2025年度

ISPIV2025 : International Symposium of Particle Image Velocimetry 2025 に参加しました

 皆さん,お久しぶりです!D3 葉石です.皆さんは,いかがお過ごしでしょうか.今年は梅雨入りしたのか,もう梅雨が明けてしまったのか,いまいちピンとこないです.その一方で,夏本番のような暑さは容赦なく訪れるような,そんな日々が続いています.塩分と水分をとって,熱中症に気をつけながら頑張っていきましょう.

 さて,本題に入りますが,6/26~28の間,明治神宮付近の国際オリンピック記念青少年総合センターで開催された,ISPIV2025:International Symposium of PIV 2025に参加いたしました.この学会は,その名の通り,PIVに関する国際学会であり,新たなPIVのアルゴリズムの考案や,PIV計測システムによって新たに発見した学術的な知見の成果発表が行われます.今回は,このISPIVの前に同会場でISFV2025:International Symposium of Flow Visualization 2025が開催されていた影響か,日本の参加者よりも海外からの参加者の方が多い印象でした.

 そのISPIVですが,先ほど述べたようなPIV計測により得られた成果報告だけでなく,自分が思いつきもしないような新たなPIVの手法・アルゴリズムを発表されている方々が多くいました.また,近年よく用いられている機械学習を利用することで,従来の方法だと単体のカメラだけではできないことをやってのけたり,ポスト処理後の評価をしたりと様々なことが可能になることを知ることができました.やはり国際会議は,各分野の最先端を走り続けている方々のアイデアを知り,学びを得ることができる非常に素晴らしい機会だと改めて感じました.

 そのような学会で,私も発表させていただきました.これまでの経験もあったことから,すごく緊張することはなく,発言するはずだった内容が飛んでしまい進まないといったようなこともなく,滞りなく発表することができました.ただ,やはり研究背景が固まっておらず結果に対する考察が足りないことや,発表資料の構成が甘かったこと,また,学会自体がPIV計測に関する学会であったこともあり,手法に対する質問を多く受けました.質問資料で対応はしましたが,やはり,結論付けるにはまだまだ物理的および数学的な要素が欠けていると強く感じました.これまでの成果をまとめつつ,今後も結果を出しながら研究を進めていくためにも,「何のために,何をして,新たに何が学術的に明らかになったのか」を明確にしていきたいです.

発表中の様子

今回,ISPIVの懇親会は明治記念会館で開催されました.この明治記念会館は会場からバスで20分ほどの位置にあり,今回のような懇親会だけでなく披露宴に使われることもある会場のようです.東京理科大の石川先生に,国家の歌詞の中に出ているさざれ石はここにあるものだと教えていただき,案内までしていただきました.さざれ石とは,石灰質角礫岩というものを指しているようです.非常に縁起のいいものだそうなので,見ることができてよかったです.

    明治記念会館の中にあるさざれ石と鬼瓦

今回の懇親会は,立食パーティーだったので,多くの人が立ちながら談笑していました.自分もどうにか話しかけて輪を広げたいと思っていましたが,自分が飲み物を手にした時にはほとんどグループが出来上がっていました.まるで小中高校のクラス変更後の初日に休んでしまい,後日登校したかのような気分です.しかしながら,会場を徘徊していると,自分が発表を聞いて質問しようと思っていたけれど,質問できなかった東北大の永井先生の学生が参加していたので,すかさず声を掛けました.修士と博士の学生がいたのですが,その二人と研究だったり,東北大の流体研究室だったりと様々なことを話すことができました.二人とはまた会って話ができればなと思います.

そのような出来事があった懇親会ですが,その司会進行を渕脇先生が担当していました.前もって,司会進行の準備をされていたようで,滞りなく円滑に会を進められていました.さすが我らが渕脇先生です.今年の学会は,日本開催にも関わらず海外の参加者の方が非常に多く,さらには平日での開催ということもあり,先生方にとっては非常に忙しい中での運営だったと思われます.そのような中でも問題なく,学会を進行し最後までやり遂げられたのは,会場運営を中心とした運営委員会および先生方の尽力のおかげであると強く感じました.感謝の念に堪えないです.

