研究室ブログ

International mini-Symposium on Fluid Dynamics in KMUTNB-TGGS-KYUTECH

 皆様, こんにちは. 毛布っていいですね, 人肌恋しいB4の田中です.

 10/25 (月) に交流の深い, King Mongkut’s University of Technology North Bangkok そして, The Sirindhorn International Thai German Graduate School of Engineeringの大学と遠隔でのミニ・シンポジウムを行いました. 渕脇研究室からは,自分を含めた3名が研究発表を行いました.今回は, そのミニ・シンポジウムに参加してみて感じたことを述べたいと思います.

 今回, 私は「 Flow Structure of Humidifier by PIV」と題して, 加湿器の効果について流れ構造の面から評価した発表を行いました. 研究テーマがPIV に決まってから最近まで,試行錯誤しながら, 先生と議論を繰り返しながら加湿器の撮影を度々行っていました. 加湿器から噴出される蒸気に光を当て可視化を行うのですが, 蒸気の粒が細かいためカメラでとらえるのが難しいことや出口からの距離によって蒸気の速度が異なるといった点で撮影に苦労しました. 普段, 何気なく使っている加湿器をここまで深く考察したことはなくて, 非常に面白い経験でした.
 今回, 発表をしてみて, そしてシンポジウムに参加してみて多くのことを学びました.
 まず一つ目は, 「データの次数を上げること」です. ただ撮影してその可視化結果を乗せるのではなくて, 速度分布からさらに考えられる事, さらにそこから考えられる事と次数を増やすことで, 説得力のある面白い内容になるということです. 私は速度分布から加湿器が加湿できる範囲を算出し, 次数を上げることでこんなことも知れるのだと思いました.
 二つ目は「目的を持つこと」です. 加湿器の撮影を始めた時, ただの撮影練習だと思って実験をしていました. もちろん練習という意味もありますが, 人に発表するとなった時, これでは薄い内容になってしまいます.「加湿器は本当に効果があるのか」というテーマを持った時, 何を考えればいいのかはっきりしてきて, 資料も作りやすくなりました. これは非常に大切だと感じ, 今後の研究にもこの意識は持っておきます.
 三つ目は「準備の大切さ」です. 私は, 今回初めて英語で発表をしました. 今まで避けてきた英語で, 練習を繰り返しました. 発表ではそれなりに言いたいことは言えたと思いましたが, その後の質疑応答にはもう歯が立たず, お手上げでした. いつも先生がおっしゃられる参考資料を百枚は準備しておくとはこのためにあるのだと思いました. 質問に完全に沿ったスライドでなくても多少は説明できることもあると思います. 自分の素人英語は伝わらないと自分に言い聞かせ, もちろん英語の練習をするとともに, 見ただけでわかるわかりやすい資料を作ろうと思いました.

 
 今回非常にいい経験ができ, 自分の中で感じるものが多くありました. 学んだことは自分の中で整理して, 今後の研究にフィードバックしていきます. また, これから来る留学生にも積極的にコンタクトして, 英語に慣れようと思いました.

 最後にもう一つ感じたことを述べ, 今回の記事とさせていただきます.
 「研究には華が必要だ」と深く感じました. TGGS のM2 に非常に美しい一輪の華がいらっしゃいました. あの環境にいると今の自分の100 倍は頑張れると思いました. いつかお会いできるまで, 研究を頑張ろうと思いました.

 今回, 発表にあたり先輩方には練習に付き合っていただいたり, 相談に乗っていただいたりしました. 本当にありがとうございました. また, KMUTNB, そしてTGGSの方々 ” Thank you very much. I hope to see you again!!”







遅くなりました,新4年生自己紹介・中島渉吾

 皆様,初めまして.今年度渕脇研究室に配属されることになりましたB4の中島です.
初めてのブログですので,自己紹介をさせていただきます.生まれも育ちも鹿児島と言いたいところですが,少年期に大阪を経験している22歳の男の子です.好きなことは体を動かすことですが,大学生になったころからだらけてしまい,今ではお腹にお肉がたまっている状態です.最近では危機を感じて,先輩方とランニングなどで体を燃焼させています.

