International mini-Symposium on Fluid Dynamics in KMUTNB-TGGS-KYUTECH

 皆様, こんにちは. 毛布っていいですね, 人肌恋しいB4の田中です.

 10/25 (月) に交流の深い, King Mongkut’s University of Technology North Bangkok そして, The Sirindhorn International Thai German Graduate School of Engineeringの大学と遠隔でのミニ・シンポジウムを行いました. 渕脇研究室からは,自分を含めた3名が研究発表を行いました.今回は, そのミニ・シンポジウムに参加してみて感じたことを述べたいと思います.

 今回, 私は「 Flow Structure of Humidifier by PIV」と題して, 加湿器の効果について流れ構造の面から評価した発表を行いました. 研究テーマがPIV に決まってから最近まで,試行錯誤しながら, 先生と議論を繰り返しながら加湿器の撮影を度々行っていました. 加湿器から噴出される蒸気に光を当て可視化を行うのですが, 蒸気の粒が細かいためカメラでとらえるのが難しいことや出口からの距離によって蒸気の速度が異なるといった点で撮影に苦労しました. 普段, 何気なく使っている加湿器をここまで深く考察したことはなくて, 非常に面白い経験でした.
 今回, 発表をしてみて, そしてシンポジウムに参加してみて多くのことを学びました.
 まず一つ目は, 「データの次数を上げること」です. ただ撮影してその可視化結果を乗せるのではなくて, 速度分布からさらに考えられる事, さらにそこから考えられる事と次数を増やすことで, 説得力のある面白い内容になるということです. 私は速度分布から加湿器が加湿できる範囲を算出し, 次数を上げることでこんなことも知れるのだと思いました.
 二つ目は「目的を持つこと」です. 加湿器の撮影を始めた時, ただの撮影練習だと思って実験をしていました. もちろん練習という意味もありますが, 人に発表するとなった時, これでは薄い内容になってしまいます.「加湿器は本当に効果があるのか」というテーマを持った時, 何を考えればいいのかはっきりしてきて, 資料も作りやすくなりました. これは非常に大切だと感じ, 今後の研究にもこの意識は持っておきます.
 三つ目は「準備の大切さ」です. 私は, 今回初めて英語で発表をしました. 今まで避けてきた英語で, 練習を繰り返しました. 発表ではそれなりに言いたいことは言えたと思いましたが, その後の質疑応答にはもう歯が立たず, お手上げでした. いつも先生がおっしゃられる参考資料を百枚は準備しておくとはこのためにあるのだと思いました. 質問に完全に沿ったスライドでなくても多少は説明できることもあると思います. 自分の素人英語は伝わらないと自分に言い聞かせ, もちろん英語の練習をするとともに, 見ただけでわかるわかりやすい資料を作ろうと思いました.

 
 今回非常にいい経験ができ, 自分の中で感じるものが多くありました. 学んだことは自分の中で整理して, 今後の研究にフィードバックしていきます. また, これから来る留学生にも積極的にコンタクトして, 英語に慣れようと思いました.

 最後にもう一つ感じたことを述べ, 今回の記事とさせていただきます.
 「研究には華が必要だ」と深く感じました. TGGS のM2 に非常に美しい一輪の華がいらっしゃいました. あの環境にいると今の自分の100 倍は頑張れると思いました. いつかお会いできるまで, 研究を頑張ろうと思いました.

 今回, 発表にあたり先輩方には練習に付き合っていただいたり, 相談に乗っていただいたりしました. 本当にありがとうございました. また, KMUTNB, そしてTGGSの方々 ” Thank you very much. I hope to see you again!!”