司会進行する渕脇先生と榊原先生

学会終了日の朝には,会場の裏が明治神宮だったので,チャックアウト後の朝の散歩がてら,立ち寄りました.明治神宮は,東京なのに喧騒がなく緑が豊かで心地の良い空間が広がっていました.しかしながら,石川先生から伺っていたように,生半可な気持ちでは回れないほど,境内は非常に広かったです.そのため,境内にある全ての施設を回ることはできませんでしたが,本殿には行けました.明治神宮は,明治天皇と昭憲皇太后を祭っている神社で,中学生のころに学んだ「五か条の御誓文」の宣誓のようなイベントは,この明治神宮で執り行われていたようです.朝早くだったにも関わらず,境内を掃除されている方や宮司の方が働かれていました.そのような方々のおかげで,綺麗な空間を保たれているのだなと感じました.おみくじやお守りは,9時から窓口で購入できるとのことで,学会の時間と被っていたため,残念ながら買うことはできませんでしたが,景観を楽しんだり,お祈りを捧げたりできたのでよかったです.

境内の通り道

本殿

 最後になりますが,改めて今回の学会は,様々なことを学ぶことができた非常に有意義な学会でした.運営委員会を始めとした先生やスタッフの方々には,深く感謝いたします.今回の学会を通して学んだことを今後に生かしていきたい思います.

ISFV2025 : International Symposium of Flow Visualization に参加しました

 Google mapを使いながらも東京で道に迷ってしまい,歩き回った挙句,パンプスを破損させてしまった,D1の近藤です.梅雨とは思えぬ快晴の中,6月21-25日に東京都の国立オリンピック記念青少年センターにて,21st International Symposium on Flow Visualization (ISFV21) がありました.この度は,その国際シンポジウムに発表者として参加させていただきました.

初めての国際シンポジウムで,世界の,研究やプレゼンテーション,コミュニケーション力のレベルの高さに圧倒されました.様々な研究について,メモをとっていたのですが,理解してメモに落とし込む速度が発表速度についていけず,穴だらけのメモとなってしまいました.また,何人かの発表者に質問および議論をしたのですが,自身の英語が拙く,より深い議論をすることが難しかったです.質問が上手く伝わらないこともありましたが,海外の研究者と議論する大変貴重な経験となりました.一時,そのレベルの違いに打ちひしがれていたのですが,流体という学問の深さと,世界のレベルの高さの双方に果てしなさを感じ,清々しい思いを抱くと同時に,向上心が強く刺激されました.より一層研究に励みます.

自身の発表ではやはり緊張してしまいましたが,発表準備や練習にご協力くださったり,当日に応援LINEをくださったりした方々への感謝の念を胸に,何とか発表することができました.皆様のご支援が本当に力になりました,このブログをお借りして改めて心よりお礼申し上げます.しかしながら,相変わらずのあがり症で,緊張のあまりマイクを持たずに発表してしまい,座長からご指摘を受けてしまいました.その後はパニックであまり記憶がございません….質疑応答では,なかなか質問いただけなかったのですが,前のセクションで私が質問した方が,質問してくださいました.発表が終わった後,個別に議論しに行った際もとても丁寧に議論してくださり,まだ少しではありますが,お互いの研究について議論できとても嬉しかったです.この国際シンポジウムで強く感じたことは,私が暗記した英語の原稿を発表しているのに対して,レベルの高い研究者は英語を自分の言葉として使ってプレゼンを行っているということです.その自由度の高さ故に,様々な研究者とより深い議論ができるのだと思いました.今後,国内外の研究者に興味を持ってもらえるような研究結果を出して,さらに,英語力を高めていくことで,国内外の研究者と活発な議論ができるようにより一層精進いたします.

        ISFV 会場風景                     ISFV の発表(質疑応答)風景

近藤さんが,大分県で開催されたせん断流分科会に参加しました.

早くも梅雨明けし,あまりの暑さにとろけてしまっている,D1の近藤です.紫陽花がちょうど見頃だった,6月13、14日に大分県の別府にて,せん断流の研究分科会がありました.この度は,その分科会に発表者として参加させていただきました.

分科会では,日本全国の大学および高専から教授がいらっしゃっており,自他の研究について活発な議論を行うことができました.普段の学会では,発表15min+質疑応答5minほどですが,今回の分科会では,発表30min+質疑応答10minだったため,普段より濃い議論ができました.参加させていただいて強く感じたことは,流体という学問の奥深さと,議論できる嬉しさです.私の他にも,発表者はお三方いらっしゃったのですが,同じ流体でも研究対象も手法も人それぞれで,いずれも新鮮な気持ちで拝聴しました.どの研究も大変興味深く,ノートに研究内容を書き留める手が止まりませんでした.また,すべての発表で質問および議論することができ,互いの考えや視点を語り合えることをとても嬉しく感じました.初めて聴く研究に対して,以前よりも要点をまとめてメモがとれるようになり,また,質問や議論ができるようになりました.このことから,今までゼミやポスター発表,シンポジウムなどで,様々な発表を聴いて,議論してきた経験が活きていると肌で感じることができました.これからも,様々な人と活発な議論ができるように,精進してまいります.