 急ですがなぜ,渕脇研究室を選んだか説明させていただきます.
まずは,流体に興味を持ったからです.僕は本校に在籍する前に鹿児島高専で,五年間工業系の勉強をしていました.五年目には,卒業研究という科目がありました.そこで僕は,流体工学に関係した水中内の翼の様子について,研究しました.その中で,「なぜ,翼の後方に渦などの変化が生まれるのか」などの疑問などを経験していくうちに,流体工学に興味を持ち,当時担当教員だった先生に,「もっと流体工学について学べることができないか」と相談したところ,渕脇研究室を勧めいただきました.
 次に,世界初の蝶々型飛行ロボットの開発を行っていることを知ったからです.渕脇研究室を勧められた後,僕なりにどのような活動をしているのか調べたところ,「世界初の蝶々型ロボット」の記事が目に留まりました.この記事を見た最初は,只々「すげえ,ドラえもんの世界やん」と思いました.飛ぶことができる小型ロボットでさえ大変なのに蝶々の動きを研究して,それロボットとして形にすることにとても驚きました.当時20歳だった僕は,初めて研究に関しての記事を見て,それと同時に興味を持ちました.以上のことから,僕は渕脇研究室を選ばせていただきました.

 現在私は,高専時代では経験しなかったレーザー変位計や画像計測などを使用して研究進めています.高専時代では,工学系を専攻していたこともあり,輝度値という光学的な観点から計測を行う画像計測は,未知の計測であり,挑戦して失敗を繰り返す毎日です.高専時代の研究がいかにお遊びだったか痛感いたしました.これからは,日々新しいことの連続ですが,先生や先輩方に相談しながら,自分の力として日々成長できるように励んでいます.

 研究はもちろん大事ですが,留学生や海外の方との交流も増えていくと思います.そういう方々とより良くコミュニケーションとれるようになれば,僕の知見や考え方が広がり,人間的に成長できるきっかけになるので,積極的に交流を深めていきたいと思います.その為には,やはり会話ができないといけません.しかし,僕は英語が苦手です.勉学で一番嫌いです.このままではだめだと思っているので,これを機に克服出来るようにチャレンジしてきたいと思います.また渕脇研究室に入ったからには,ここでしか経験できない貴重な日々を通して,先輩方のような立派な人間になれるように頑張っていきます.








遅くなりました,新4年生自己紹介・小河裕璃

 初めまして,このたび研究室に所属することになりましたB4の小河祐璃と申します.
 研究室に所属することになりましたため自己紹介をさせていただきます.
 出身は福岡県の糸島市というところで、いままで福岡県で育ってきました.海に面しており,牡蠣小屋等がたくさんあって海の幸はよく食べておりました.小学校,中学,高校と大半の同じ学校の人が行く場所に流れに身を任せて進学していたため,大学になって新しい環境というものになれることに苦労してました.

 趣味はたくさんあり,読書,ゲーム,キャンプ,釣りです. キャンプは趣味が合う人がおらず,一人で行ってます.キャンプに行ってもやることが読書したりするだけでそんなに普段と行動が変わらないのでなかなか人を誘えません.釣りは実家に帰ったら海が近く,気軽に行けるため,結構な頻度で行ってます.また,研究室の同期が釣りに行くため,一緒に行ける人が増えて楽しくやらせていただいております.
 最近のマイブームは読書で,毎週時間を見つけては読んでおります.本は小説ばかり読んでおり,メジャーなものではハリーポッターシリーズなどを読んでおりました.映画化した原作の本などを好んでよく読みます.その他のジャンルの本などは読んでないため,これからは少しでも今まで読んだことのないジャンルに対しても読んでいき,知識の幅を広げていきます.

 これからの目標は自分の研究テーマである翼の研究を進めていくことはもちろんなのですが,もう一つ今年の目標として英語の勉強を行っていきたいと考えております.理由としては,論文などを読む際に英語がわからなければ読むことが難しいこと.研究室という留学生など海外の人との交流が増える,なかなかない機会であること.身に着ければ今後とても役に立つことなどから,英語が話せるように勉強していきます.

 最後になりますが渕脇先生,先輩方,多々ご迷惑をおかけしてしまうことがあると思いますが,ご指導のほどよろしくお願いいたします. 






遅くなりました,新4年生自己紹介・田中祥真

 皆様初めまして. 渕脇研究室黒光り選手権1位タイB4の田中です.


 ご挨拶が遅くなりましたが, この度, 渕脇研究室に入りました, B4の田中祥真です. これからよろしくお願いいたします.


