AJK FED 2023 (ASME – JSME – KSME Fluid Engineering Division 2023) in 大阪 に参加しました

 皆様,ご無沙汰しております.D1葉石です.最近は,暑さもさることながら,非常に強い通り雨が発生しており,湿気も相まってかなり過ごしづらい日々が続いています.そんな中,増え切ってしまった体重をそぎ落とすためにも走るようにしているのですが,運動不足も重なり,なかなか思うように走れない日々です.運動できる日には少しだけでもして,「塵も積もれば山となる」の精神で頑張ろうと思います.

 さて,本題に入りますが,7月10~13日の間に大阪の国際会議場:グランキューブ大阪において,アメリカ・日本・韓国の三ヶ国の機械学会が集まり,流体に関する研究講演および交流を行うAJKFED(ASME-JSME-KSME Fluids Engineering Division)2023が開催されました.この国際学会には,D2小林さんとD1葉石の2人で参加しました.


 私の発表が開催初日にあることもあり,私と小林さんは大阪に前日入りすることとなりました.その際,移動手段として飛行機を利用しました.別の方法として新幹線があったのですが,当日は激しい雨により新幹線の運行が困難な状況となっていました.そのため,私たちが問題なく会場にたどり着けたのは幸いでした.移動手段の手配をしてくださった,小林さんには感謝しかないです.

 学会当日,会場に到着するとやはり国際会議,海外の方々がたくさん来場していました.どの場所に移動しても,英語を使用した会話が飛び交っており,国際会議に参加していることを改めて感じました.


 各国の参加者の人数ですが,日本がやはり多いものの半数以上が海外の方々で占められていました.アメリカ形式で開催していることもあり,朝の8時10分から開会式があり,三ヶ国の機械学会の代表者の方々が挨拶し,AJKFED2023が開催されました.開会式の直後から,Plenary Sessionと呼ばれる60分の発表があり,その合間にカテゴリごとに部屋に分かれて, Technical sessionsと呼ばれる一人20分の発表を2時間区切りで行われました.

 Plenary sessionでは,企業の方あるいは教授の方が,流体の可視化を行う際に考慮することや,可視化を行う手法など様々な内容で講演されていました.特に印象に残っている内容は,JR東日本の弥生さんが講演されていた内容でした.実際に企業の方々がどのように流体力学を利用して,様々な現象を解明していくかを具体的に発表されていたので,とても新鮮でした.また,Technical sessionsではFundamental Fluid Dynamics やComputational Fluid Dynamics,さらにはMultiphase Multicomponent Flowsなど,その内容は多岐にわたっており,基礎的な現象だけでなく応用的な内容であるタービンやポンプに関する内容もありました.

 自身の発表では今まで繰り返し練習・修正をしてきた自分と,発表資料を信じて発表に臨みました.発表前までは,初めての国際会議であり,海外の方が見ていることを意識してしまい,かなり緊張していました.しかしながら,発表していくにつれて,その緊張はなくなっていき,集中して取り組むことができました.しかしながら,発表後の質問対応では,質問内容を理解した際には,すぐに対応することができたのですが,説明する際の言葉や資料の見せ方がうまくいかず,さらには,相手の質問がなかなか聞こえずにうろたえてしまいました.その時は,渕脇先生が補助してくださったおかげで,何とか乗り切ることができました.今回の発表では得たものがあったものの,その一方で,自分のまだまだ至らない未熟な点が浮き彫りになったような気がします.
 小林さんは,三日目に発表がありました.複数回目の英語での発表であったことと,歴戦の経験からもすごく落ち着いた発表で,質問対応も丁寧にされており,さすがの一言でした.



 少し日時が前後しますが,二日目の夜にはBanquet:懇親会がありました.



 この懇親会では,円卓ごとに食器が既に並べられており,皆で向かい合って歓談しながら交流することができるようなセッティングになっていました.さらには,リーガロイヤルホテルであったこともあり,食事の内容もかなり豪華でした.今回の懇親会では,テーブル形式での食事ということもあり,海外の方々との交流は図れませんでした.しかしながら,大分高専,大分大学および東北大学の先生方と楽しくお話することができました.また機会があればぜひともご一緒したいです.

 最終日まで,大きな問題も全く起きることなく,無事にAJKFED2023が終了しました.とても素晴らしい国際会議であり,多くのことを学ぶことができました.このような催事を開催するには,運営委員会の方々の並々ならぬ努力のおかげであると考えています.今回のような素敵な講演会を開いていただき,運営委員会の方々には,感謝の意しかありません.

 今後は,今回の国際会議で学んだことを研究活動に還元していきながら頑張っていきたいと思います.それでは,またお会いしましょう!