分科会の後には,流体を活用した技術見学として,ひょうたん温泉の竹製温泉冷却装置「湯雨竹」の説明を受けました.その装置は,竹枝を利用することで100℃の源泉を水滴状に分散させて,大気と触れる面積を増やし,47℃程度まで冷却するものでした.施設の方のご説明によると,昭和20年代から40年代ごろまで塩づくりに使われていた,流下式塩田の枝条架から着想を得ているとのことでした.流体力学が今ほど研究されていない時代に,この手法を生み出した古人の知恵に感動し,また,それが時を超え,形を変えて,現代に役立っている点に多大な感銘を受けました.私は熱いお湯に入ることができないのですが,今回,100%源泉かけ流しへの熱い思いに触れたことで,たとえどんなにお湯が熱くとも,水は断じて入れないと強く心に誓ったのでございます.

今回の分科会で様々な方と議論することができ,大変充実した時間でした.またお会いできたときに,より活発な議論ができるよう,もっと研究に邁進いたします.また,これから臆することなく様々な研究者に質問および議論をして,交流を広げたいと思いました.

        ひょうたん温泉の見学風景                     竹製温泉冷却温泉

2025年度 渕脇先生のお誕生日!

みなさんこんにちは!ダイエットを開始してから早いこと3ヶ月, あごの輪郭が出てきた B4の田崎和寛です. 暖かな陽気に包まれた4月も終わり, 新緑の匂いが感じられる季節となってきましたね. この時期の祝日といえば, 5月11日の母の日がありました. みなさんは感謝の気持ちを伝えることができましたでしょうか. 私はというと, 普段は恥ずかしさからなかなか言葉にできないので, こうした機会をうまく活用して少しずつでも感謝の気持ちを伝えていけたらなと思います. また, 母の日に限らず, お世話になった方々対して, 日々の中で自然に感謝の気持ちを伝えられるようになれたら素敵ですね.

さて、今回はタイトルにもある通り渕脇先生のお誕生日についてです. 先日, 先生が53歳のお誕生日を迎えられたということで, ささやかではありますが, 研究室のみんなでお祝いをしました. お誕生日といえば欠かせないのが, やはりケーキです. 今年は, M2の先輩たちが中心となって選んだ, メッセージ付きのビスケットが乗ったチョコケーキとイチゴのカップケーキを準備しました. 先生にも喜んでいただけたようで, 研究室の学生一同, 嬉しい気持ちでいっぱいになりました. 今年は新たな試みとして, 「今日の主役」と書かれたタスキを思い切って用意してみました. 葉石さんがおそるおそる先生に渡していましたが, 先生はとても楽しそうに肩にかけてくださり, ホッと安心しました. 最後には先生を囲んで集合写真を撮影. 普段とは少し違う, 和やかで暖かな空気が流れる, 素敵なひとときとなりました.

こうして無事に先生のお誕生日をお祝いすることができ, 改めて日々の感謝をお伝えする良い機会になったように感じます. 渕脇先生, いつも本当にありがとうございます. そして、53歳のお誕生日おめでとうございます!

みんなで撮った集合写真

今年のケーキ

2025年 新B4がやってきた!( 自己紹介)

今年度から新B4として入ってきた3人をご紹介いたします!

>田崎君

皆さま, はじめまして!
今年度, 渕脇研究室に配属されましたB4の田崎和寛(たさき かずひろ)と申します.

自己紹介で何を書こうか迷いましたが, まずは出身地の話からさせていただきたいと思います.

私の出身地は栃木県佐野市になります. 山に囲まれた内陸で,年間の気温差が大きい場所でしたが,そんな気候で生まれ育ったおかげか, 盆地である飯塚市の気候にもすんなり適応でき,少し快適に過ごせております.

さて, 「栃木県からなぜこの大学に?」と疑問に思われた方もいるかもしれませんね.実は私は, かなりの優柔不断な性格でして……情報工学と機械工学, どちらを学ぶか決めきれなかったのです. 九州工業大学ではその両方を学べると知り, 「ここだ!」と即決しました. 私にとってはまさに渡りに船でした.

次に趣味についてお話しします.