 さて今回ですが, 渕脇研究室の一員になるにあたり自己紹介をさせて頂きます.
 長崎県出身の田中祥真(たなかしょうま)と申します. 周囲360°を佐世保市に囲まれております, 北松浦郡最後の生き残りの田舎町から参りました. 海, 山に囲まれて育ったこともあり, 趣味は釣りです. イカや青物を獲物としていて, 長崎佐賀福岡の海岸を飛び回っております. 好きなスポーツはサッカー, バドミントン, テニス, ラグビーです. 渕脇研究室の紹介でスポーツ交流も盛んという話がこの研究室に決定打となりました. 去年から研究室の催し物が開催できない状況ですので, 来年こそは開催できることを祈っています.
 本研究室に入ろうと思ったきっかけは流体の授業受けて自分の中にビリビリ感じるものがあったからです. 編入学する前までは電子制御を専攻しておりプログラミングや電気系の勉強をしていました. 内心プログラミングは全然好きになれないけどこの学科を専攻している以上, いやいやプログラミングをやっていくしかないかと思っていました. しかし, 流体の授業でダムのモーメントを計算し, 安全なダムを設計するにはどの程度のダムの厚さにするかという問題を解いたことや, 流体という水属性は自分の好きな釣りに通ずるものがあるのではないかと, 非常に小さなきっかけではありますがこれは面白いと思いました. それから飛行機の翼の技術なども授業で学び, ますます興味がわき, この研究室に入りました. 最初のお試し実験で魚釣りに使う擬似餌周りの流れを可視化し, 擬似餌の動作には渦が関係していたことを知り, 自分がやりたいのはこれなんだ!と感じました. 現在はsweeping jet と主流の干渉をテーマに実験を進めています. 落ちない吸収力でこれからたくさんのことを吸収していきたいです.
 研究室の先輩, B4の二人には非常に恵まれており, 仲の良い過ごしやすい研究室だなと感じています. 改めて, これからよろしくお願いします!


ちなみに渕脇研究室黒光り選手権1位タイM2の小村さんとはこれからも切磋琢磨しながら高めあっていきます.











孫さんが修了しました.

 皆様こんにちは.卒業まで残り約半年になり,あっという間に時間が流れる感覚に違和感があります.彼女に振られ,4カ月経過しますがその時間は長く感じました.M2の小村です.

 先日,孫さんの卒業セレモニーが研究室内で行われました.新型コロナの影響で卒業式がなく,公の場で祝う機会が無かったことは非常に残念ではありましたが,孫さんのことを我々研究室メンバーでお祝いをしたかったので,少しの時間ではありましたが,感謝と祝福を伝える機会を作らせていただきました.(※新型コロナ対策のため,アルコール消毒,仕切り板,マスクの装着などの徹底を行いました)



 ここで孫さんについて少し書かせていただきます.私がB4の秋の頃に孫さんが我々の研究室へやってきて,私と同じ数値シミュレーション班に配属されました.私は英語が苦手だったため,はじめはコミュニケーションをとることが難しかったのですが,孫さん持ち前の和やかさと笑顔に助けられ,研究だけでなく食事やパーティなども共に過ごし,とてもたくさんの思い出をつくることができました.数多くある思い出の中でも特に印象深いことは,研究室メンバーで鍋パーティをしたことです.皆さんお酒が進みだした頃,孫さんは顔を赤くさせながら普段以上にニコニコしていました.酔うとやや笑い上戸になる孫さんのおかげで周囲のメンバーもつられて笑顔になり,自然とパーティを盛り上げてくれた孫さんの人柄にとても感謝しています.これからコロナが収束し,呑み会ができるようになったとき,周囲に迷惑をかけずに笑顔と和やかさで場を盛り上げることのできる留学生がいたことを後輩たちや研究室メンバーと話し,盛り上げていけたらなと思います(笑).



 孫さん,この2年間ちょっかいをかけてばかりで軽く流されることが多々ありましたが,こんな僕に付き合ってくださってありがとうございました!孫さんお得意の笑顔で親指立てて「OK!!!」という仕草は個人的にかなりお気に入りでした(笑).
 最後になりますが,孫さん,およそ2年間お疲れさまでした.この2年間大変お世話になりました.母国に戻り,就活など大変なことがあると思いますが,孫さんの素敵な性格でご活躍されることを研究室一同心から応援しております.コロナが明けたら中国から長陽山荘へとぜひお越しください.またパーティをしましょうね.中国に帰っても周囲を和ませるムードメーカーとして頑張ってください!本当にありがとうございました.




