遠隔監視制御型桶門管理システムの水路流動計測アルゴリズム開発を目指し,水路の流れ表面に対し,その流速計測を試みた.その結果,輝度値差の変化に注目し,その走査領域,変化しない領域の除去を内挿し,その計測精度は,70%程度となる.さらには,本アルゴリズムは,画像一枚に対する速度の算出時間が,1秒以下であることから,遠隔監視制御型樋門管理システムとして十分であることを明らかにした.さらには,流れ表面およびその深部の流速の補間を実施するために,数値シミュレーション技術を実施し,急激な降雨量増加により,河川の速度が大きくなると,気液界面は大きく波立ち,激しく乱れた界面となる.その水位および速度は波の周期に合わせ大きく変動するだけでなく,界面にて発生する大きな波は,後流方向だけでなく,深さ方向にも伝播し,河川の流動に強く影響することを明らかにした.この研究は,競輪の補助を受けて実施しました(研究成果はこちら).