趣味は読書・筋トレ・ラグビー観戦です. 読書は暇さえあれば小説を中心に楽しんでおり, 特に藤沢周平の『蝉しぐれ』が好きな作品です.

筋トレはラグビー部時代の名残で続けていますが, 最近はさぼり気味で腹回りが気になり始めたので, そろそろ本腰を入れようと思っています.

ラグビーは中高6年間プレーしており, ポジションは主にフランカー(背番号6番・7番)を務めていましたが, 当時, 色々やってみたかった私は様々なポジションを経験させていただいておりました. そのおかげか, 今では色々なポジションの視点で試合を観ることができ, ラグビー観戦をより一層楽しめています.

以上で私の自己紹介を終わりにさせていただきたいと思います.

至らない点も多々あるかと思いますが, 精一杯頑張りますので, これからどうぞよろしくお願いいたします!

ラグビーの様子(ボールを持っているのが私です)

>高橋君

皆様初めまして。新しく渕脇研究室に配属となりましたB4の髙橋皇喜(たかはしこうき)です。

初めに簡単な自己紹介をします。私の出身は奈良県です。奈良といえば、神社仏閣や大仏、鹿なんかが有名ですね。地元の散歩が趣味な友人と、よく一緒に奈良公園やならまちなんかを徘徊していました。奈良公園にはいたるところに鹿がいるのですが…、奴らでかい角を携えて突進してくるので奈良にお越しの際はお気をつけて。

中学と高校の初めは、アーチェリー部に所属していました。アーチェリーの弓には主に、リカーブボウとコンパウンドボウの2種類があって、私はリカーブボウを利用していました。2種類の弓の大きな違いは、コンパウンドボウには弓の両端に滑車が付いていて、それにより小さな力で引くことができます。そのため、コンパウンドボウは中心から外すと負け、リカーブボウは中心に当てると勝ちと言われています。

また、高校・大学と軽音学部に所属しており、ドラムを担当しています。去年は、飯塚バスターミナル付近の音楽バーや、小倉のクリスマスマーケットでライブをしました。腕前に関しては、まぁ、聞かないでください…。

次に私が渕脇研究室を志望した理由についてです。3年の前期、そろそろ行きたい研究室を決めないといけないなとぼんやり考えていた中、渕脇先生の「流体力学」の授業で流体に興味を惹かれ流体の勉強がしたいと思ったからです。研究室に入ってから、自身の勉強不足に気付き、現在研究に向けた勉強や、計測・数値計算の仕組みに関する勉強をしています。

至らぬ点も多くありますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

>太田君

初めまして!この春新しく渕脇研究室に所属となりました, B4の太田です.

まずは自己紹介をさせていただきます.

私は生まれも育ちも大分県で, 九州工業大学情報工学部に合格したことを機に福岡県に引っ越してきました. 最初の1年間は学生寮で生活していましたが, 現在は大学から片道1時間半ほどの場所に住んでいます. 性格については, 正直であろうとしているところが長所, 積極性が足りないところが短所だと自分では考えています.

実際, これまでの大学生活3年間, サークルに所属したりバイトを始めてみたりと, いろいろなことに挑戦してきましたが, サークルではあまりイベントに参加できなかったり, バイトでは慎重になって大きな行動ができなかったりと, あまり積極的に取り組むことができませんでした.

渕脇研究室への配属を希望したのは, 一番は流体力学への興味(見えないものの流れを可視化すること)からですが, ここでならそんな自分から大きく成長できるのではないかと思ったことも大きな理由です. あと, 研究室全体で運動ができることも魅力的に感じました.

最後になりますが, 同じタイミングで配属された田崎くんと高橋くん, 修士・博士の先輩方, そして先生にはこれから迷惑をかけるかもしれませんが, どうかよろしくお願いいたします.

あと, お気に入りの写真を載せておきます.雲や空がきれいなのはもちろん, 構図も好みの一枚です.