“19th International Symposium on Flow Visualization”に参加しました.

 皆さん,こんにちは.小林です.先日24歳の誕生日だったのですが,何と,研究室のメンバーの皆からたくさんお祝いをしていただきました.温かい研究室です.大変嬉しかったです.ありがとうございます.

 9月14日~16日の三日間,“19th International Symposium on Flow Visualization”が行われ,参加しました.本来なら上海で行われれるはずだった国際会議でしたが,今回は“Gather”と呼ばれるプラットフォームを用いた,バーチャルの場での学会となりました.自分たちがそれぞれアバターを作成し,そのアバターを動かして特別講演を聞いたり,ブースを回ったりするという仕組みのものです.これまでに使用してきたzoomやwebexとは異なり,ゲームのような感覚でいろいろな人と気軽に話すことができたため,ラフで面白い仕組みに感じました.(下の画像は,作成したアバターです.)特別講演はどれも興味深い内容で,「世界の研究者の方々はすごいなあ…」と思いながら拝聴しておりました.2日目の特別講演の一つに写真に出ていた女性の教授がものすごく綺麗な方で,そちらに気を取られてしまったことを,ここで白状させていただきます.笑



 昨年度,本学の主催した国際会議“8th International Joint Symposium on Applied Engineering and Sciences”に参加した際には,質問することはおろか,発表の中身すら十分に理解できない部分もありましたが,今回は中身をある程度理解したうえで,国籍や年代を問わず,様々な人とディスカッションをすることができたように思います.これは,今年に入ってから始めた試みである,2週間に一度の研究報告会を,英語で発表していたことが要因だと考えています.以前までは言いたいことを組み立てて,頭の中で単語を用意することにとても時間がかかっていたのですが,少しずつですが,スラスラと英語を話すことができてきているように思います.正直,いつか役に立つだろう,くらいにしか思わずに取り組んできましたが,こういった場所で少しずつ活用できたことがとても嬉しく,また頑張ろうと思いました.

 また,今回の学会を通して,外国の研究者の方と数多くの意見交換ができたことに対して,とても嬉しく感じました.本来だと現地で直接,研究やその他諸々の話をする事ができるのはずですが,オンラインでも楽しかったです.学会とはこういうところか,と知ることができました.そのほかにも,他の大学のドクターの方とも,研究発表を通して知り合うことができ,研究内容や博士の過ごし方などに関して、多くのアドバイスを頂くことができました.次回の部門講演会でもお会いできるということなので,楽しみです.

 次回の大きな発表は,2か月後に迫る日本機械学会 第99期 流体部門講演会です.今回の3つの学会で頂いたアドバイスや,得ることのできた気づきを糧にして,残り2か月間,しっかりと準備を整えていこうと思います.それでは.


2021年度年次大会および第49回可視化情報シンポジウムに参加しました.

 皆さん,こんにちは.髭の脱毛を始めてから,早1年が経とうしています.その成果もあって,そのほとんどを駆逐することに成功しました.M2の小林です.
 更新が遅くなってしまいましたが,いかがお過ごしでしょうか.気づけば2021年もあと3ヶ月ほどになってしまいました.年々時間の経過が早くなっているように感じます.
 さて,自分の近況としましては,一つ前の記事で西岡くんが報告してくれたように,博士後期課程への進学が決まりました.引き続き,研究に勤しんでいこうと思います.

 先日,9月5日から9月8日の3日間にわたって,日本機械学会主催の年次大会が行われており,自分はオンラインにて,口頭発表をいたしました.昨年度は,右も左もよくわからない状態で学会に臨んでいましたが,今回は明確な意図をもって取り組みました.その結果,昨年度同様に,今年度も現地に赴くことはできませんでしたが,昨年度の反省点を生かし,しっかりと準備から発表までを行うことができました.これまでよりも,聞き手の皆様に理解していただける発表になってきたのではないかと思います.その他にも,自分の発表に対して,貴重なご意見を多数いただけたこと,また他の学生の発表に対して積極的に質問ができたことも,今回の大きな収穫だと実感しています.

