くん>

こんにちは!新M1の吉川です。

3月17日~20日にタイで開催された第4回ミニシンポジウムに、近藤さん、弘中さん、そして私の3人で参加してきました。

今回のシンポジウムでは、英語で自分の研究内容を発表する機会をいただきました。初めての海外、そして初めての英語での発表ということもあり、慣れておらず、思うように話すことができませんでした。自分なりに準備はしていたつもりでしたが、実際に発表してみると、想定していた以上に言葉が出てこず、相手に伝わっているか不安なまま終えてしまいました。質疑応答の時間でも、質問の意図を完全に理解できず、的を射た返答ができなかったことが悔しく、もっとリスニング力とスピーキング力を高める必要があると痛感しました。

それでも、質問を通して自分の研究に関心を持ってくださった方がいたことや、海外の学生と直接交流できたことは、大きな刺激となりました。今回の経験を振り返ってみると、準備や練習不足を実感すると同時に、自分には何が足りていないかが明確になったと感じています。次回同じような機会があれば、今回の反省を生かし、もっと堂々と発表できるように努力していきたいと思います。

発表している様子(吉川)

話は変わりますが、シンポジウムのあとには自由時間もあり、せっかくの機会なのでバンコクの名所「ワット・アルン」を訪れました。塔の表面にはタイルや貝殻が美しく装飾されており、その緻密なデザインには目を奪われました。本堂の金色の仏像も印象的で、見ているだけで気持ちが落ち着きました。夜はライトアップされるそうですが、時間の都合で見られなかったのが心残りです。

また、滞在中は現地のタイ人学生・トールさんに多くの場面で助けていただきました。初めての海外ということもあり不安も大きかったのですが、トールさんの丁寧なサポートのおかげで安心して過ごすことができました。

今回のタイ訪問は、英語での発表という大きな挑戦と、それに伴う学びや反省が詰まった貴重な経験となりました。これを一つの転機として、今後さらに成長していけるよう取り組んでいきたいと思います。

ワット・アルン①

ワット・アルン②

日本機械学会 九州支部 九州学生会 第56回学生員卒業研究発表講演会

今年も九州支部学生会が開催されました.今回は,江口君と吉川君の二名が参加しました.

2人が書いた記事を下記に掲載します.

<江口君>

暖かくなりつつある今日この頃,いかがお過ごしでしょうか.布団が未だに恋しいB4の江口魁人です.

今回は,三月五日に大分高専にて開催された日本機械学会九州支部学生会についてお伝えいたします.我々の研究室からは,私,江口魁人と吉川勇人君が講演,留学生のSudamさんが聴講のために参加しました.大分駅前のホテルにて前日入りし,当日の発表に臨みました.学生会では,私の発表は午後一番のセッション,吉川君の発表は午前中二番目のセッションでした.当初は,卒論発表会でミスしたこともあり緊張していましたが,諸先輩方や先生の熱いご指導のおかげで,私も吉川君もよい発表を行うことができました.渕脇先生が日頃より仰っていた準備の大切さがこういった大一番に活きてくるということを身をもって学ぶことができました.

また,座長業務や他の講演の聴講などを通じて,非常に有意義な時間を過ごすことができました.他の学生の講演を聴講すれば,自分がどの立ち位置,どのくらいのレベルかわかるとも先生はおっしゃっていました.そのことを頭の片隅に入れて聴講すると,この発表のあの図はアニメーションを入れると分かりやすくなるやら,少なくとも自分の発表は学生会の舞台に堪え得るやら,様々なことが頭に浮かびました.中には,似たような発表が立て続けにあって,どうなのだろうとも考える場面もありましたが,他者の発表を見て様々な発見がありました.学会などの場に出てこういった知見を深めるためにも,日々の研究を進める必要があると改めて感じました.

学生会が終了した後は,大分駅に程近い居酒屋にて渕脇先生も交えて打ち上げを行いました.ここで私,江口魁人,初めての焼酎に挑戦しました.

最初は焼酎特有の独特な香りに抵抗感がありましたが,飲み進めると気にならなくなり,とても美味しかったです.ちなみに,Sudamさんが焼酎の香りをマーマイト(イギリス発祥のビール酵母をもとに製造された発酵食品)と表現していたのですが,個人的にとても面白いと感じました.このような感じでいろいろありましたが,翌日は帰路につく前に鉄輪温泉の地獄めぐりと地獄蒸しを楽しみました.

上の写真は海地獄にて撮影しました.青色の温泉で,写真からもわかる通り湯けむりが凄まじいです.非常に高温の温泉で,当然入ることはできませんが,周りが暑いということはありませんでした.むしろ,この日は風もあって寒かったです.

地獄蒸しは,鉄輪温泉の名物料理で,下の写真のように温泉の噴気で食材を蒸したものです.個人的には,蒸し卵がおすすめです.黄身の見た目は固ゆでのゆで卵と同じですが,蒸すことによって黄身の食感がしっとりしており,絶品でした.こんな感じで大分を満喫した三日間となりました.最後になりましたが,先生や先輩方,そして共に戦ってくれた吉川君のおかげで充実した学生会となりました.みなさんへの感謝を結びの言葉といたします.本当にありがとうございました.