九工大から見た雲

渕脇研究室に2人の留学生が来てくれました

初夏の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。M1の江口魁人です。新年度が始まって早くも2か月が経とうとしていますが、皆様充実した日々をお過ごしでしょうか。私たちの研究室では、新しく配属されたB4の学生3名も、研究室での生活に徐々に慣れてきたと感じています。

話は変わりますが、4月より新たな仲間として2人の留学生が加わりました。ご紹介が遅れてしまいましたが、今回はその2人についてご紹介します。一人目はタイのKing Mongkut’s University of Technology よりやってきた Pornchitha Pholyiam さん,ニックネームはBambam(バンバン)です.二人目は同じくKing Mongkut’s University of Technology よりやってきたNattaporn Yujaroen さん,ニックネームはAI(アイ)です.お二人は英語でのコミュニケーションが不慣れながらも、自身の成長のために勇気をもって日本への留学を決意して来てくれました。

先月の4月3日に,他研究室に所属される留学生とともに,福岡空港に到着しました。大学に戻る際は、留学生が4人に加えて、チューターが6人という大所帯での移動となり、少し賑やかな旅の始まりとなったことを覚えています。大学の寮に荷物を運び終えたのは夜遅い時間でしたが、事前にAIさんから「日本に行ったらラーメンが食べたい」との希望を聞いていたため、皆で近くのラーメン屋「ろくのや」へ向かいました。初めての日本での食事を「おいしい!」と言ってもらえて、私たちもほっとしたのを覚えています。下にそのときの記念写真を掲載していますので、ぜひご覧ください。

また,先月の4月23日に二人の歓迎会を実施しました.会場は新飯塚駅からほど近いところにある有門亭というお店です.二人に福岡の美味しいものを食べてもらいたいということで,もつ鍋を提供しているこのお店にしました.この会は,今年の一月に本研究室に来たSudamさんやB4の三人の歓迎会も兼ねていました.Sudamさんの歓迎会は前から実施しようという話はあったのですが,卒論や修論等で流れてようやくの開催となりました.さて,BambamとAIの二人ですが,もつ鍋をいたく気に入っていた様子で,出された料理の中でもつ鍋が一番おいしかったそうです.一方のSudamさんは,芋焼酎に挑戦していました.学生会の際にも試していましたが,やはり芋焼酎特有のにおいはお気に召さない様子でした.総じて研究室のメンバー全員楽しんでいる様子でした.特に,BambamとAIの二人にもつ鍋を気に入っていただけて,この会を設定した意義が大いにあったといえました.

現在、Bambamさん、AIさんは、毎日研究室で研究活動に励んでおり、ANSYSを用いた翼の数値シミュレーションに取り組んでいます.特に最近は「翼を動かした場合」の解析を実施しております。研究に対する姿勢も真剣で、短い滞在期間の中でも多くのことを吸収しようと努力する姿が印象的です。

また,ゴールデンウィーク中には大阪や博多の観光をし,日本の文化や食も楽しんでいるようです。来月末に帰国の予定ですが,それまでの間、研究室一同で彼女たちの充実した滞在を全力でサポートしていきたいと思います。

来日した留学生とチューター一同

ラーメン屋に行ったときの様子

4th International Joint mini-Symposium on Fluid Dynamics in KMUTNB (TGGS)-KYUTECHに参加しました

2025年3月18日に,4度目となるキングモンクット工科大学とのミニシンポジウムが行われました.渕脇研究室からは3人がタイに行き,発表しましたので,それぞれの記事を下記に掲載します.

<近藤さん>

はじめまして,D1の近藤 亜寿香(こんどう あすか)です.’24年10月より社会人ドクターとして渕脇研究室で研究させていただいております.会社では,流体解析を活用することで一定の改善効果が得られていますが,さらなる課題も明らかになっています.そこで,流体力学や,その解析および実験に関する専門知識を身に着けるために,本研究室で学んでいます.

この度は,タイのキングモンクット工科大学で開催された,流体力学に関する国際合同ミニシンポジウムに,発表者として参加させていただきました.そこで,自分の英語力の乏しさを痛感するとともに,知的好奇心が強くかき立てられました.タイのみなさんは,学習意欲が旺盛で,研究について様々な議論ができました.興味深い研究ばかりだったため,もっと多くのことを質問したかったのですが,英語で上手く表現できず,もどかしい思いです.次の機会に十分な議論ができるように,もっと興味深い研究結果を出して,英語力も身に着けます.はじめての海外で緊張してしまい,マイクをスタンドごと持って発表してしまいましたが,たくさんの方々のおかげで,大変有意義な時間を過ごすことができました.

ミニシンポジウムでの発表風景

議論の後には,タイの学生さんたちがタイ料理を紹介してくださいました.とても優しく,明るい方々で,普段人見知りが激しい私もすぐにジョークを交わせるほどになれました.やはり,世界共通言語は英語ではなく,笑顔なのだなと改めて感じた時間でした.タイの学生さんたちは,辛い物が苦手な私に,料理が出される度に辛さの程度を教えてくれました.しかしながら,タイの方にとっての「little bit」は,自分にとっては「too much」であり,「辛い、辛い」と言いながらみんなで笑っていました.辛くても箸が伸びてしまうのは,きっと料理のおいしさのためだけではなかったと思います.もしまた会えたら,英語でたくさんお話したいです.

