もうすぐ2月も終わりスギ花粉も飛散し始める今日この頃.
みなさんこんにちは.博士前期課程2年で花粉症の川野です.
本研究室ではM2の修士論文公聴会が終了し,B4の卒業論文発表会も目前に控えており,研究室からは絶え間なく4年生の発表練習が聞こえてきます.
さて,私はこの2年間を通じて「蝶のまわりの流れ」について研究をやってきましたが,この研究,実験場所は全て鹿児島高専で行っており,これまでに十回近く鹿児島まで実験しに行ってきました.一回の実験の期間は約一週間程度であり,その期間はひたすら実験実験実験実験…です.鹿児島高専の流体研究室より装置と実験場所を借り,朝から夜まで実験させていただいています.鹿児島高専の流体研究室の方々,いつも本当にありがとうございます!!
そんな実験は,どのように始まるかというと,まず,実験装置や高速度カメラやらを車に積み飯塚から鹿児島までレッツゴーです.しかも高速千円です.福岡から鹿児島までなんてめちゃくちゃ遠いと思われがちですが車の中でわいわいがやがやと過ごせば鹿児島なんて3時間ほどであっという間です.この時ばかりはちょっとした旅行気分も混じっており,みんなのテンションも割と高めです.
鹿児島に到着.まずはホテル…ではなくウィークリーマンションにチェックイン!!やはり1週間の滞在となるとホテル代はばかにならないので…
これまでにいろんな宿に泊まってきましたがここが一番.雰囲気はまさに普通の家です.しかも一週間泊まって一人8000円弱という破格値.超オススメです.
蝶の保存方法(こうすると長生き!!) 鹿児島での実験の様子
到着翌日より実験が開始します.まずは装置を組み立てる等の実験の準備をし,そこから一週間ぶっ通しで実験をします.夏は猛暑,冬は凍える中で実験を行うのでみんなのテンションも日に日に下がってきます.その上,夏は蝶の調達もする必要があります.いい年した大学院生が虫取り網や虫かごを持って蝶捕獲に出陣です.こうやって改めて虫取りをしてみると福岡には飛んでいない蝶もちらほら…その色は鮮やかなオレンジやブルーが入り混じっており,まさに南国専用みたいな色をしています.そして福岡で飛んでいる蝶は逆にあまり見かけず3人で一時間以上歩きまわって一匹捕まえるのがやっとといった状態です.もうそのときには汗だくでかなり疲れていますが…
よく小さい頃はあんなに走り回れたなぁっと痛感してしまう瞬間です.さらには,自分の汗臭さに驚愕し,食生活を見直そうとする瞬間です.しかしながらなんだかんだ言いながら蝶が捕れたときには子供のようにキャッキャキャッキャと騒いでいます.
そんな日々が一週間続くわけですが,必ずしもしんどいことばかりではありません.何度も何度も対策を練って実験を行った結果,やっとのことで得られる実験結果というのは言葉では言い表せない程の感動を覚えます.根気良く(頭を使いながら)実験を繰り返し行えば,必ず,視たい流れを捉えることができるということを私は鹿児島での実験を通じて学びました.何事も根性だと思います!!
また鹿児島には美味しい物もたくさんあり,これを食べるためにやる気を奮い立たせたりもします.写真に示しているのはおそらく鹿児島で一番おいしいおでんやの掌(つかさ)です.この牛スジの大きさを見てください!!じゃがいもが小さく見えます(笑)
そして実験最終日には霧島温泉に入って一週間の疲れを落とし,そのときの成果と反省,そして次回の抱負をみんなで語り合います.
こんな感じで鹿児島へは実験しに行っているわけですが,なんだかんだ毎回楽しんでおいしいものを食べています♪♪そもそもこんなに定期的に出張して実験をさせてもらう研究なんて,まずないと思いますし,田中・渕脇研究室に入って蝶の研究ができてよかったなぁと思います!!
おでん屋の掌(つかさ) 霧島には風情あふれる温泉がたくさん
今月末私は最後の鹿児島実験に行ってきます.最後の実験ということで少し寂しい気持ちもありますが,そこでは,私の学生生活最後の根性を出し,少しでも良い結果を研究室に残せるよう精一杯頑張り,また楽しみたいと思います!!
以上,川野が鹿児島高専での出張実験について報告させていただきました.
次回もお楽しみに♪♪