<吉川君>

こんにちは!最近、B3の後輩が研究室に入り、少しずつ先輩としての自覚が芽生えてきたB4の吉川です。

3月5日に第56回学生員卒業研究発表講演会が開催され、江口君と一緒に参加してきました。今年の会場は遠方の大分工業専門学校であったため、前日に現地入りし、ホテルに宿泊させていただきました。ホテルでは、夜遅くまで発表練習を繰り返し、本番に向けて準備を万全に整えました。

そして迎えた発表当日。やはり緊張しましたが、これまでの努力を出し切ろうと気持ちを切り替えて挑みました。発表中は,スライドの内容をできるだけわかりやすく伝えようと意識し,聴衆の反応を見ながら話すように心がけました.また,途中で少し詰まる場面もありましたが,深呼吸して落ち着くことで最後までしっかり話しきることができました.発表後の質疑応答では、予想していなかった質問もありましたが、事前に準備していたおかげで落ち着いて対応できたと思います。それでも、もっと分かりやすく説明できたのでは?と反省点もあり、今後の課題として改善していきたいです。

発表の様子

江口君の発表の様子

話は変わりますが、講演発表の会場が大分だったため、帰る前にご当地料理を堪能しました.

大分の観光名所である地獄温泉にある地獄蒸し工房 鉄輪では、野菜やお肉がとても柔らかくなった蒸し料理をいただきました。ポン酢と一緒に食べると、絶妙な組み合わせでとても美味しかったです。また、竹皮で包まれたとりめしはしっかりとした味付けで、何度でも食べたくなる味わいでした。

次の画像は、大分名物のとり天です。訪れたお店は、1963年創業の老舗洋食店「キッチン丸山」。大分名物「とり天」の発祥店の一つとして知られており,とても有名です。揚げたてのとり天はジューシーで、食べ応えがあり、とても美味しかったです。大分に訪れる機会がありましたら,ぜひ足を運んで召し上がってみてください.

地獄温泉での蒸し料理

元祖とり天

今回の講演会への参加を通じて,研究発表の重要性を改めて実感し,多くの学びを得ることができました.また,大分でも充実した時間を過ごせました.これからも研究に励みながら,様々な経験を積んで成長していきたいと思います.最後までお読みいただき,ありがとうございました!

2024年度 博士前期課程 学位論文公聴会がありました

 つい先日,修士の2人が2024年度 博士前期課程 学位論文公聴会を終えました.

以下に2人の所感を掲載してます.

<岡本君>

2月19日現在,未だ入社後の配属先が発表されず当惑の岡本です.

2月12日水曜日,知的システム分野における修士論文発表会が行われ,川口,岡本両名発表いたしました.学生として15年くらい生きてきましたが,とりあえずはその締めくくりになりましょうか.そんな修論発表,個人的な感触としては,思いのほか口早で説明をしてしまったかな,70点,といったところでございました.これまで,たびたび研究発表の機会を頂いておりましたし,恐れながら少からず自信もあったのですが,いや,面目ありません.ただ,副査の方々からはたくさん質問を受けまして,説明はある程度通じたのだろうと,安堵しました.いろいろと準備をしたのは,無駄ではなかったかなと,そのように.

今はそれらを終え,これからの新生活の様相を頭の中で描きながら,気分を解しております.しかしてやはり…4月より社会人ですので,気を緩めすぎるのもよくありません,ほどほどに…2,3月で飲みの約束も4,5ほどしてしまいましたが…ええ,ほどほどにして過ごそうかと,考えております.後輩たちの手助けでもしながら,ですね.

そんな後輩のB4たちは今日,2月19日,卒業論文発表会にて,発表を終えたところです.これより江口君と吉川君は学生会に向け,準備していくことになります.今後の彼らの成長には,ご期待を.

ではこのあたりで,失礼いたします.

<川口君>

お久しぶりです,ブログの執筆が1年半ぶりの,M2の川口です.

今回の内容はタイトルの通り,修論および発表会です.渕脇研究室に入ってからの3年間の集大成として,また,自分にとって学生最後のイベントでした.

まず,修士論文についてです.執筆は非常に苦しかったです.本文を書く前に,発表練習をさせていただきましたが,その回数を重ねるごとに,研究内容への理解,行った実験内容や回数の不足のような,自分の力不足を感じていました.先生にご指導していただくたびに,「今日の自分より明日成長する,明日より明後日成長したらよい.」とのお言葉をいただきましたが,今になっても過去の自分から成長しているのかわかりません.これは遅めの中二病でしょうか.思い込みであると嬉しいです.とはいえなんとか修士論文を提出することができたためよかったです.

次に発表会についてです.発表自体には不安はありませんでした.これはこれまでの渕脇研究室のゼミのおかげです.これまでに,ゼミで多くの発表の経験を積ませていただいたことで,発表の場では強い緊張はありませんでした.しかしながら,発表後の教授からの質問に対し,十分な回答はできなかったため,これが心残りです.

心残りのある修士論文および発表でしたが,無事に終了できたのは日々指導していただいた渕脇先生,日常的に支えていただいた葉石さん,近藤さん,そして後輩たちのおかげです.この場をお借りして,感謝の気持ちを伝えさせていただきます.本当にありがとうございました.


2人とも研究室に入ってきた当初よりも,格段に成長したことを今回の修論発表会で感じました.

残るは,3月の卒業証書授与式のみです.卒業まであと少しなので,それまでは研究室メンバーとして一緒に頑張れたら嬉しい限りです.