みなさん,お久しぶりです.お元気ですか?
修士2年の岩橋です.
最近涼しくなりましたね~
こんな季節の変わり目は体調を崩しやすいのですが,
私達の研究室はみんな元気です.日頃の運動の賜物でしょうか・・・?
今回は10月7日,8日に開催された「可視化情報学会 全国講演会」に参加してきました.
可視化情報学会は「可視化情報に関する科学技術の基礎および多くの分野での応用に関する情報の交換と普及を図り,
可視化情報に関する科学・技術・産業の振興の向上に寄与する.」を目的としています.
そもそも『可視化』とは何なのか・・・?
『可視化』とは私達が直接見ることができない現象を何らかの手段を用いて視覚化することを言います.
みなさんは今年のワールドカップで活躍された本田選手の無回転シュートを覚えていますか?
サッカーボール回りの空気の流れを『可視化』すると下の写真のようになります.
シュートで放たれたサッカーボールの周囲の空気の流れは複雑な流れになっていることがわかりますね!
このように,私達の目では見ることができない流れを何らかの手段を用い,見ることができるようにする技術を『可視化』と言います.
つまり,可視化情報学会はこのように,様々な分野で『可視化』し,私達の身の回りの科学・技術・産業の向上に役立てる学会です.
前置きが長くなりましたが,我々,研究室の学生は,学会の運営のお手伝いとして参加しましたので学会の様子を紹介します.
講演者約200人とこれまでの可視化情報学会の中でも大規模な学会となり,今年研究室で参加する一番大きなイベントです.
場所は鹿児島県霧島市で開催されました.
しかも研究室の先生である,田中先生は学会の実行委員長,渕脇先生は幹事を務められました!
そこで私達研究室の学生一同は先生方が運営される学会をサポートするため,お手伝いとして参加しました.
まずは前日の10月6日,会場設営をするため,市内の霧島市国分シビックセンターに集合しました.
非常に大きく,綺麗な建物です.
早速グループをいくつか編成し,会場設営に取り掛かりました.各グループ,目の回る勢いで準備しました.
準備の後は前夜祭で飲み会が催されました.なぜか乾杯の音頭に下田君が選ばれ,楽しい飲み会となりました.
個人的に地鶏の刺身がすごく美味しかったです♪
しかし,明日から学会だけど,大丈夫だろうか・・・? (汗)
飲み会から帰ってからも明日の作業内容をシミュレートし,不足していた書類,改めて必要だと思われる書類を黙々と準備しました.
ここまでやっても不安でしたが,明日のことを考え,この日は終わりました.
昨日の心配をする間もなく,学会初日の10月7日,当日の会場設営から1日が始まります.
会場が市の施設であるため,当日の会場設営は8時50分からしか許可されていません.
え,8時50分??
学会開始は9時じゃなかったか・・・!?
最後の最後で大慌てでした...
この日は生田君と脇君の発表がありました.二人とも発表後の質疑が多く,また非常に鋭いものがありました.
うーむ,後ろで見ている私は頑張れと応援するのみです!
プログラムの最後は霧島市市長,前田終止氏から霧島市の魅力についてお話がありました.
冗談も交え,非常に楽しい講演でした!
霧島市にもう一度行きたくなりました.次は高千穂にでも行きたいなぁ...
その後は会場近くの京セラホテルにて懇親会が催されました.
各大学の先生方や市長の挨拶の後,豪華な料理とお酒を参加者で楽しみました!
それにしても市長の前田さん,先生や学生の間に違和感無く溶け込んでいました (笑)
学会最終日の10月8日,やはりこの日も会場設営から1日が始まります...
例のごとく10分程度の準備時間しかありません,が,もう手馴れたもの♪
無事に学会がスタートします.
この日の松村君の発表もあったのですが,私も聞きたい講演があったので,見ることができませんでした.
私が聞いた講演で一番興味深かったのは,富山県立大学の坂村芳孝先生による,「感圧ポリフィリン電解重合膜の開発」でした.
この研究はフィルム状の圧力センサを開発し,流体中の物体上の圧力を可視化することを目的としていました.
簡単に言うと,飛行機や自動車のどこに空気による圧力が高くなるのかを明らかにするための研究です.
下の写真のように,コンピュータ上の解析なら盛んに行われているのですが,実験での測定は困難だとされています.
そこでフィルム状のセンサを開発し,実際に測定しようという試みです.
私も物質は違うのですが,フィルム状の圧力センサについて研究しているため,大変興味深い講演でした.
私の研究では,フィルム状の一点でしか圧力を測定することができないため,参考になりました.
今後の研究に役立てようと思います.
講演も全て終わり,最後の片付けです.
いや,みんなもう手際良過ぎです!
本当に「あっ」という間に終わりました.
準備であれだけ苦戦していたのは何だったのでしょうか...
最後に全体で写真を撮り各車毎に解散しました.
おまけに帰り道の話です.そのまま飯塚に帰る前にせっかくだから温泉に入っていこう!
私が乗車した車のメンバーで (中さん,井村さん,下田君) 意見が一致しました.
近くの温泉で有名なのは,やはり霧島温泉でしょう.
数ある霧島温泉の中から選んだのは『新湯温泉 新燃荘』.
元国民宿舎で秘湯を売りにしている温泉ですが,これがまた本当に秘湯!
外観を見たときはここかよ!? と思いました .(汗)
ここは混浴でちょっとは期待していたのですが,私達以外誰もいませんでした...まぁそんなもんですね.(笑)
温泉に入ってみた感想は,とても静かで癒されるところです.
でもここまで来るのに相当気合がいります (汗)
気になる方は『新湯温泉 新燃荘』でぜひとも検索!
最後に今回の学会を通して,発表は無かったのですが,
研究室の人や九州大学,鹿児島高専の先生や生徒様々な人たちと共通の目標に対して取り組んだことが非常に有意義な経験となりました.
特に,予めどのような作業が必要になるのか先読みし,学会の全体を見渡しながら作業に取り組むことが困難でした.
今回の経験から,次の機会でもっと上手く立ち回れるようになりたいと思います.
また,様々な講演を聴くことで考え方を広めることができました.研究に生かせればと思います.