 9月9日から9月11日の3日間では,可視化情報学会主催の可視化情報シンポジウムが行われました.昨年度は,学生アシスタントとして本学会に参加しましたが,今回は口頭発表をいたしました.もう1年経ったのかと少し驚きつつ,参加しました.しかしながら,発表は自分の中であまり良いと思えるものではなく,聞いてくださっている方々に自分の研究内容をきちんと伝えることができなかったように感じました.発表の後,反省点を考えてみると,年次大会では,出来うる限りの準備をして臨むことができたのですが,こちらは年次大会と比較するとやや準備が足りなかったという結論に至りました.
 特別講演は,とても興味深い内容で,国の一大プロジェクトに関する貴重な講演を聞くことができ,大変勉強をさせていただきました.他の学生の発表を聞く中で,自分の研究にフィードバックできそうな事項に気づくことができたことや,分かりやすい資料,発表の仕方も学ぶことができたので,今後に生かしていこうと思います.



 この2つの学会に参加して改めて学んだことは,準備の密度は,発表の質に比例,直結することと,人の発表をただ聞くだけではなく,そこにある意図をその場で考えることによって思わぬ発見が得られることもある,ということです.今回の反省点や,収穫を糧に,今後も邁進していきたいと思います.まずは,今週に行われる国際会議の,“19th International Symposium on Flow Visualization”をしっかりと乗り越えようと思います.こちらの件は,また記事にさせて頂くと思います.それでは.

近況報告

 皆さんこんにちは!ワクチン接種のため,中学校以来の注射に怯えているM2の西岡です.コロナウイルスに感染するよりはましだ,と日々自分に言い聞かせております.

 さて,久しぶりの投稿ですが,皆さんいかがお過ごしでしょうか.
 去年から引き続き,このコロナ禍の影響で,お祝い事も自粛し,研究室でのイベントもほとんど行えていない状況です.僕たちがB4だった頃のこの時期は,タイにて,タイの学生との交流や,長陽山荘でのゼミ合宿,二本松杯などでの他大学との交流会を行っていた時期です.今考えるととても恵まれていたなと感じます.後輩たちも僕らの話を聞くだけで,実際に行えていないので,もどかしさを感じているのではないでしょうか.今は我慢して,可能になった日には今までため込んだものを発散したいと思います.

 このような状況のため,僕は最近,これまであまり見てこなかったニュースを見たり,本を読んだりするようになりました.ニュースを見ることで,日本や世界の情勢を知りながら,いろいろな人の意見を聞くというところに面白みを感じています.本については,鬱小説と呼ばれているものをよく読みます.本を読み終えた後,気持ちがモヤモヤするところにハマっています.オススメの本は,東野圭吾作の「赤い指」という小説です.ぜひ読んでみてください.



 コロナのような気持ちが沈むような状況だけでなく,うれしいこともいくつかありました.その一つが,新たにB4が入ってき,研究室がより賑やかになったことです!僕たちM2は研究室内では一番上の学年になったというのもあり,先輩の気持ちが分かってきたように思えます.人数が多くなってきたので節約を心掛けようと思います.
 もう一つは,M2の小林君と僕は進路が決定したことです!小林君は博士課程への進学,僕は企業への就職に決まりました.僕は初めての就職活動で,周りの友達が決まっていく中,なかなか決めることが出来ず,不安で唇にヘルペスが出来てしまいました.ただ,先輩方の協力や,先生の推薦書のおかげで無事に内定を頂くことが出来ました.相談に乗っていただいた先輩や推薦書を書いてくださった先生にはとても感謝をしています.ありがとうございました.残りの数か月,修士論文に向けて研究に励んでいきます!



 最後になりますが,これだけの感染者が世の中に発生しているにも関わらず,いまだこの研究室では出ておりません.現在はイベントごともほとんど無い状態ではありますが,これから,ワクチンの接種率が上がり,現在の感染症対策を続けていけば,行えることが増えていくと思います.飲み会を早くしたいですが,その気持ちをぐっとこらえて,みんなで飲めるようになったときに大騒ぎしたいと思います!読んでくださっている皆さんも,体調にはお気を付けください!それでは!

数理モデルによる新型コロナウィルスの東京の第4波についての一考察(研究協力者:槙 孝一郎 氏)

研究室の研究協力者である,槙 孝一郎 さんが,数理モデルによる新型コロナウィルスの東京の第4波についての一考察を述べていますので,共有させて頂きます.