タイの学生さんたちとの夕食風景(写真中央のエビと野菜の料理が一番辛かったですが,おいしかったです.)

至らぬ点ばかりではありますが,がむしゃらに食らいついて参ります.これからどうぞよろしくお願いいたします.

<弘中くん>

皆様お疲れ様です.最近飼っている蛇の脱皮シーンを視ることができて興奮気味の,M1の弘中です.

2025年3月18日(火)に開催された,キングモンクット工科大学との4回目のミニシンポジウムに参加しました.私自身昨年の11月に続き,2度目となる英語での発表だったのですが,反省する点も多く,成長できた3日間でした.

シンポジウム当日,渕脇先生のご挨拶から始まり,タイの学生の発表が始まりました.発表を聞いていてまず感じたのは,前回の発表よりは,リスニングの能力が上がっている気がする...!ということです.なにも分からなさすぎて質問すらできないという状態からは抜け出せたのかなと思いました.そして発表が続き,いよいよ私の番となります.発表はというと,まだ資料に記載された英語を頼りにしている節が残っているなと感じ,事前の発表練習の少なさを痛感しました.これまで何度か学会に参加させていただいている以上,これ以上発表練習の少なさを繰り返さないように,より一層スケジュール管理を徹底しないといけないなと感じました.

発表中の様子

ミニシンポジウムが終了した2日目の夜,夕食を食べるために,Tor達がチャイナタウンに連れて行ってくれました.日本にも数あるチャイナタウンですが,どこにも行ったことがなかったので,初めてのチャイナタウンでした.到着してすぐの大きな門の装飾は,イメージする中国そのもので,タイにいるのに中国!という気分でした.ですが,いざチャイナタウンを歩いてみると,中国語であふれているのかと思いきや,タイ語がたくさんでした.日本のチャイナタウンも日本語であふれているのでしょうか.

そんなこんなでチャイナタウンを進み,お店に到着しました.当日の夕食は海鮮系のお店で,ピザポテトのようにギザギザした貝,たこ,牡蠣,大きな魚を使った料理の数々はとても美味しかったです.特に自分は牡蠣を使った料理(写真中央)がお気に入りで,甘辛いタレと合わせると絶品でした.そしてコーラはどこに行っても美味しいです.

チャイナタウン

チャイナタウンにそびえ立つ門

海鮮系の夕食(中央の牡蠣料理がおすすめ)

最後に,前回のタイ渡航に引き続き,タイでお世話をしてくれたTorと研究室の皆さん,本当にありがとう!!

<吉川くん>

こんにちは!新M1の吉川です。

3月17日~20日にタイで開催された第4回ミニシンポジウムに、近藤さん、弘中さん、そして私の3人で参加してきました。

今回のシンポジウムでは、英語で自分の研究内容を発表する機会をいただきました。初めての海外、そして初めての英語での発表ということもあり、慣れておらず、思うように話すことができませんでした。自分なりに準備はしていたつもりでしたが、実際に発表してみると、想定していた以上に言葉が出てこず、相手に伝わっているか不安なまま終えてしまいました。質疑応答の時間でも、質問の意図を完全に理解できず、的を射た返答ができなかったことが悔しく、もっとリスニング力とスピーキング力を高める必要があると痛感しました。

それでも、質問を通して自分の研究に関心を持ってくださった方がいたことや、海外の学生と直接交流できたことは、大きな刺激となりました。今回の経験を振り返ってみると、準備や練習不足を実感すると同時に、自分には何が足りていないかが明確になったと感じています。次回同じような機会があれば、今回の反省を生かし、もっと堂々と発表できるように努力していきたいと思います。

発表している様子(吉川)

話は変わりますが、シンポジウムのあとには自由時間もあり、せっかくの機会なのでバンコクの名所「ワット・アルン」を訪れました。塔の表面にはタイルや貝殻が美しく装飾されており、その緻密なデザインには目を奪われました。本堂の金色の仏像も印象的で、見ているだけで気持ちが落ち着きました。夜はライトアップされるそうですが、時間の都合で見られなかったのが心残りです。

また、滞在中は現地のタイ人学生・トールさんに多くの場面で助けていただきました。初めての海外ということもあり不安も大きかったのですが、トールさんの丁寧なサポートのおかげで安心して過ごすことができました。

今回のタイ訪問は、英語での発表という大きな挑戦と、それに伴う学びや反省が詰まった貴重な経験となりました。これを一つの転機として、今後さらに成長していけるよう取り組んでいきたいと思います。

ワット・アルン①

ワット・アルン②

日本機械学会 九州支部 九州学生会 第56回学生員卒業研究発表講演会

今年も九州支部学生会が開催されました.今回は,江口君と吉川君の二名が参加しました.

