日本機械学会 九州支部 第76期総会・講演会(&葉石冒険記) in 鹿児島

 皆々様,いかがお過ごしでしょうか.M2葉石です.もうすぐ春の陽気が来るのではないかと思いますが,それよりも先に花粉が飛び散り始めております.おかげさまで,ティッシュが手放せなくなってきました.今まで,花粉症ではなかったので,花粉症の方はこんなにも辛いのかと,身をもって痛感しています.花粉症を和らげるには,ワセリンを塗るといいと聞いたので,今度試してみようかと思います.

 さて,本題に入りますが,先日,3月6日(月)に鹿児島大学 郡元キャンパスにて日本機械学会 九州支部 第76期 総会・講演会が行われ,その総会・講演会に今回参加させていただきました.九州支部の機械学会であるため,参加する大学は限定されるものの,流体工学のみならず,他の計算力学や材料力学などの機械分野の発表も行われていました.

 流体工学に関する知識獲得のため,私は,流体工学のセッションの発表を聞くことにしました.やはり,学会は様々な研究テーマの人が参加しているため,色々な研究発表を聞くことができ,とても楽しかったです.発表時の資料や発表の仕方についても,学ぶ箇所が多く,自身にフィードバックしていきたいものがありました.

 自身の発表に関してですが,私が学会に参加することが,今回で3回目ということもあり,以前よりも気持ちに余裕をもって臨むことができました.発表は朝一番のセッションだったのですが,直前まで練習や準備を行ったため,慌てることなく発表することができました.しかしながら,質問に対する回答は,資料を見せながら行ったものの,相手に伝えられておらず,また要点を得ていないような回答をしてしまったように感じます.次回,発表する機会がある時には,より深い内容の議論を行うためにも,さらに勉強したいと思います.



 学会が終わった次の日は,高速バスの出発時間が午後ということもあり時間があったので,早起きして桜島に行くことにしました.私が滞在していた場所から桜島までは,フェリーが出ていたので,フェリーに乗って桜島に行きました.フェリーに乗っている間に,桜島には自転車レンタルができるお店があることを知ったので,自転車で一周しようと思い立ちました.フェリーが桜島の港に到着した直後に,すぐに自転車レンタルのお店に行き,自転車をレンタルしました.レンタル料は一時間につき300円でした.お店の方曰く,桜島を自転車で一周するのにかかる時間は,4時間程度とのことだったので,9時に出発すれば13時には戻れると考え,4時間分レンタルしました.レンタルした自転車は,街乗りタイプのハンドルのギアが7まであるはずなのに,5までしか入らない自転車でしたが,何とかなると考え,スーツ姿かつ革靴ながらも出発しました.

 桜島をサイクリングしていて,自然豊か…とまではいかないものの,活火山がある島ならではの風景を見ることができました.おそらく川だった場所には,岩が敷き詰められており,場所によっては,火山灰が降り積もっていて,浜も灰色の火山灰だったなど,見たことのない景色が多く,とても新鮮でした.出発地点からちょうど港のあった場所から島の反対まで行くと,大正3年の噴火で埋もれてしまった鳥居のある場所に着きました.近くにある中学校の学生が掃除をしているらしく,きれいな状態のままでした.お賽銭を入れて,再出発すると,次第に火山の火口からモクモクと灰色の火山灰が吹き上がり,流れていく様子が見えました.私は,火山灰が立ち上る様子を直接見ることが初めてだったので,激しい噴火にならないかと心配でしたが,周囲の人たちは何も慌てていなかったので,そのまま進むことにしました.



 その時点で引き返すべきでした.以前,鹿児島出身であるB4の川口君から,「火山灰を被ってしまうとひどいときには,全身真っ黒になる」と聞いたことがあり,火山灰を被ってしまうことも予測できたはずでした.しかし,その時の私は初の鹿児島であること,さらにはサイクリングによるアドレナリン分泌により,火山灰を被ることなど全く考えておらず,あろうことか「モクモクと上がっているな」としか思いませんでした.



 鳥居があった場所から数十分すると,桜島口あたりから目の前が灰色で埋め尽くされ始めました.ただの煙かなと思いながら,何も考えずに,その中に突っ込むと,サッカーをやっていた時に蹴られた砂の粒をかけられたことを思い出すほど,火山灰がビシビシと全身にぶつかるのを感じました.進めば進むほど,全身に火山灰が降り積もっていき,また目にも火山灰が入ってきて,まともに目を開けられませんでした.車道を通るトラックなどが巻き上げる火山灰も浴びながら,それでもひたすら自転車をこぎ続けて,火山灰が通る箇所を突き進みました.

 ようやく火山灰が通る箇所を過ぎ,少しして自転車レンタルのお店に戻ると,お店の人から心配されるほど全身が真っ黒になっていました.洗濯すればとれると言われたもののさすがにそのまま移動するのはよくないと言われ,わざわざ車用の新品タオルを貸してくださり,洗面所も使わせてもらいました.「旅は道連れ,世は情け」と言いますが,お店の方の親切心がとても心にしみました.また桜島を訪れる機会があった時には,自転車ではなく軽自動車をお借りしたいと思います.ただ,自転車で一周するのに4時間かかると言われたものの,2時間30分程度で戻れたことは,少し誇らしく思います.

 高速バスに乗る前には,かき氷の白熊発祥として有名な「むじゃき」というお店で,レギュラーサイズの白熊をいただきました.カップルが座っている座席に囲まれて,かつ火山灰を被った頭のまま,独りで食べる白熊は,少し周りからの疎外感があったものの,練乳の甘みとそれに合ったトッピングのおかげでおいしくいただくことができました.

 限られた時間ながらも,鹿児島を楽しむことができたと思います.ただ,楽しむことができたのは,学会発表ができるように準備することができたおかげだと考えています.なので,今後も成果を出すことができるように頑張っていきたいと思います.
季節の変わり目なので,体調を崩しやすい時期です.最後まで読んでくださった方のご健康をお祈りします.また,皆様とブログ越しにはなりますが,お会いできることを楽しみにしています.それでは!