 首都東京の感染者数累計は2020年4月中旬から一定の倍率で伸びている。図1は,東京都の感染者数であるが,対数軸での直線の傾きは0.011で、それは月に1.4倍の増加になる。もし、この傾向が2021年4月から2か月間続くならば、3月末日で12万人の累計が6月初めには2倍の24万人になると推定される。1年前の感染者と最近の感染者は全く異なるのに増加傾向が一定であることは、東京都民は1年間、同じ生活様式を守り続けていることを意味する。



 この間に、第2、第3の波があったが、この増加傾向に影響は少ない。小さな揺れは、あたかも大きな野火の延焼中に燃えやすい枯草の山を巻き込んだように見える。東京都の厳しい自粛生活一偏の中でも、一定の割合で感染率の高い揺らぎ(枯草集団)があれば、各種キャンペーンや年末休暇中の行動とは関係なしに、それが燃えただけといえる。もちろん延焼最前線での行動変化は傾きに大きな影響を与えるはずである。

 
 今後、本当のコロナ抑制の期待は、2021年3月から続く図の直線の傾きが0.011以下で維持されることである。しかし、図2に示す全国都道府県の感染者数累計を見るとその期待は薄れる。東京都 、大阪府 、・・・・、 沖縄県の上位9県はそれぞれの第1波発生後、東京と同じ傾きで増
加している。たとえ感染者数の少ない県であっても、累計数の平らな時期を経て、枯草に火が付いたように感染者急増があり、結局、東京都と同じ増加傾向がうかがえる。したがって、東京都の累計者数グラフが4月以降に平らになったとしても、その後急激な感染拡大が発生し、この指数関数的増加傾向は続く可能性がある。



 感染のSIR数理モデルでは未感染者数S=(回復率γ)/(感染率β)になったときが増加のピークなので、γ=0.1(人/日)として指数をβーγ=0.011とみなせば、感染者累計が全体の10%になるまで傾斜は緩まない。

また,感染拡大への飲食店の影響を数理モデルで考えてみました。

 新規感染者が指数関数的に増大することを感染拡大といいますが、これは、毎日、感染者数に比例して感染が鼠算で伝搬するからです。この比例係数が数理モデルでは感染率(実際は、感染率ー回復率)です。飲食店で様々な感染対策を施していますが、ほとんどが感染率を下げることに対応します。感染率が下がるだけでは、鼠算になる数理モデルのままです。感染率が回復率より下がれば収束しますが、実際に感染が起こっている飲食店の感染率が問題なので、全体の平均感染率が下がっても効果は期待できません。そもそも感染拡大は感染者数の急増ですから、その感染を起こさせ、場所も同じ数だけ急増しているはずです。飲食店以外もこの感染場所拡大に油を注いでいす。そうなると対策は、この増加する連鎖を切ることであり、すべての場所の感染率を下げることはではないはずです。

 逆に感染対策をしていない飲食店の影響を考えてみると、毎日入店者総数以下の感染者を出すだけで、指数関数的増加にはなりえません。感染者が新しい飲食店へ次から次へと入っていくことが感染拡大の原因です。この原因を抑えずに飲食店の時間短縮をしても効果は数理モデル的に期待できません。感染者の「感染確率のある場所へ」の往来を止めるべきです。「感染確率のあるところ」となるとスーパー、病院など例外を作らずに人が集まるところすべてです。感染者だけのロックダウンです。

 この感染者の入店を防ぐには、どうすべきでしょうか。感染者は感染を受けた時と広げる時と2回感染確率のある場所を訪れています。しかも2回目は発症中です。もし、発症が感染4日後で、回復が10日後だとすると、一度どこか感染確率のあるところに入店したら、すべて感染者とみなして4日後から10日までは他の店も含め入店しないことです。これは感染の可能性のある人を仮想感染者としてしまうことに相当します。PCR検査して陰性であれば、リセットです。このような対策で、発症前4日間の人々の入店により飲食店は通常営業が可能です。「もし感染が判明したら徹底的に追跡調査される」条件が入店時に必要かも。

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槙さんは,数理モデルの専門家ですが,このような感染状況も数理モデルで説明できるのに驚きました.
読めば読むほど,納得できますし,とても分かり易い説明かと思います.
とても興味深い考察です.

研究室生活を振り返って(令和2年度)

<平尾さん編>
皆さんこんにちは!この度博士前期課程を修了致しました.平尾です!
春は別れと出会いの季節です.毎年飲み会で最後の別れと新しい出会いの記憶をなくしていましたが,今年はコロナで飲み会が無いため,しっかり記憶しています!

