今週の研究室(-091104-)

修士2年 永田です.

今週の研究室なのですが,先日行われた学会発表についてご報告します.

10月24,25日の2日間,山形県米沢市にある山形大学工学部で行われた,

可視化情報学会全国講演会(米沢2009

M2 永田とM1生田が研究室の代表として参加しました.

米沢と言えば...今話題の天地人ですね.

そう,「義」の精神を学び,戦国時代を生き延びたかねたん(直江兼続)を主人公とした

NHK大河ドラマの舞台となった場所です.(写真:かねたん=直江兼続)

                現地にて撮影                  http://ja.wikipedia.org/wiki/

・・・かなりモデル化されてますね.

米沢市自体人口は多くないのですが,この時期は観光客が本当に多かったですね.

なので慌ただしい時期に初の東北進出を果たしたわけです.

この歴史ある町米沢で可視化情報学会が開催されました.

 

       のどかな町米沢(最上川)                  歴史ある町米沢(上杉神社)

今ノリにノった米沢なのですが,郊外はとてものどかな雰囲気で翌日の発表を前に心落ち着く一時を感じることが出来ました.

米沢牛も頂き大変満足でした.まあ,米沢親善大使ではないのでこの辺で...

さて,我々の研究発表についてもお話を.

今回発表した永田と生田は,共に流体構造連成問題を対象とした研究を行っております.

なんのこと?ですよね(笑)

“もののまわりの流れ=流体”(みなさんのまわりは流体で包まれている!大気,水..)

“物体=構造”...

ここまではOK

 要するにこの”流体”と”構造”が相互に影響を及ぼす問題を”流体構造連成問題”といいます.

例??

水棲生物(魚類等)や飛翔生物(蝶,鳥)は,尾ひれ,翅,翼を目一杯利用し変形させて,

遊泳・飛翔して(力を得て)います.

あれは,自身の変形がかなり効いているのではないかと言われています.

ほら,うちわ,足ひれ...変形(弾性変形)が少しあるだけで効果違いませんか?

つまり

1.運動→ 2.変形→ 3.流れ→ 4.力(進む,飛ぶ..)

 が高効率に実現できているのです.

大きな変形が流れ場に影響を与え,その反力で自身に力が誘起されるのです.

はい,イメージ!

我々は,その理由を明らかにするため,通常に視ることはできない流れ(渦)に注目し,

数値シミュレーションを用い,流体の支配方程式を解くことによって,

複雑な現象の解明に取り組んでおります.

さてさて,その発表なのですが,

聞いてくださった先生・学生も非常に多く,私たちにとって大変充実した発表をすることが出来たと思います

      

 今回の発表を通して,自分たちが直に味わった,独特の緊張感,冷や汗,喉の渇き(笑)は,

こんな舞台に立たないとなかなか経験できるものではないと感じました.

日々の活動の中で,このような機会を一つの目標・通過点とすると,生活にアクセントがつき,特に現地では非常に心地よい気分になったことを今でも思い出します.

いい経験をさせて頂きました.

以上で,永田がお届けする今週の研究室は終わりです.また次週ww