2人が書いた記事を下記に掲載します.

<江口君>

暖かくなりつつある今日この頃,いかがお過ごしでしょうか.布団が未だに恋しいB4の江口魁人です.

今回は,三月五日に大分高専にて開催された日本機械学会九州支部学生会についてお伝えいたします.我々の研究室からは,私,江口魁人と吉川勇人君が講演,留学生のSudamさんが聴講のために参加しました.大分駅前のホテルにて前日入りし,当日の発表に臨みました.学生会では,私の発表は午後一番のセッション,吉川君の発表は午前中二番目のセッションでした.当初は,卒論発表会でミスしたこともあり緊張していましたが,諸先輩方や先生の熱いご指導のおかげで,私も吉川君もよい発表を行うことができました.渕脇先生が日頃より仰っていた準備の大切さがこういった大一番に活きてくるということを身をもって学ぶことができました.

また,座長業務や他の講演の聴講などを通じて,非常に有意義な時間を過ごすことができました.他の学生の講演を聴講すれば,自分がどの立ち位置,どのくらいのレベルかわかるとも先生はおっしゃっていました.そのことを頭の片隅に入れて聴講すると,この発表のあの図はアニメーションを入れると分かりやすくなるやら,少なくとも自分の発表は学生会の舞台に堪え得るやら,様々なことが頭に浮かびました.中には,似たような発表が立て続けにあって,どうなのだろうとも考える場面もありましたが,他者の発表を見て様々な発見がありました.学会などの場に出てこういった知見を深めるためにも,日々の研究を進める必要があると改めて感じました.

学生会が終了した後は,大分駅に程近い居酒屋にて渕脇先生も交えて打ち上げを行いました.ここで私,江口魁人,初めての焼酎に挑戦しました.

最初は焼酎特有の独特な香りに抵抗感がありましたが,飲み進めると気にならなくなり,とても美味しかったです.ちなみに,Sudamさんが焼酎の香りをマーマイト(イギリス発祥のビール酵母をもとに製造された発酵食品)と表現していたのですが,個人的にとても面白いと感じました.このような感じでいろいろありましたが,翌日は帰路につく前に鉄輪温泉の地獄めぐりと地獄蒸しを楽しみました.

上の写真は海地獄にて撮影しました.青色の温泉で,写真からもわかる通り湯けむりが凄まじいです.非常に高温の温泉で,当然入ることはできませんが,周りが暑いということはありませんでした.むしろ,この日は風もあって寒かったです.

地獄蒸しは,鉄輪温泉の名物料理で,下の写真のように温泉の噴気で食材を蒸したものです.個人的には,蒸し卵がおすすめです.黄身の見た目は固ゆでのゆで卵と同じですが,蒸すことによって黄身の食感がしっとりしており,絶品でした.こんな感じで大分を満喫した三日間となりました.最後になりましたが,先生や先輩方,そして共に戦ってくれた吉川君のおかげで充実した学生会となりました.みなさんへの感謝を結びの言葉といたします.本当にありがとうございました.

<吉川君>

こんにちは!最近、B3の後輩が研究室に入り、少しずつ先輩としての自覚が芽生えてきたB4の吉川です。

3月5日に第56回学生員卒業研究発表講演会が開催され、江口君と一緒に参加してきました。今年の会場は遠方の大分工業専門学校であったため、前日に現地入りし、ホテルに宿泊させていただきました。ホテルでは、夜遅くまで発表練習を繰り返し、本番に向けて準備を万全に整えました。

そして迎えた発表当日。やはり緊張しましたが、これまでの努力を出し切ろうと気持ちを切り替えて挑みました。発表中は,スライドの内容をできるだけわかりやすく伝えようと意識し,聴衆の反応を見ながら話すように心がけました.また,途中で少し詰まる場面もありましたが,深呼吸して落ち着くことで最後までしっかり話しきることができました.発表後の質疑応答では、予想していなかった質問もありましたが、事前に準備していたおかげで落ち着いて対応できたと思います。それでも、もっと分かりやすく説明できたのでは?と反省点もあり、今後の課題として改善していきたいです。

発表の様子

江口君の発表の様子

話は変わりますが、講演発表の会場が大分だったため、帰る前にご当地料理を堪能しました.