さて,自己紹介にもありましたが,この度博士前期課程を修了致しました.
3年間という長いようで短い時間を渕脇研究室で過ごしました.この3年間の研究室生活には本当にたくさんの思い出が詰まっています.具体的には研究室のイベントです.毎年恒例の長陽山荘合宿,トークイン,二本松杯をはじめ,ほぼ月一の飲み会などです.こういったイベントで毎回誰かが伝説を作ってくれました.他研究室とは比べたくないですが,渕脇研究室は他研究室に比べこういったイベント,飲み会が異常に多いことで先生,先輩,後輩および留学生の距離が近く,本当に一致団結した仲の良い研究室でした.そのおかげで平日の何にもない日も研究室に行くことを楽しく感じることができる研究室でした.

イベントの日は全力で遊びましたが,イベントが無い日には大学生のメインである研究を頑張るメリハリのついた研究室でした.僕はもともとダラダラ勉強などをしてしまう性格でした.しかし,渕脇研究室に入り,先輩方がメリハリ良く生活しているのを見て,気が付けば僕もメリハリのついた生活ができるようになっていました.

また,メリハリをつけて真剣に取り組んだ研究では多くのことを学びました.研究内容に関する知識はもちろんですが,振り返れば知識だけではなく,多くの事を先生からご指導してもらいました.具体的に,先生は僕の弱い部分を見つけ,成長できるように様々な形で訓練してくれました.B4の頃はレスポンスが遅かった僕に期限の有る仕事を多く任せてくれた他,一人では何もできない僕に少しずつ責任感の有る仕事を任せてくれました.M1,M2の時はさらに責任感の有る仕事や,直接企業の方とも連絡を取る仕事などを任せてくれました.先生の計画通りには成長できず,修了ギリギリまで何度も叱られましたが,少しずつ成長はできたのではないかと考えています.

研究室での3年間は人として大きく変わる事の出来た期間だったと思います.この変化は僕一人ではなく,先生を始め先輩方や同期,後輩の存在があったからだと思います.本当にありがとうございました.

最後にブログを読んでくださっている皆さん.3年間,僕のつまらない文章に付き合っていただきありがとうございました!

<葉石編>
皆さん,こんにちは!最近ひげの成長が速すぎてどうしてくれようかと考えている葉石です.

 先日ですが,修了生および卒業生のための卒業セレモニーを催していただきました.この1年間,ほとんど大学にいる記憶しかありませんが,それでも充実した日々を送ることができたと思います.また,研究を行っていく中で,忍耐力や柔軟に物事を考えること,また多角的に物事を捉えることの大事さなどを先生や先輩方から学びました.加えて,協力し合うことの大切さも学ぶことができました.
 これから修士となりますが,心新たに,この1年間で学んだことを活かして頑張っていきたいと思います!

<山口編>
皆さん,こんにちは!最近,くしゃみが止まらない(花粉のせいか自分の噂話が絶えないのが原因でしょう)B4の山口です!

3月25日,九州工業大学の卒業式があり,無事,卒業することが出来ました!と言うのも,自分は高校3年生時の担任の先生に「お前は絶対に大学で留年する!」と言われる程,頭が良くありませんでした.いざ大学生活が始まると,授業の出席回数は満たしているものの,テストの点数が低く,多くの単位を落としてきました.必修単位の回収のため,4年後期まで授業を受けていたのも,今ではいい思い出となっております.そんなこんなで迎えた卒業式は学科全員がホールに集まり行なわれました.先生から学位記を頂く際,小さな声ではありますが,マイクがギリギリ拾える声量で,「あなたの分もありましたね.」と皆さんの前で言われ,恥ずかったですが,それと同時にとても嬉しかったです.無事,卒業することが出来,良かったです!

また,例年だと卒業式後は研究室のみんなで祝賀会を行うのですが,このご時世なので,今年はM1の先輩方を中心に企画されたセレモニーを行いました!渕脇先生の話,同じく卒業するM2の先輩の話を聞くと,この研究室を選んで良かったと思いました.こんな頭の悪い自分のケツを叩いて頑張らせてくれる研究室は他にないと思います.成長させてくれる先生,こんな素敵な会を開いてくれる皆さんと共に,これからも頑張りたいと思います!よろしくお願い致します!