大分の観光名所である地獄温泉にある地獄蒸し工房 鉄輪では、野菜やお肉がとても柔らかくなった蒸し料理をいただきました。ポン酢と一緒に食べると、絶妙な組み合わせでとても美味しかったです。また、竹皮で包まれたとりめしはしっかりとした味付けで、何度でも食べたくなる味わいでした。

次の画像は、大分名物のとり天です。訪れたお店は、1963年創業の老舗洋食店「キッチン丸山」。大分名物「とり天」の発祥店の一つとして知られており,とても有名です。揚げたてのとり天はジューシーで、食べ応えがあり、とても美味しかったです。大分に訪れる機会がありましたら,ぜひ足を運んで召し上がってみてください.

地獄温泉での蒸し料理

元祖とり天

今回の講演会への参加を通じて,研究発表の重要性を改めて実感し,多くの学びを得ることができました.また,大分でも充実した時間を過ごせました.これからも研究に励みながら,様々な経験を積んで成長していきたいと思います.最後までお読みいただき,ありがとうございました!

2024年度 博士前期課程 学位論文公聴会がありました

 つい先日,修士の2人が2024年度 博士前期課程 学位論文公聴会を終えました.

以下に2人の所感を掲載してます.

<岡本君>

2月19日現在,未だ入社後の配属先が発表されず当惑の岡本です.

2月12日水曜日,知的システム分野における修士論文発表会が行われ,川口,岡本両名発表いたしました.学生として15年くらい生きてきましたが,とりあえずはその締めくくりになりましょうか.そんな修論発表,個人的な感触としては,思いのほか口早で説明をしてしまったかな,70点,といったところでございました.これまで,たびたび研究発表の機会を頂いておりましたし,恐れながら少からず自信もあったのですが,いや,面目ありません.ただ,副査の方々からはたくさん質問を受けまして,説明はある程度通じたのだろうと,安堵しました.いろいろと準備をしたのは,無駄ではなかったかなと,そのように.

今はそれらを終え,これからの新生活の様相を頭の中で描きながら,気分を解しております.しかしてやはり…4月より社会人ですので,気を緩めすぎるのもよくありません,ほどほどに…2,3月で飲みの約束も4,5ほどしてしまいましたが…ええ,ほどほどにして過ごそうかと,考えております.後輩たちの手助けでもしながら,ですね.

そんな後輩のB4たちは今日,2月19日,卒業論文発表会にて,発表を終えたところです.これより江口君と吉川君は学生会に向け,準備していくことになります.今後の彼らの成長には,ご期待を.

ではこのあたりで,失礼いたします.

<川口君>

お久しぶりです,ブログの執筆が1年半ぶりの,M2の川口です.

今回の内容はタイトルの通り,修論および発表会です.渕脇研究室に入ってからの3年間の集大成として,また,自分にとって学生最後のイベントでした.

まず,修士論文についてです.執筆は非常に苦しかったです.本文を書く前に,発表練習をさせていただきましたが,その回数を重ねるごとに,研究内容への理解,行った実験内容や回数の不足のような,自分の力不足を感じていました.先生にご指導していただくたびに,「今日の自分より明日成長する,明日より明後日成長したらよい.」とのお言葉をいただきましたが,今になっても過去の自分から成長しているのかわかりません.これは遅めの中二病でしょうか.思い込みであると嬉しいです.とはいえなんとか修士論文を提出することができたためよかったです.

次に発表会についてです.発表自体には不安はありませんでした.これはこれまでの渕脇研究室のゼミのおかげです.これまでに,ゼミで多くの発表の経験を積ませていただいたことで,発表の場では強い緊張はありませんでした.しかしながら,発表後の教授からの質問に対し,十分な回答はできなかったため,これが心残りです.

心残りのある修士論文および発表でしたが,無事に終了できたのは日々指導していただいた渕脇先生,日常的に支えていただいた葉石さん,近藤さん,そして後輩たちのおかげです.この場をお借りして,感謝の気持ちを伝えさせていただきます.本当にありがとうございました.


2人とも研究室に入ってきた当初よりも,格段に成長したことを今回の修論発表会で感じました.

残るは,3月の卒業証書授与式のみです.卒業まであと少しなので,それまでは研究室メンバーとして一緒に頑張れたら嬉しい限りです.